陽のあたる場所２

不実な策略

不実な策略25

2016年11月26日ーー

昨日社長から『話がある』と呼び出された篤史から、いつも通りお昼休みに私は電話で報告を受けた…。


「はぁ！？

会社無くなっちゃうの！？」


「あぁw

ボスの言い分としては、結局俺が信用できないんだとさ（笑）」


「だからって、会社解散して社長はどうするの！？」


「ボスは海外で新しい事業を展開するらしい。

どうやら噂によると、海外に愛人がいるらしいんだわ。

んで、その女性の元に行くらしい。」


「海外の愛人って外国人なの！？」


「いや、日本人らしい。向こうに永住権持ってるかなんかで向こうで暮らしてるらしい。」


「そうなんだ！？

ってか、先週までは新しく支店出して、篤史にそっちを任せるって話だったのにこの急展開は何！？w

ちょっとさすがに社長の言う事コロコロ変わり過ぎて心配だわ…。」


「だよな？（笑）

ったく、いきなり会社解散たって、うちの職人たちの生活どうすんだ！？って話さ（笑）」


「100人以上の従業員と、そのご家族の生活って考えると何百人もの生活がかかってるもんね…。

会長は何て言ってるの！？」


「今回の件は、社長であるボスに全て任せるって言ってるらしいんだわ。

だから俺のことを『生かすも殺すもお前の好きにすればいい』って言ってたらしいんだわ…。」


「そうなんだ…。私は社長自身も心配だけどね…。

あまりに発言がコロコロ変わり過ぎて、社長が今自分を失ってそうだし……。


正直、社長が×××でもやってるんじゃないか疑っちゃうよ……。」