陽のあたる場所

儚いユートピア

儚いユートピア57

みんなが盛り上がってる中、俺はトイレに行くフリをして下の階に向かった…。


「あ！フクちゃんっ!!」


「わりぃ!!タマコちゃんちょっといい？ｗ」


「いいよいいよ♪

私の隣座りなよ♪」


「ちーちゃんごめんねっ!!

ちょっとだけタマコちゃんと話させてね。」


俺はタマコちゃんの横に座り早速本題に入った。


「実はさ、将吾くんと翠ちゃんのことなんだけどさ…」


「うんうん♪翠の話ね？」


「なんか２月に翠ちゃんの誕生会をやったって将吾くんから聞いてさ。

なんかタマコちゃんと治さんと４人でやったらしいじゃん？」


「うん♪将吾が２人じゃ気まずいからって誘われてね(笑)」


「でさ、どうなの？

俺翠ちゃんに会ったことないから全く読めないんだけど

翠ちゃんは将吾くんにもう全く気はないのかな？」


「う～ん…。とりあえず今はないんじゃないかなぁ…。

でも将吾の事嫌いでフったワケじゃないし

だから将吾が企画した誕生会にも来てくれたわけだし…


とりあえず将吾が下手過ぎるのよぉっ!!(笑)」


「…あ…やっぱり？ｗ」


「アイツ翠を目の前にすると、全く喋らなくなっちゃうし…

っていうかアイツが私以外の女の子とまともに喋ってるの見たことないしｗ


それに翠の前で変にかっこつけちゃって…ｗ

も～っ!!とにかくこっちがもどかしくなるくらい将吾が下手なのぉっ!!(笑)」