97 / 128
第三章の話
船での夜を楽しむ
しおりを挟む
みんなだいぶほろ酔いで、もうあたりは暗い。
星と月の光が照らしてくれて、海風が心地良い。
少し酔いを覚まそうと海を眺める。
楽しいな。
なんかマリンの街についてからこうやって楽しい時間が多い。
そして1人でいる時が少ない気がする。
もちろんいつでもスックはいてくれてたんだけれど、行動するときは人といるってことがあまりなかったから。
それも、レンさんやジェイドさんといるから自然と知り合いがたくさんできたり。
出会いって大切だな。
「モエ。」
「レンさん。」
「どうした?気分でも悪りぃのか?」
「ううん。夜風に当たってただけですよ。」
「そうか。海風気持ちいいだろう?特に船の上だと気持ちいい。」
「はい。あっそういえば、久々な気がします!」
「ん?」
「ほら、宿に泊まった時に部屋の窓を夜明けたら隣にレンさんが。」
「あぁ。確かに。なんか昔のことのような気がするな。最近なのにな。」
「はい、あっレンさんタバコですよね!気にせずどうぞ!」
「悪りぃな。ありがとう。」
レンさんがタバコに火をつけた。
「そういえばさ、まだしばらくはマリンの街にいるのか?」
「え?」
「いや、モエは旅してるからさ。まぁ俺もなんだけどな。」
「あぁ。はい。調合の勉強もしたいですし。まだ少ししか依頼も受けてないからもう少し滞在しようかと。レンさんは?」
「あぁ、俺もしばらくいるよ。」
「ならまだマリンの街を一緒に楽しめますね!」
「あぁ。飲めるしな!」
「フフッ。そうですね!楽しみです!」
「あの、レンさん。普通でいてくれて、ありがとうございます。」
「ん?そりゃ普通だろ。だって気持ちとか関係なくモエはモエだ。出会ったときからそうだろ。それはこれからも変わんねーよ。でも俺は諦めた訳じゃねぇからな。」
「私もレンさんはレンさんです。フフッ。はい。これからもよろしくお願いします!」
「よろしくな。そういえばさ、この依頼終わったらそろそろジェイドは国へ帰るらしいよ。」
「え?そうなんですか?」
「あぁ、いつまでもこっちにいれねぇしな、ジェイドへの直接依頼とかもあるんだろうよ。俺もたまにあるからな。」
「そうなんですね、でもそうですよね、こちらには依頼できてたんですもんね。帰る前にまたこんな感じでみんなで飲みたいですね!」
「あぁ、その時はケイも誘おうぜ!」
「はい!もちろんです!」
2人で少し話してまた戻った。
ジェイドさんとシーさんは出来上がっている。
そしてベンツ君に絡んでいる。
私はキッチンに行ってデザートを取ってきた。
仕込んでおいたプリンだ。
「わぁー、美味しそうです!僕甘いもの大好きで。」
ベンツ君大喜び。
「美味そう!いただきます!」
みんな喜んでくれた。
「フルーツ水もありますから飲んでくださいね!」
「「はーい」」
楽しい夜だ。
こういうのたまにできたらいいな。
みんなでワイワイしながらバーベキューっぽいことして。
楽しい時間を過ごした。
後片付けをみんなでして、お風呂はシーさん、ジェイドさん、ベンツ君、私、レンさんの順で入ることになった。
今夜は船全体に結界を張って、船を停めてみんな眠ることになった。
何かあればすぐレンさんジェイドさんが動いてくれるそうだ。
お風呂待ちの間は食堂でお茶タイムだ。
「ベンツ。大丈夫か?」
「はい、お風呂入ったら寝るだけです。」
「そうか。悪かったな、寝るの遅くなっちまって。」
「いえ、楽しかったです。僕もお酒が飲めるようになったとき、また是非参加したいです!」
「あぁ、もちろんだ。一緒に飲もうぜ。」
「いいなぁ、そこのお二人さんは。俺なんて国違うから滅多に会えねぇよ。今度会う時にはベンツも大人になってるかもな。」
「ジェイドさん!僕は船乗りだから外国も行きますよ!」
「あっそうだったな。そん時は飯にでも行こうぜ。」
「はい!是非!」
ベンツ君は真面目で人懐っこいからみんなから好かれるタイプだ。
レンさんとジェイドさんもお気に入りのようだ。
「モエさん!本当にありがとうございます!快適な船旅でした。ごはんも毎回とても美味しくて、一つ一つの気遣いも参考になりました!僕も気遣いができる船乗りを目指します!!」
「いえ、こちらこそありがとう。ベンツ君にたくさん助けてもらって。また一緒に船に乗るの楽しみにしてるね!」
みんなでそんな会話をしながら今日が終わっていった。
星と月の光が照らしてくれて、海風が心地良い。
少し酔いを覚まそうと海を眺める。
楽しいな。
なんかマリンの街についてからこうやって楽しい時間が多い。
そして1人でいる時が少ない気がする。
もちろんいつでもスックはいてくれてたんだけれど、行動するときは人といるってことがあまりなかったから。
それも、レンさんやジェイドさんといるから自然と知り合いがたくさんできたり。
出会いって大切だな。
「モエ。」
「レンさん。」
「どうした?気分でも悪りぃのか?」
「ううん。夜風に当たってただけですよ。」
「そうか。海風気持ちいいだろう?特に船の上だと気持ちいい。」
「はい。あっそういえば、久々な気がします!」
「ん?」
「ほら、宿に泊まった時に部屋の窓を夜明けたら隣にレンさんが。」
「あぁ。確かに。なんか昔のことのような気がするな。最近なのにな。」
「はい、あっレンさんタバコですよね!気にせずどうぞ!」
「悪りぃな。ありがとう。」
レンさんがタバコに火をつけた。
「そういえばさ、まだしばらくはマリンの街にいるのか?」
