陽のあたる場所

復興のキーマン

復興のキーマン9

「「アハハハハハハハっ!!」」
















思いっきり窓をあけ身を乗り出すと、

家の向かい側の居酒屋から出てきたと思われる

サラリーマン達の笑い声が響きわたっていた－－－。




「…はぁ……はぁ…。」





何をやっているんだ俺は…？






今何をしようとした－－？






「……はぁっ……はぁ－－……はぁ…。」



こんな繁華街で"飛び降り"なんてしたら

大ニュースになって大恥を晒すことになる…。



いや…



死ぬなら恥もクソもないじゃないか－－？



でも今飛び降りて、もし死ねなかったとしたら……？






…ダメだ





俺は今どうかしてる…。




助けてくれ…






誰か助けてくれ…




……。



ケースケさん…。




部屋に戻り携帯を再び開くと…




新着メールが一件…!?




『ケースケさん…っ!?』



震えながらメールを開くと…



『…っ!!


クソっ!!

こんな時に迷惑メールかよ…っ!?』









ダメだ…



気が狂いそうだ…。








もう待ってらんねぇよ…。




……。






電話しよ…




ケースケさんに電話しよう……。





それから俺は震える手を胸に当て、大きく深呼吸した。




「…ふぅ－－……。」




そしてゆっくりと、発信ボタンを押していた－－。