陽のあたる場所２

悲歎の果て

悲歎の果て7

それから俺は結局元払いで宅急便を送った（笑）

男のプライドとして、元カノに着払いで送る奴って如何なものかと思うから（笑）


店長が冗談で着払いをすすめてきたように
、男として生きていると、女性とセックスするかどうかでお金の価値観が変わってくるものだ。


仮に女の子に奢って散財しても、もしその後お持ち帰りできたら

『風俗よりも安くヤれたからラッキー』とかいう変な価値観があったりする（笑）


逆に言えば、最終的にエッチな事できれば、あんまり細かい事気にせず能天気なのが男ってモンなのかもしれない（笑）


俺はあの頃能天気な野郎を演じてきたけど、女に戻ると昔の繊細な幸子が時々見え隠れするようで……



「おい、幸子！？

どした？なんか元気ねぇじゃねーかよ！？」


篤史は足場から落下した翌日、自分のことより私の心配をしてきた（笑）



「え、別にそんなことないんだけどな。

あ。でも今日の朝職場でも『元気ないね』って言われた（笑）

なんでだろ！？（笑）」



「幸子、旦那さんとなんかあったんだべ！？

隠さず俺に相談すればいいべさっ！！」



「だから何もないし大丈夫だってばっ！w

私の心配より篤史は自分のカラダの心配してよねっ！！（笑）」


「俺はもう大丈夫さw

あんなん１日寝りゃ治るっ！！

なんか朝専務からも『喧嘩巻き込まれて落ちたらしいじゃねーか？大丈夫なのか？』って

珍しく説教以外の連絡きたもんだから逆に焦ったわ（笑）

ンな電話いちいちよこさなくていいってのにっ！俺はンなヤワじゃねぇっての！ったく、俺を誰だと思ってんだっ！」


「アハハっ！素直じゃないねぇ、ホントは嬉しいクセに（笑）」


「ぁあ！？なんか言ったか！？」


「いえいえw  別に（笑）」


「でさ、電話きたついでに加藤の事きいてみたんだわ。

したら、奴一昨日既に釈放されてたらしいんだわっ！」


「やっぱりそうだったんだ！？」



「ったく、あの野郎っ！

な～んで俺に電話の一本もよこさねんだっ！！」