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B型行進曲
B型行進曲9
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将吾くんと恋愛話をした数日後…
「フク、俺今日から家で飯食うわ!!」
元々"お弁当男子"のシゲルは、今まで毎日自分でお弁当を作っていたようだ。
だけど2月に高円寺で仕事をはじめてからは、
俺と一緒に昼飯を食べていたから…
「冷凍庫にハンバーグ作り置きしてあるから
家でレンチンしてたべるわ。」
「家近いし、わざわざ弁当詰めてくるのも面倒だもんな(笑)」
そしてその日はまた、将吾くんと昼飯を食べに行った。
その行き先は…
"高円寺の天使"のいるお店♪
「いつもの2つでお願いします!」
すっかり定着しているパニーニセットを注文して、天使の笑顔をみたら
『よしっ!!』と気合いが入って決心がついた。
『今日こそ将吾くんに自分の性別をカムアウトしよう』と…。
「え?マジですか?
ホンマに"女"なんですか?
正直信じられませんわ…。」
将吾くんは俺のような人間に会うのが初めてらしく、かなり驚いていた。
実は職場の他の男性陣には全員に話していたから、
将吾くんに言うのが一番最後となってしまった。
「え…他のみんなは知っとるのですかぁ。」
俺は敢えて将吾くんに言うのを最後にしたのだ。
それは将吾くんが『女との友情は成り立たない』と考えていたから…。
「ま、とは言え普通の男とそんなに大差はないと思うんで、
今まで通り仲良くしてくださいね(笑)」
「そんなん全然!!
びっくりはしましたけど…。
…あ!!
俺、実は馬場さんに訊いたことがあったんですわ。
福永さんのこと、『あの人は昔からあんなんなんですかね?』って。」
あぁ…馬場さんにも訊くほど俺は特異な存在だったのか…(笑)
「そしたら馬場さんが言ったんですわ
『あの人は、いろいろあっての今だと思うよ』って。
馬場さん知ってたからかぁ…。
そりゃ"おなべ"として生きてりゃいろいろありますわなぁ…。」
「フク、俺今日から家で飯食うわ!!」
元々"お弁当男子"のシゲルは、今まで毎日自分でお弁当を作っていたようだ。
だけど2月に高円寺で仕事をはじめてからは、
俺と一緒に昼飯を食べていたから…
「冷凍庫にハンバーグ作り置きしてあるから
家でレンチンしてたべるわ。」
「家近いし、わざわざ弁当詰めてくるのも面倒だもんな(笑)」
そしてその日はまた、将吾くんと昼飯を食べに行った。
その行き先は…
"高円寺の天使"のいるお店♪
「いつもの2つでお願いします!」
すっかり定着しているパニーニセットを注文して、天使の笑顔をみたら
『よしっ!!』と気合いが入って決心がついた。
『今日こそ将吾くんに自分の性別をカムアウトしよう』と…。
「え?マジですか?
ホンマに"女"なんですか?
正直信じられませんわ…。」
将吾くんは俺のような人間に会うのが初めてらしく、かなり驚いていた。
実は職場の他の男性陣には全員に話していたから、
将吾くんに言うのが一番最後となってしまった。
「え…他のみんなは知っとるのですかぁ。」
俺は敢えて将吾くんに言うのを最後にしたのだ。
それは将吾くんが『女との友情は成り立たない』と考えていたから…。
「ま、とは言え普通の男とそんなに大差はないと思うんで、
今まで通り仲良くしてくださいね(笑)」
「そんなん全然!!
びっくりはしましたけど…。
…あ!!
俺、実は馬場さんに訊いたことがあったんですわ。
福永さんのこと、『あの人は昔からあんなんなんですかね?』って。」
あぁ…馬場さんにも訊くほど俺は特異な存在だったのか…(笑)
「そしたら馬場さんが言ったんですわ
『あの人は、いろいろあっての今だと思うよ』って。
馬場さん知ってたからかぁ…。
そりゃ"おなべ"として生きてりゃいろいろありますわなぁ…。」
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