「え?」
「いや、モエは旅してるからさ。まぁ俺もなんだけどな。」
「あぁ。はい。調合の勉強もしたいですし。まだ少ししか依頼も受けてないからもう少し滞在しようかと。レンさんは?」
「あぁ、俺もしばらくいるよ。」
「ならまだマリンの街を一緒に楽しめますね!」
「あぁ。飲めるしな!」
「フフッ。そうですね!楽しみです!」
「あの、レンさん。普通でいてくれて、ありがとうございます。」
「ん?そりゃ普通だろ。だって気持ちとか関係なくモエはモエだ。出会ったときからそうだろ。それはこれからも変わんねーよ。でも俺は諦めた訳じゃねぇからな。」
「私もレンさんはレンさんです。フフッ。はい。これからもよろしくお願いします!」
「よろしくな。そういえばさ、この依頼終わったらそろそろジェイドは国へ帰るらしいよ。」
「え?そうなんですか?」
「あぁ、いつまでもこっちにいれねぇしな、ジェイドへの直接依頼とかもあるんだろうよ。俺もたまにあるからな。」
「そうなんですね、でもそうですよね、こちらには依頼できてたんですもんね。帰る前にまたこんな感じでみんなで飲みたいですね!」
「あぁ、その時はケイも誘おうぜ!」
「はい!もちろんです!」
2人で少し話してまた戻った。
ジェイドさんとシーさんは出来上がっている。
そしてベンツ君に絡んでいる。
私はキッチンに行ってデザートを取ってきた。
仕込んでおいたプリンだ。
「わぁー、美味しそうです!僕甘いもの大好きで。」
ベンツ君大喜び。
「美味そう!いただきます!」
みんな喜んでくれた。
「フルーツ水もありますから飲んでくださいね!」
「「はーい」」
楽しい夜だ。
こういうのたまにできたらいいな。
みんなでワイワイしながらバーベキューっぽいことして。
楽しい時間を過ごした。
後片付けをみんなでして、お風呂はシーさん、ジェイドさん、ベンツ君、私、レンさんの順で入ることになった。
今夜は船全体に結界を張って、船を停めてみんな眠ることになった。
何かあればすぐレンさんジェイドさんが動いてくれるそうだ。
お風呂待ちの間は食堂でお茶タイムだ。
「ベンツ。大丈夫か?」
「はい、お風呂入ったら寝るだけです。」
「そうか。悪かったな、寝るの遅くなっちまって。」
「いえ、楽しかったです。僕もお酒が飲めるようになったとき、また是非参加したいです!」
「あぁ、もちろんだ。一緒に飲もうぜ。」
「いいなぁ、そこのお二人さんは。俺なんて国違うから滅多に会えねぇよ。今度会う時にはベンツも大人になってるかもな。」
「ジェイドさん!僕は船乗りだから外国も行きますよ!」
「あっそうだったな。そん時は飯にでも行こうぜ。」
「はい!是非!」
ベンツ君は真面目で人懐っこいからみんなから好かれるタイプだ。
レンさんとジェイドさんもお気に入りのようだ。
「モエさん!本当にありがとうございます!快適な船旅でした。ごはんも毎回とても美味しくて、一つ一つの気遣いも参考になりました!僕も気遣いができる船乗りを目指します!!」
「いえ、こちらこそありがとう。ベンツ君にたくさん助けてもらって。また一緒に船に乗るの楽しみにしてるね!」
みんなでそんな会話をしながら今日が終わっていった。
0
お気に入りに追加
49
あなたにおすすめの小説
お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
魔境に捨てられたけどめげずに生きていきます
ツバキ
ファンタジー
貴族の子供として産まれた主人公、五歳の時の魔力属性検査で魔力属性が無属性だと判明したそれを知った父親は主人公を魔境へ捨ててしまう
どんどん更新していきます。
ちょっと、恨み描写などがあるので、R15にしました。
若返ったおっさん、第2の人生は異世界無双
たまゆら
ファンタジー
事故で死んだネトゲ廃人のおっさん主人公が、ネトゲと酷似した異世界に転移。
ゲームの知識を活かして成り上がります。
圧倒的効率で金を稼ぎ、レベルを上げ、無双します。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
あの、神様、普通の家庭に転生させてって言いましたよね?なんか、森にいるんですけど.......。
▽空
ファンタジー
テンプレのトラックバーンで転生したよ......
どうしようΣ( ̄□ ̄;)
とりあえず、今世を楽しんでやる~!!!!!!!!!
R指定は念のためです。
マイペースに更新していきます。
【完結】聖女にはなりません。平凡に生きます!
暮田呉子
ファンタジー
この世界で、ただ平凡に、自由に、人生を謳歌したい!
政略結婚から三年──。夫に見向きもされず、屋敷の中で虐げられてきたマリアーナは夫の子を身籠ったという女性に水を掛けられて前世を思い出す。そうだ、前世は慎ましくも充実した人生を送った。それなら現世も平凡で幸せな人生を送ろう、と強く決意するのだった。
王子は婚約破棄をし、令嬢は自害したそうです。
七辻ゆゆ
ファンタジー
「アリシア・レッドライア! おまえとの婚約を破棄する!」
公爵令嬢アリシアは王子の言葉に微笑んだ。「殿下、美しい夢をありがとうございました」そして己の胸にナイフを突き立てた。
血に染まったパーティ会場は、王子にとって一生忘れられない景色となった。冤罪によって婚約者を自害させた愚王として生きていくことになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる