陽のあたる場所

こたろ

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君の鼓動

君の鼓動32

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「そんなんで引っ掛かるアバズレ女には興味ないですわ…。」


「うわっwアバズレって(笑)」


「将吾は硬いなぁ(笑)

翠にこだわってないでとりあえず誰か付き合ってみればいいじゃん?

付き合ってから考えても俺はいいと思うけどな?」



「…。

俺は好きでもない女とは付き合えんですわ…。」



…ふーん。


なんだか治さんの言うように勿体無いような…。



とは言え、俺も人の事をとやかく言えないのかもしれない…。


なんだかんだ21歳の頃からずっと真央と過ごしてきてしまって、

たまに好きでもない人と付き合っても、すぐ別れて…


"好きな人"なんてなかなかできないってのは自分がよく分かってるから…。



結局俺は、どんな女性も真央と比べてしまっているんだ--。


「福永さん、将吾、わりぃけど彼女が待ってるからそろそろ…。」

3人で恋愛話で盛り上がる中、

治さんは帰りが遅いと同棲中の彼女が怒るからと先に帰っていった。



治さんが帰った後、今度は2人で治さんの彼女の話をしていた。


「治さんの彼女かわいいよね♪」


治さんの彼女は"可愛い"と職場でも評判だ。

以前治さんが自慢気に写メを見せてくれた(笑)


治さんの彼女は誰がみても可愛いと思うだろう。



「でも、治さんは見た目可愛いからなんとなく付き合っただけで、

全然彼女の事好きには見えんですけどな!!」


「…う~ん、まぁねぇ…。」



恋愛って難しい。見た目も性格も好みってなかなかいなさうだし、

やはり好きになるには性格だろうか…?


それとも直感…?



「あれ?そういや福永さん時間は大丈夫?」


「…え?


うわっ!!やべぇ!!今日は雨だから電車だった!!」


慌てて携帯で終電を調べると…


「やべぇ…。終電ない…。」


「どうします?」



そしてこの後、将吾くんの家に泊めてもらう事になった。
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