陽のあたる場所２

嵐の危疑

嵐の危疑5

真央と共通の友人”ケイタ”は今年36歳で、出会った当初はどうしようもないニートだったけど、今は起業して社長になっている。


だからこそお金にも余裕ができるワケで……


「でもさ、それ

彼女は時間無駄にするかもしんないけど

経済的には損しないから別にいいんじゃない？（笑）」


「確かに（笑）

ケイタはそうゆうとこだけはちゃんとしてる男だからね♪」


現代社会の男女問題ってかなり多様化している。


バブル期なんかは男がお金を出すのが当たり前で、女性に都合よく使われた『メッシー君』やら『アッシー君』まで出現していた（笑）


今の学生達は男女で割り勘が当たり前の時代で男女平等を重視するが

私達の世代はちょうどその中間だからこそ両方の時代の長所と短所を知ることができる。


だけど、どんな世代でも人それぞれ価値観は違うからーーー


「……でさ、篤史は『別に働かなくて構わないし、給料は全部幸子に渡すから、俺は小遣い制で構わないっ！』って言ってるんだよね。」


「そう言ってくれると嬉しいよね♪」


「うん♪それでも働くつもりだけど（笑）

私はさ、男女どちらが養うかなんてどっちでもアリだと思うから、

『私の稼げる給料分以上の稼ぎは自分で使ってくれて構わないよ』

って言ったけど、『全部渡す！金の管理は女がした方が絶対にいい！』って言っててさ♪」


「その方がいいよ～！男性はあればあるだけ使っちゃうからねっ！

浩志さんがいい例じゃん（笑）」



「そうなんだよね。浩志さん仕事辞めても贅沢がやめられなかったし、私より贅沢してたもん（笑）

しょっちゅうAmazonから何か届くしw

夫婦で財布別だから、浩志さんが実際どれだけ使ってたか知らないけどさ。」


「もうあの歳までそうゆう生き方してると治んないだろうね（笑）」


「だよねぇ…。

でさ、今結局家のローン、一緒に払ってるって言ってたじゃん？

もうタクシー運転手になって、給料も入ってるのに、こないださ

『今月分はまだ？』って言われて、『え？引き出しにもう入れてあるますよ。』って言ったら

『良かったぁ！引き落としが近いねん』とか言われてさぁ…


それって私のお金がないと家のローンさえ払えないってことじゃん！？」