陽のあたる場所

悲壮の連鎖

悲壮の連鎖4

出産どころか結婚する気もない自分を棚に上げて

俺はタカとはるちゃんには子供を作って欲しいだなんて…


よく考えたら俺は自己中にもほどがある発言だった……。



少子化が進むこの世の中、俺は健康体ながら子孫を残さないだなんて…


そうゆう科学的な面から見れば、生態系を壊す"悪"に分類されるのかもしれない……。



「あ～…ケンジさん戻ってきてくんないかなぁ…。」



「アハハハっ♪

将吾くんそんなにケンジに惚れたか!?(笑)」


ケンジが横浜に帰った翌日、

将吾くんはすっかりケンジに心奪われてしまっていた(笑)



「うんっ♪


だから…

新しい仕事なんて上手く行かずに辞めちゃえばいいっ!!


ウチの社員になっちゃえばいいのにっ!!」


「アハハハハっ!!ｗ

そこまで想われるなんてケンジも幸せ者だな(笑)


な～んて、本音は俺もそうだけど、

ココの初任給じゃ子供養ってくのは厳しいからねぇ。」


「でも社員ならなんとか生活はできるやん!?」


「とは言ってもアイツの次の仕事、

かなり給料いいらしいから比べる対象にもならないよ(笑)」


「なんかなぁ…。


俺ん心にポッカリ穴があいてしまって…


まるであれやな…


まるで"ヤり逃げ"された気分やっ!!



俺、今なら"ヤり逃げされた女"の気持ちが分かるっっ!!」