陽のあたる場所２

各々の旅路

各々の旅路4

「アッハハハハっ！！w

将吾もフクさんも相変わらず仲良しですねぇ♪（笑）」


今度は馬場さんが爆笑していた（笑）


「こんなバケモンと仲良しでも何でもないわっ！w」


「アッハハハハw

将吾も素直じゃないからなぁ（笑）」


今度はジョージが笑っていた（笑）



この日はみんなと馬鹿笑いして、大して深い話も出来なかったけど…

行って良かったと、私はしみじみ思った。




そうだよ、将吾くん……


あの7年前事故った時、"俺"は自ら将吾くんを指名していたんだ……。


意識が朦朧とする救急車の中で……


「将吾くんに連絡してください…。

さっきまで一緒に居たので多分まだ起きてると思います……。」



そして治療室から出てきた俺に、将吾くんはビックリしていたけど……


「良かった……。死んだんかと思ったわ……。」


へなへなと病院の椅子に座り込みながら将吾くんは安堵の表情を浮かべていた…。



だけど、俺の顔の腫れ具合が余りにも酷すぎる上に、前歯が一本折れてしまっていたから……


「ぇえ！？

なんちゅう顔！？大丈夫…？」


「大丈夫（笑）俺はなんてこたない（笑）

むしろ悪かったね、病院まで来てもらっちゃってさ。」



「あまりに連続で着信きてたからビックリしたわ（笑）

………。」


そう言いながら俺の顔をみると、また黙ってしまった……。


「ごめんw とりあえず身元引き受け人が必要だったからさww

将吾くんには申し訳ない……（汗）

……？どした…？」


すると、今度は将吾くんの方が泣きそうな笑みを浮かべながら……


「フクさん……

アンタ、せっかく……

白くて綺麗な肌しとったのにね…？」


「……あははw」


「……っ

せっかく……

歯並びの良い、綺麗な歯しとったのにね……？」



「………っ。」




「……でも

今、"男"で良かったね……♪」