異世界で生きていく。

モネ

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第三章の話

依頼の準備

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レンさんと黒い馬。
「レンさん!もしかして前話していたレンさんの馬さんですか?」
「あぁ、北に行く時に一緒に行ったんだ。ラリーって言うんだ。よろしくな。」
「あの!触ってもいいですか?」
「あぁ、大丈夫だ。」
私はラリーを撫でてみた。
少し目があってじっと見つめられたがそのまま撫でさせてくれた。
「モエが気に入ったようだな。」
「立派な馬だな。真っ黒の毛でレンみたいだ。」
そう言ってジェイドさんも撫でたがラリーは大人しくはしているがジェイドさんをじっと見たりはしなかった。
「レン、こいうオスだろ。」
「あぁ。」
「モエがお気に入りか。」
「クッ。そうかもな。」
私に寄って来てくれた。
大きな馬だから見上げないといけないが。
「よろしくラリー。」
「スック!」
スックも挨拶をしていて、可愛かった。

「わりぃ、少し出ていたんだ。なんか用だろ?家上がってけ。」
ラリーを小屋に戻しながら言った。
「ありがとうございます!お邪魔します。」
「おじゃまします!」
レンさんは中に入れてくれて、相変わらず綺麗な家で窓を開けているからか風が通ってて気持ちいい。
「暑いな。アイスコーヒーでいいか?」
「あっ、ありがとうございます。」
「わりぃな。」

レンさんがアイスコーヒーを出してくれて本題に入る。
「レン、俺たちも依頼一緒に受けることになった。海での魔物退治。」
「あぁ、昨日ギルマスから受けたやつか。モエもか?」
「はい!足手まといにならないよう頑張ります!」
「モエは足手まといになんかならねぇよ。心強い。よろしくな。ジェイドもよろしくな。」
「あぁ、よろしくな。レンと依頼できるなんて楽しみだよ。それでいつ行く予定なんだ?」
「あぁ、海での出没で船乗り達が困ってるようだし、ギルマスからの依頼だから急ぎだろう。準備でき次第出発したい。さっき少し買い出しをしたんだ。」
「なら今日中に準備して明日出発するか?船はどうするんだ?」
「船は今日朝一で頼んできた。海での討伐とか用の船でひと通り色々揃ってるんだ。船の操縦は俺が一応できるんだが、操縦士に頼んでおいた。」
「そうか、早えな。俺も船は少しならできるよ。」
「2人ともすごいですね。それで準備には何が必要ですか?」
「んー、野営とかではないからな。食材とあとは自分が必要なものくらいで大丈夫だろ。」
「そうと決まれば準備開始だ。」
「よし、ならみんなで買い出し行こうぜ。」

3人で買いだしにでた。
と言ってもほぼ食料を買えばいいだけ。
「酒買って行くか。」
3人でいくつかお酒を選んで買った。
そして食材を大量買い。
なぜ大量かというと、ジェイドさんレンさんは沢山食べるのだ。
あとは操縦士さんにも食事を召し上がってほしいので多めに買った。

買い物が終わる頃には夕方。
「結構買ったな。てかモエがすげぇ勢いで買うから圧倒された。」
「クッ。確かにな。しかも量がすげぇ。」
「そうですか?でも2人とも沢山食べますよね!」
「確かにそうだ。」
「完食するから大丈夫だ。」
そんなことを話しながら帰り道を歩いた。
「じゃぁ、それぞれ早めに休んで明日朝宿に来るよ。」
「あぁ、飯食って早めに寝ようぜ。明日からよろしくな。」
「よろしくお願いします。」
宿の前でレンさんと別れ、私たち2人は宿のダイニングでそのまま夕食を食べることにした。
「おかえりなさいませ。夕食ですか?」
「はい!カウンターでもいいですか?」
「もちろんです。どうぞ。」
ケイさんがむかえてくれた。
2人でビールと料理を頼んで、話し始めた。
「あー、うめぇな。」
「はい!美味しいです!この夜の一杯が最高ですね!」
「フフッ。美味しそうに飲みますね!」
「味わっとかないとな。明日から俺たち依頼で留守にするから。」
「依頼ですか。急ですね。」
「はい、レンさんも一緒に。海に出る魔物の討伐です。」
「あぁ、それ噂になってますよ。船が困っていると。」
「そうなのか?」
「はい。みんな恐る恐る海に出ているって聞きました。漁にも影響がてでるらしくて少しだけ魚介類の値段も上がってますしね。」
「なるべく早くに解決した方がいいですよね。」
「そうだな。よし!飲んで食って明日にそなえようぜ!」
「はい!!」
「フフッ。沢山食べてくださいね!私もここから応援しています。」

食事を楽しんで早めに部屋に戻った。
明日から初めての海上だ。
頑張ろ。
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