陽のあたる場所

Ｂ型行進曲

Ｂ型行進曲5

人間とは、恋をすると時に自分を見失ってしまう事もある。


何事も一生懸命な時、周りが見えなくなる事がある。



それは自覚症状があればまだいいが、

ないと周りの人間も巻き込んでしまうものだ。



自分だけは大丈夫と思っていても、

その可能性は誰にでもあるのだ。



それは君にも。


そして俺にも…。




「もう二度もフラれて…

もういい加減諦めなアカンとは自分でも分かっとる。

でもやっぱり好きなんですわっ!!」



２月も後半にさしかかり、俺は将吾くんと久々に昼飯を一緒に食べた。


シゲルも仕事に入っている時は、

俺らに気を使って将吾くんは１人で食べているようで…

今日はシゲルがいないからか久々に将吾くんに誘われた。



昼飯を食べている間、将吾くんは恋愛の相談を俺にしてきて、

お互い夢中になって話を続けていた。



「"好き"って気持ちは理屈でどうなるものでもないですし、

今は好きなままでもいいんじゃないですか？」


「…ええんかなぁ。

でも…なんかずっと思っとったら、

彼女に気持ち悪いとか思われませんか？」


「ハハッ!!

そんなこと考えてもしょうがないですよね。

だって…




そう思われても結局好きなんですよね？(笑)」