陽のあたる場所２

涙の披瀝

涙の披瀝5

2016年10月3日ーーー


私は篤史と4泊5日の熱海旅行に行き、4日目にして篤史の”最後のカミングアウト”を聞いた……。


私はその内容に正直動揺していて……


「……っ…。

……………。 」



何も返す言葉が見つからなかった……。



「俺の事、嫌いになったか……？」


「………。

何て言ったらいいだろう…？

正直、ショックだよ……。


篤史…？

前回会った時、言ってくれたよね…？

『もう俺お前に隠し事はない！今日これで全て話したっ！』ってさ……？」


「だから本当にすまないっ！！

前回会った時、言おう言おうと思っていたのに…

もしお前に言ってしまったら、お前はもう俺と会ってくれないんじゃないかって……

でも幸子を失いたくねぇっ！！


そう思ったらコワくてよ…情けねぇけど話すことができなかった…。」


「その話は分かったよ…。

で、この先篤史はどうするの…？

それはやめる気あるの…？」


「絶対にやめるっ！！

お前に会ってから、本当は”もう悪い事はやめよう”ってずっと思ってたのに…

コレだけは、やめられなかった……。


コレだけは楽して儲けられるって、味しめちまって…なかなかやめる事ができなかった……。


でももう絶対にやめるっ！！

今年中とは言わねぇ、もう今月中には絶対に終わらせるっ！！

でも…

もしそれまでに捕まっちまったら、その時はすまないっ！！」



「私は正直それは捕まってもしょうがないと思う。

だから…


もしそれまでに捕まったら、正直に認めてよ？

警察に『自分がやりました』って、ちゃんと言ってよね！？」