陽のあたる場所２

魔女の条件

魔女の条件8

2017年4月16日ーー


篤史はまたまた仕事で東京へやってきた。

今回もお馴染みのAPAホテルに泊まることになり、ホテルの中でゆっくり話すことにした。


「幸子、最近どうだ？

変わったことはないか？」


「私は全く何もなくて平穏な毎日だよ（笑）

もう最近全く飲み歩くことも無くなったし何もないよ（笑）」


そういえば最近すっかり遊びに行かなくなっていた……

外に遊びに行かなくとも、篤史の話を聞くだけで刺激的でお腹いっぱいだったから……（笑）


「そうか、平穏なのはいいこった♪

俺も最近、仕事関係以外は飲みに行かなくなったな（笑）

幸子と電話やLINEしてる方が楽しいわ♪


…でも、別に俺に気を使わなくてもいいからな！？

もう東京にいれるのも僅かだろうし、俺の事は気にせずに東京でやりたい事やっておけよ？」



やりたい事…か……


そういえば当時は、スタイリストになりたいっ！って思いで頭がいっぱいだったけど…


あの後、結局諦めてしまったんだ……。


2人目の彼氏と別れてから、実家から都内まで通っていたから……


時間もかかるしお金もかかるし……


私は結局金銭的に続けらなくて半年も経たずとしてスタイリストアシスタントを辞めてしまった……。

あれから何年かして、今度はスタイリスト事務所に入ったけど、

それも辞めて、今はファッションにも興味も無くなってしまって……


今東京でやりたい事って………


「ありがとう♪

でも今はやりたい事、特にないかも（笑）

北海道行ったら篤史と一緒にやりたい事いっぱいあるけど♪


最近はすっかり無趣味っていうか……



趣味は何って聞かれたら…

”趣味は篤史です”って感じかも？（笑）」