陽のあたる場所

こたろ

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戦士の呟き

戦士の呟き17

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「デモはまだなくって…

録れる機材も持っとらんし……。」


「そっかぁ…。でもスタジオで録る事もできるよ?

お金はかかるけど。

とりあえず音源はあった方がいいと思うよ?」


「……。そやね。」


「だって、最近ライブもやってないし音源もないんじゃ

将吾くんの感性は誰にも伝わらなくなっちゃうよ。」


「…わかっとる。」


「俺は将吾くんがどれだけの実力持ってるかは知らないけど、

このままハギを待ってるだけじゃその時間が勿体無いよ。

もちろん練習はいっぱいしているんだろうけどさ、

人に聴いてもらった方が客観的に自分を知る事ができるしね♪」


「……。」


俺はなんだか偉そうな事を言ってしまった…。


自分は音楽やっていないのに、人にはヤレだなんて……。




ただ、きっと…



ギターを弾いている君は輝いているに違いない…っ!!



だからこそ…


「将吾くん、これからも音楽続けてくには2通りあると思う。

1つは、ハギを諦めて他のメンバーを探す、又は自分1人で活動する。




もう1つは…


『お前について行きたいっ!!』

って思えるような、ハギにとって魅力的な人間に…


将吾くん自身がなることっ!!」




とにかく君に音楽を続けて欲しいんだ--。




「福永さん、大丈夫っ!!俺がなんとかしたるっ!!


アイツにもこれからも音楽やらせて…




俺と一緒にアウトローな生き方させてやるっ!!!!」
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