陽のあたる場所3

仮想と真実

仮想と真実3

「……っ！！

私もちょっと言い過ぎちゃってごめんね！？

ホントにごめんなさいっ！！！


私の友達や…私の周りでは考えられないような話ばかりだったから……。

そんな話、あり得ないって思ってしまって……。


でも、まさか亡くなるだなんて……。」



国仲さんが悪気もないのは分かっている……。

私の事を思ってこそ、"嘘"だと言っていたのはわかる……。


だけど………


「浩志さん……ぅ…っうっ……

私悔しくて悔しくて………。」


翌日の夜、感情を抑えきれず、仕事から帰ってくるなり浩志さんに泣きついていた……。


「さっちゃん、大丈夫かいな…？

どうして悔しいねん？」


浩志さんは、そう言いながらまるで子供をあやすように私の背中をさすってくれていた……。


「うっ……だって……

国仲さんが篤史の事嘘だって……ぅっ……

嘘だって言うから……うぅっ……それを……

ぅ…っ……鵜呑みにしてしまって……


うぅっ……篤史の事、最後まで信じてあげられなかったっ！

うぅ……っ……だ…だからブロックして……うぅ…っ……篤史からの最期のLINE……

み…みるごどがでぎながったっ………っ

そんな……ぅっ……そんな自分が悔しぐて…っ……うぅ……っ悔しぐて……。」


「大丈夫やって！

さっちゃんはずっと篤史を信じて待ってたんやからっ！！

1年もまともに連絡くれへん篤史の方がどうかしてんねんっ！！ww」


「うぅ…っ

でもブロックしで……もしかしたら最期に篤史を傷つけてしまったかもじれない……っ

篤史に謝りたいっっ……！


うぅ……だげど……

篤史はもうこの世に居ない……

篤史はもう戻っでごない………


だがら……謝るごどさえ出来ないっ………っ！」



「さっちゃん、大丈夫やって！

連絡もくれへん篤史をずっと信じて待ってるなんて、普通は出来へん事やで！？

それだけでも充分凄い事やねんから！！


さっちゃんは何も悪くないんやからっ！！！」