陽のあたる場所

儚いユートピア

儚いユートピア28

将吾くんは決して人を見た目だけでかっこいいとは判断しないから、

ケンジの人間性を将吾くんに認めてもらえたと思うと俺も素直に嬉しい♪



「あんまアイツ誉めなくていいからっ!!(笑)

誉めるとアイツは調子乗るよ？ｗ」


「ハハハっｗ

でもホンマ、かっこいいしモテるのもよう解るっ!!」



それから翌々日、俺はケンジとみんなを誘って居酒屋に飲みに行った－－。



「コイツはホンっトどこ行っても目立ってて

年齢不詳で性別不詳なこの豚さんは、横浜でホントに有名人だったんですよ？ｗ」


「うるせ～っ!!このパキスタン人がっｗ


てめぇなんて"国籍不詳"だろうがっ!!(笑)」


「「アハハハハハっ!!ｗ」」



居酒屋では、ケンジと俺の思い出や、

ケンジの複雑な家庭環境をおもしろ可笑しく話していたｗ


「ケンジさん、パキスタン人の父親ってのは全く居場所はわからんのですか？」


「わかんねぇよｗ

もしかしたらもう死んでるかもしんないし(笑)」


「会いたいとは思わんのですか？」


「思わないっていうか…



会ってもパキスタン語わかんねぇし今更会っても困るわっ!!(笑)」


「「アハハハハハっ!!ｗｗ」」


…そしてこの日、将吾くんとケンジは一気に仲良くなって、俺は純粋に嬉しかった。


みんなで過ごす楽しい時間が、俺の心をそっと包み込むように優しく穏やかに流れていった－－。




そしてその翌日には…





　　　　・・・
「…な？マナミ!!(笑)」

　　　　　　　　・・・・
「え～ｗやめてよケースケぇ(笑)」