陽のあたる場所

こたろ

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後悔の先

後悔の先9

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それはさかのぼること約6年前、

俺は友達が店長をつとめる洋服屋を手伝っていた時のことだった。

友達が1人でお店をやっているから、

俺はその友達が休みの日の穴埋めとして週1~2日程度だけ出勤していた。



「フクさん、こんにちは!

また来ちゃいました♪」



「おお!詩織ちゃんいらっしゃい!」


当時15歳だった詩織ちゃんは、お店の常連さんで、

しょっちゅう遊びに来ていた。


常連さんとは言っても、ただ暇つぶしで俺に会いにきてくれているようで

彼女は特に何も買わず、いつも2人で長々と立ち話をしていた。



「これ買っちゃおうかな~♪」


「やめとけって!小遣いもったいないよ。」


まぁ15歳で中3だったし、逆にわざわざ買い物して欲しくはなかった。




「フクさん、お店終わった後用事ありますか?」


「特にないよ?

じゃあまた一緒に公園でも行こうか?」



「はい♪」



小さなお店だったから、1人で店を開けて1人で店を閉めて帰る。



そしてたまにこうやって詩織ちゃんと夜2人で話をしていた。



その詩織ちゃんは初めて会った時から

強烈な負のオーラを感じ取れてしまって、

俺は気になってしょうがなくて、せめてこの店に出勤する日くらい

なるべく彼女と一緒にいようと思っていた。
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