陽のあたる場所2

こたろ

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恋の渦

恋の渦17

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「マジで!?

あんなに好きだったのに勿体無いっ!」


「いやいやw

今まで散々コケにされて、今更付き合えるワケないやん!?(笑)」


「まぁ…その気持ちも分かるけどさ…

勿体無いなぁ……。


ま、タイミングが悪かったよね。


もしかしたら……


今一番後悔してるのは翠ちゃんかもしれないね……。」



人生ってやっぱり何事もタイミングが重要だ。


一年前の将吾くんをみて、まさか翠ちゃんへの熱が一年後に冷めてしまうだなんて誰が想像ついただろうか……?


少なくとも自分には想像がつかなかった……。


翠ちゃんの存在を知ったあの日…


将吾くんは翠ちゃんのことを”天使”と表現していた……。



……そうだ!


あの頃、俺は将吾くんのように純粋で一途な恋に憧れていたんだ……。



自分がロクな青春時代を送れなかったから、将吾くんの恋が羨ましいと思っていたんだ……。



だけど、”私”が本当に羨ましいと思っていたのは……



将吾くんに一途に想われる”翠ちゃんの方”だったんだーーー。



だから俺は……?



「真央、思い切って女に戻ってみようと思うっ!!」


将吾くんが翠ちゃんを振った直後、俺は真央に相談しながらこっそり女に戻る計画を立てていたーー。



俺はダイエットや美容やらメイクやら……


女に戻ることをみんなに悟られぬよう、隠れて努力していた……。




そしてついに将吾くんにカムアウトする決心がついた俺はーーー?




「俺、将吾くんに嫌われたくなくて、ずっと黙っていたんだけどさ……



俺、やっぱり"女"に戻って生きて行こうと思うんだっ!!」
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