陽のあたる場所2

こたろ

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青春の瞬き

青春の瞬き23

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「そうだったんだ…!?」


私はてっきり篤史の叔父さんは親戚だから、初めから息子のように可愛がってくれてるものだと勘違いしていた…。


「家にいれてもらって話した時もさ、最初は『お前は"オヤジの息子"だから、専務にまでなれたんだろ?』みたいな感じでさw

俺の事、『どうせ"ぼんぼん"なんだろ?』って思ってたみたいでさ(笑)」


「…え、そんなことないのに…っ!」


「叔父さんも俺のこと全く知らないからしょうがないさ(笑)

だから、専務になった経緯も話したさ。

俺は元々オヤジの会社に入る時も、面接は当時の常務がしてくれたのさ。

オヤジは『私情が入るから俺は面接したくない』って言ってさ(笑)

しかもその時常務は面接で俺の事買ってくれて合格にしてくれたのに、オヤジは"ダメだ"って俺は一度会社の面接落ちたんだわ(笑)」


「そうだったんだ…。元々篤史が働いてた会社が倒産してお義父さんに誘われたって聞いてたからすぐに転職できたんだと思ってた……。」


「オヤジは会社で俺を一切"息子扱い"したことはないさ(笑)

だからそれからまたオヤジの会社に応募して、次の面接でやっと受かって

その後も少なくとも5年間は社内では息子である事ことは周りにもひた隠しにして働いたさ。

最初はまるで奴隷扱いだったからな(笑)

オヤジはそうゆう厳しい人さ。

だからこそ尊敬もしてるのさ。

息子だからって甘やかされてたら今の俺はないさ。」


「そうゆう意味ではお義父さんはやっぱりすごいね!

最初から"社長の息子"って分かってると周りの接し方も変わっちゃうだろうしね。」


「でも叔父さんはそんな事知らないからさ、最初は『兄貴んトコのぼんぼんが何の用だ!?』って感じでさ(笑)

んで、叔父さんとじっくり話したらさ、『お前、自分のプライド捨てられるか?』って

『"専務"だったプライド捨てて、ペーペーから働けるか!?』 って言われてさ

しかも『あんな兄貴の会社みたくバブルのような高い給料は出せないぞ!それでも頑張れるか!?』って言われて…

俺はもう全てを失って叔父さんのトコ来たからさw


考える余地もなんもww そりゃ有り難く二つ返事さ(笑)」
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