異世界で生きていく。

モネ

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第三章の話

船上3日目

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翌朝あまり熟睡はできず、結局早く起きた。
んー、頑張ろう!
顔を洗って着替えて髪を結んで、よし!

キッチンに行ってお湯を沸かす。
そして温めたオーブンにあるものを入れた。
これで焼きあがるのを待つだけ。
あとは他の料理を作る。

そろそろ出来上がる頃、シーさんが来た。
「おはようございます!」
「おぅ、おはよう、モエちゃん。いい匂いに釣られてきたよ」
「フフッ、もうできてますよ。お持ちしますね!まずは温かいハーブティーをどうぞ。」

今日の朝食は野菜入りのオムレツ、ウィンナー、サラダ、スープ、それと手作りのパン。
パンを焼いてみたのだ。
食パンとクロワッサンとスコーン。
たくさん作ったので食べ放題だ。
実はこのキッチンのオーブンが大きくて、昨日ケーキを焼いてみたらうまくできたので、パンを焼いてみた。
あとはバターやジャムを並べて。
「ほぉ、今日はパンだな。美味しそうだ。そうか、パンの焼ける匂いだったんだな。」
「はい、昨日仕込みをしておいたので今日焼くだけで。焼きたてなので美味しいと思います!」
「いただくよ。」

「うん!これはうまいな。中ぎフワフワしていて。」
「よかったです。ゆっくり召し上がってくださいね!」

そのあと掃除を終えたベンツ君が来て、シーさんと入れ替わりでレンさんとジェイドさん。
2人は結局操縦室で見張りをしながら交代で過ごしたらしい。
2人にはいつもはブラックコーヒーだが、これから眠るみたいなので、ミルクたっぷりのカフェオレを出した。
せっかくなので、2人が食事してる間にお風呂を洗って新しいお湯をためて、ハーブの香りの入浴剤を入れておいた。これは安眠効果があるハーブを使っている。

「レンさん、ジェイドさん。お風呂入れ替えておいたのでどうぞ、お休み前にゆっくり入ってください。」
「悪りぃなモエ。ありがとう、風呂入らせてもらうよ。」
「ありがとう!ゆっくり爆睡しそうだ。」
2人は食事が済んでお風呂に入って寝ると食堂を出て行った。

私は最後に朝食を取ってから後片付けをした。
今日は結構日差しが強くて暑い。
操縦室のシーさんとベンツ君に冷たい飲み物を差し入れた。

そのあと私はデッキの掃除をした。
ブラシでこすって水魔法で流した。
水が冷たくて気持ちいい。
「モエさん!掃除ありがとうございます!」
ベンツ君だ。
「ううん、私がしたかったから。それに水が気持ちよかったわ♪」
「今日暑いですもんね!」
「暑いよね。日差しが強い。こんな日は冷たい物が食べたいね!よし!ランチは楽しみにしててね!」
「なんだろう?はい!楽しみにしてます!」
「うん!よし!いい天気だねぇー。気持ちいい!」
「はい!あっそうだ。パラソルみたいなものがありますよ。あとで出しておきますね!」
やり取りをしてから私はキッチンに戻った。

よし、さっぱり食べられるものを作ろう。
レンさんとジェイドさんはお昼起きてくるかな?別に取っておく方がいいかも。

よし!今日のランチはトマトと生ハムの冷製パスタ、スパニッシュオムレツ、キノコのマリネ、カボチャスープだ。
あとはレモネード!
「モエちゃん、私とベンツ交代で昼飯をいただいてもいいかね?」
「シーさん、お疲れ様です!もちろんです!」
「おぉ、これはレモネードか。さっぱりしてて美味いな。では食事をいただくよ。」
「はい、どうぞ。」
「ん!これは美味い!冷たくてスルッと食べられるし、いくらでもいけそうだ。」
「フフッ。よかったです。距離暑いのでさっぱりした冷たいものにしました。」
「うんうん。オムレツやマリネも美味しいよ。あとカボチャスープか。甘くて美味しい。モエちゃんの飯は美味いな。ありがとうね。」
「いえ、私にはこれくらいしかできませんから。」
「いやいや、いつもはさっとごはんすませるけれど、この航海ではベンツも飯を楽しみにしている。飯だけではないな。洗い立てのシーツや綺麗な船内、あったかくて癒される風呂、これがそろうとモチベーションもあがるよ。ありがとう。」
「いえ、よかったです。私もそう言ってもらえると嬉しいです!」

そのあとベンツ君が食事に来て暑かったので、さっぱりしたごはんで大満足してくれた。
私も一緒にごはんを済ませた。

片付けをしているとレンさんとジェイドさんが食堂へ来た。
「悪い、モエ。寝過ぎた。」
「くわぁー、よく寝た。」
「フフッ。大丈夫ですよ。どうぞ、寝起きなのでテーブルに置いてあるレモン水飲んでてください。今昼食の、支度しますね。」

レンさんとジェイドさんの分の昼食を出した。
「今日はパスタか。他にもあって酒類豊富だな。」
「美味そう!」
「トマトと生ハムの冷製パスタです。」
「うん!美味い!これ俺好きだ!」
ジェイドさんはパスタを気に入ったらしい。
「美味いな。暑い日にぴだたりだ。」
2人とも完食してくれた。
食後にレモネードを出して2人が飲んでいると

ガンっ!!

!!
「ん!なにかぶつかった?」
船がグワんと揺れた。
「デッキに行くぞ。」
3人でデッキへ向かった。
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