陽のあたる場所3

桜ノ雨

桜ノ雨11

「篤史…？

なんでさっきからもうお別れみたいな話し方するの……？

明日会ってくれるんでしょ……？」


「もちろんさ！

でも…俺はもう長くない……。

俺は幸子を幸せには出来ないのさ……。」


「そんな事ないっ！

明日、篤史に会えるだけで私は幸せだからっ！！」


「ハハっw

嬉しい事言ってくれるな……ww


でも幸子、桜庭さんとはどうなんだ…？

今も一緒に住んでんだろ……？」


「そうだよ。一緒に住んでるよ！

一緒に住んでるけど、桜庭さんとは再婚する気はないよ？

私は篤史と一緒に住める日を夢見てきて……


でもずっと篤史と連絡取れなかったから……

どうしたらいいのか分からなくて桜庭さん家にお世話になってるんだよ！？」


「そうか……。

桜庭さんじゃダメなのか……？」


「桜庭さんはすっごく優しくて良い人だけど……

でも………

私は今でも篤史が一番好きだよっ！？」


「幸子……っ！

それは俺だって同じ気持ちさっ！！」


「ホントに……？」


「ホントさっ！

この一年、いろいろあってよ……

ホンっトにいろいろあってよ………？


でもずっとずっと幸子を想って頑張ってきたさ…。」


「嬉しい……っ！篤史ありがとうっ！

篤史……

愛してるよっ！」



「幸子……っ

俺も愛してるっ！


それは幸子と出会った時からずっと今も変わらないさっ！！


俺は世界で一番、幸子を愛してるっ！！！」