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嵐の危疑
嵐の危疑2
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私1人、とりあえず母と一緒に実家に戻り、父の保険証の在り処を探すことにした。
「お母さん、よく分からないわ。
多分お父さんの財布の中に入ってると思うんだけど……。」
母はプライバシーを重視する性格で、父の私物に一切触れたことはない。
特に財布や携帯や手紙など、本人のプライバシーに関わる物は勝手にみてはいけないと私も母から教えを受けていた。
だからこそ、私自身もその教えを受け継ぎ、結婚してから浩志さんのプライベートな私物には一切手をつけた事がない。
だけど父が倒れた今回ばかりは本人不在だから財布を勝手に開けるしか術がない…。
「財布はどこにありそう?」
「多分スーツのポケットじゃないかしら?」
「このスーツかな!?
勝手に探すよ!!」
寝室に掛けてある、本来なら父が今日着て仕事に行くはずであっただろうスーツのポケットを探った。
「あった!」
私は1人で財布を開け、中身を探ると…
『ーーっ!!!』
中にはキャバクラの名刺が3枚(笑)
私は無言で母にバレぬようすかさずそれを自分のポケットしまい込んでいた(笑)
その後保険証だけ抜き取って母に渡し、母と2人でリビングで晩御飯を食べることにした。
私は晩御飯を食べるよりお酒の方がメインでw
父の為に買いだめしてあった”淡麗”を勝手に飲んでいた(笑)
父がまさか発泡酒に変えてしまっているとは…。
数年前から知ってはいたけど、昔はこだわりがあって絶対に、”キリン一番絞り”以外飲まなかったのに……。
それから私は淡麗の缶を次々と空けながら母と談笑していた(笑)
すると……
『ピロロロロ~ッ!』
携帯電話の音が鳴った。
「…ん?
もしかしてお父さんの!?」
「お母さんのはココにあって鳴ってないみたいだし、そうじゃないかしら?」
私は音の出元を探すためリビングから再び寝室に向かった。
「お父さんの職場の人だったらちゃんと入院してる事情を話さないとなんないし、私携帯でるわっ!」
私はそう言いながら、さっきのスーツの胸元から携帯を取り出した。
父の古びたガラケーをパカッと開くと……
『……え?』
「お母さん、よく分からないわ。
多分お父さんの財布の中に入ってると思うんだけど……。」
母はプライバシーを重視する性格で、父の私物に一切触れたことはない。
特に財布や携帯や手紙など、本人のプライバシーに関わる物は勝手にみてはいけないと私も母から教えを受けていた。
だからこそ、私自身もその教えを受け継ぎ、結婚してから浩志さんのプライベートな私物には一切手をつけた事がない。
だけど父が倒れた今回ばかりは本人不在だから財布を勝手に開けるしか術がない…。
「財布はどこにありそう?」
「多分スーツのポケットじゃないかしら?」
「このスーツかな!?
勝手に探すよ!!」
寝室に掛けてある、本来なら父が今日着て仕事に行くはずであっただろうスーツのポケットを探った。
「あった!」
私は1人で財布を開け、中身を探ると…
『ーーっ!!!』
中にはキャバクラの名刺が3枚(笑)
私は無言で母にバレぬようすかさずそれを自分のポケットしまい込んでいた(笑)
その後保険証だけ抜き取って母に渡し、母と2人でリビングで晩御飯を食べることにした。
私は晩御飯を食べるよりお酒の方がメインでw
父の為に買いだめしてあった”淡麗”を勝手に飲んでいた(笑)
父がまさか発泡酒に変えてしまっているとは…。
数年前から知ってはいたけど、昔はこだわりがあって絶対に、”キリン一番絞り”以外飲まなかったのに……。
それから私は淡麗の缶を次々と空けながら母と談笑していた(笑)
すると……
『ピロロロロ~ッ!』
携帯電話の音が鳴った。
「…ん?
もしかしてお父さんの!?」
「お母さんのはココにあって鳴ってないみたいだし、そうじゃないかしら?」
私は音の出元を探すためリビングから再び寝室に向かった。
「お父さんの職場の人だったらちゃんと入院してる事情を話さないとなんないし、私携帯でるわっ!」
私はそう言いながら、さっきのスーツの胸元から携帯を取り出した。
父の古びたガラケーをパカッと開くと……
『……え?』
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