陽のあたる場所

こたろ

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幸福の変革者

幸福の変革者1

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「突然誘ってすみません。

あ!これじゃ結局牛乳買いにいけなくなっちゃいますね…。」


「大丈夫ですよ(笑)

コンビニ近くにありますし♪」


居酒屋に着くと、

馬場さんは相変わらずの落ち着いた口調で

俺の"性別"の話を切り出してきた。


「やぁ~、全然気づかなかったんで

あの時はびっくりしましたよ~!」


実は数日前、馬場さんに『マイミクになりましょう』と言われ、

自分の詳細が書かれているmixiの日記なんかを読まれる前にと

俺は自ら馬場さんにマイミク申請をし

メールで先に自分の性別をカムアウトしたのだった。



それから今まで馬場さんと2人っきりで会う機会は

今日の昼休みくらいしかなかったので、

今までお互いその事について触れることはなかった。



「ははっ!!

メールでいきなりのカミングアウトですみません(笑)


なんか、知られる前に言いたい派なんで(笑)」


「いやいや、全然気にしないでください。

なんか俺もびっくりしたんですけど

それはそれですんなりと受け入れられたんですよ。


そうゆうのもひっくるめて福永さんなんだなって。」


「なんかこう言うのもなんですけど、

馬場さんなら言っても偏見とかなさそうだな…って思ったんで。

だから安心してメールできましたね♪」


穏やかな馬場さんは、割となんでも包み込んでくれそうで

その安心感から、俺はリラックスムードになって…



それからお互い更に奥まった話をしだしていた。
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