陽のあたる場所

幸福の変革者

幸福の変革者14

遊ぶ事は好きだけど仕事も好きだから、

俺は普段、割と仕事を優先して生きている。


だから今回のように勢いで遊びを優先させるのは、自分の中では珍しい。



その理由としては、俺が押しに弱いというよりも、

正直自分の存在を必要とされていることが嬉しかったからだ。


半ば冗談混じりと分かっていても、純粋に嬉しかったのだ。




あの頃のバイト先で、こんなにみんなから誘われるなんてことは先ずなかったから……。






「フクさん今行くって言ったからね？

今更撤回しちゃダメだからね？


絶対だよ？約束だよ？？」



その後もコバとロクさんに何度も確認されて

俺は『しつこいっ!!』と笑いながら返していた。



店長は『良かった良かった♪』と一件落着したように笑顔で俺らのやりとりをみていた。





すると…

そこで店長がとんでもない提案をしてきたのだった。



「そうだっ!!


福永くん、こないだの真央って子も呼んでよ!!」


「はぁ？」