陽のあたる場所２

嵐の危疑

嵐の危疑13

「まぁまぁだからすぐに怒らないの（笑）」


「ぁあ！？別に怒ってねぇべさ！？」



こうゆう話の下りは、篤史と出会ってからしょっちゅうだ（笑）


だけど……


「言い方が怒ってるw

も～っ”のほほん”はどこいったのよ！？（笑）」


篤史は最近旭川で仕事をしていて、『旭川の人間はのほほんとしてて、こんなとこいちまったら、俺までのほほんがうつるっ！』

と、嫌そうに言っていたもんだからw

私は私で『篤史は旭川の人見習って少しは”のほほん”とした性格になってきてよ！！

しばらく旭川に滞在してタンパラな性格治してもらいなよ（笑）』


と、冗談で旭川への残留をすすめていた（笑）


「あ～そうでしたね、幸子さん（笑）

私はもう旭川でのほほんな性格になりましたから、もう怒りませんっ！（笑）」


旭川に行ってからというもの、何かと篤史が怒る度にこの”のほほん”というワードが、怒りを鎮める特効薬となった（笑）



「ところで、先月の台湾旅行は真央と楽しんできたのかい？」


「うん♪めっちゃ楽しかったよ♪

あ、そうだ！篤史にお土産がっ！」


それから私は先月真央と一緒に行った台湾旅行のお土産を篤史に渡し、真央との台湾での思い出話をいろいろと話していた。


篤史がよく加藤さんの話をするように、私は私でよく真央の話をしていたから……


「なんかさ、台湾で久々に昼間っから真央とずっと遊んでいてさ

明るい場所で久々にマジマジと真央の腕を見ちゃってさ…


そしたら上から下までリスカの後がまだうっすらと残っちゃっててさ……


もう10年以上も昔の傷なのにまだ消えないなんて、なんだか切なくなっちゃった…。」



「可哀想に……。

消してやりてぇな……。」