陽のあたる場所

こたろ

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儚いユートピア

儚いユートピア12

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あれからどれくらい時間が経っただろうか…?


「…ふ-っ……。」



俺は2時間近く泣き続けた後、やっと冷静になった…。



「はぁ-……。」



ちくしょう…ヤられたw


なんだか俺は敗北感を感じていた(笑)



過去を思い出させて、あんなに頭をつかわせて考えさせて……


イライラ感とモヤモヤ感が爆発しそうな時にあんな優しい言葉をかけられたらそりゃ誰でも泣くわw


それが狙いかよ!?(笑)



「…よいしょっ…と。」



ゆっくり立ち上がって部屋を見渡すと、

散らかり放題だった部屋をなんだか急に掃除したくなった。


「よしっ!!やるか!!」


それから俺は、急に大掃除をし始めて

今まで掃除したこともないような場所も家中隅々掃除していた…。


掃除を終えると今度はクローゼットから入らない服をピックアップし、いっぱいゴミ袋に詰めていた…。


「うわっ!!重っ!!w」


集まったゴミはゴミ袋3袋分もあって

こんなに無駄なゴミや服がいっぱいあったのかと思うとなんだか笑えた(笑)


「ハハっw」



洋服のほとんどは昔着ていたXLや2XLのオーバーサイズのヒップホップ系のブランド服だった…。



こうゆう服は着なくなってきていたし…

ってか最近痩せてきたからもうXLとかデカ過ぎるし…w



それからまだまだ整理整頓をして、掃除が終わる頃にはもう夕日が差し込んできていた…。



すべて掃除が終わるとなんだか気分もスッキリして、

座椅子に座りながら久々にDragon Ashのアルバムを聴きはじめていた。



しばらくして、大好きな"陽はまたのぼりくりかえす"がかかったと同時に一件のメール着信があった…。


「…ん?」



メールを開くと…


『フクちゃん、あれからどうだったかしら?

だいぶ疲れてたようだけど大丈夫だったかな?』
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