陽のあたる場所

こたろ

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剥落の虚偽

剥落の虚偽3

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母親と電話した翌日、俺は一睡もできず朝を迎え…



身体が重い…。


仕事に行きたくない……。



……。






でも行かなかったらみんなに迷惑をかけてしまう…。





そしてゆっくり起き上がると、激しい動悸が襲ってきて、


なんだか絶望的な気分になった…。





仕事に向かう途中、ずっと動悸と震えが交互にやってきて、俺はテンパっていた…。



仕事をはじめても止まらない……。




震えは右手と左足に何度もやってくる…。




仕事中、将吾くんにバレないよう震えをなんとか止めようとして

目を盗んでは左手で右手や左足を叩きまくったけど、やっぱり止まらない……。



焦ってまた激しい動悸がやってくる…。




ダメだ…。



止まってくれ……。




仕事に集中させてくれ…。






そのまま昼休憩をむかえ、将吾くんも俺も無言のまま2人で昼飯を食べに行った--。



昼飯を食べている間、なんだか自分の異変に気づかれたくなくて

俺は頑張って将吾くんに話し掛け、つまらない世間話をしていた…。




将吾くんはずっと黙ったままだった…。



昼飯を食べ終えて会計を済ませると、

仕事場に戻っていく途中、やっと将吾くんが口を開いた。





「あのさ…」


「……うん?」






「福永さんも、

最近さすがに疲れとるっしょ…?」
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