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168話.家政婦(メイド)は見た……(閑話)

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 ご主人様の依頼により、本日はご主人様の観察を主な業務にします。

 二階にある私の部屋の窓から[双眼鏡]を使って、裏庭の様子を見る。
 アウルラネの少女が、ニコニコとご主人様を見て微笑んでいる。

 人がいないのもあり、ご主人様はアウラにデレているのが解った。
 あの表情は、シェリーに向けて頭を撫でている時の表情に近い感じだ。

 ご主人様が癒しを感じている瞬間である。
 小さい子が好きなのなら、もっと私を撫でてくれてもいいのに……
 おっと、いけない。私は監視のお仕事の最中でした。

 朝はこれといって問題なし……
 いつも通りだと2時間~3時間ほどで帰ってくるので、その間にお掃除と洗濯を片づけておきましょう。
 案の定、3時間ほどたった後に、ご主人様がお屋敷へ帰ってきた。

 魔力付与の仕事で疲れすぎて[セカンタの町]の自宅へ昼飯を食べに行かずに、そのまま寝るみたい。
 ご主人様から、いつものように昼過ぎに起こしてと頼まれた。

 ご主人様は不用意にも自室の鍵を掛けずに眠っている。
 可愛い寝顔をしているからイタズラしてあげたいけど、今日の夜もきっと大変だろうから今は我慢しておきましょう。
 あっ、無駄に20分もココで時間を潰してしまったわ。
 お屋敷のみんなに昼食を作ってあげなくちゃ。

 ご主人様が三時間程眠りについて、食器の片付けが終わった頃にご主人様を起こしてあげた。
 ご主人様が少しフラついてるように見えるけど、ただの寝ぼけているだけみたい?

 しばらくして、再びご主人様が帰ってきた。
 家には寄らずフラフラと日向ぼっこして眠りたい為か裏庭に移動している。

 私は、そこからの一部始終をこの双眼鏡で覗き見る事になった。
 1時間程は、何事もなくご主人様が寝ているだけだったが……
 ご主人様がの眠りが深い状態に入ると、アウラはご主人様をツルで持ち上げツルと両手を使い、ご主人様を抱っこしている。

 ご主人様が程よく揺らされて、いい気分になっているのがわかる……
 そして、アウラの薄い胸へとご主人様がダイブしていった。否、させられたのか?

 そこからご主人様のロリ に母性を感じる変態さんぶりを目の当たりにし、その次の行動にさらに驚いた。
 アウラは、その後ご主人様にイタズラを始めたのである。
 しばらく時間が経ち、ご主人様が起きようとすると器用に服装を戻し何食わない顔でニコニコとしているアウラ。

 そう、私は事件の現場を一部始終見てしまったのである。
 そして、起きたご主人様は何故かスッキリとした表情で再び出かけていった。

 しばらくして、帰ってくると軽くゲッソリとしているように見えるが、ご主人様は自宅の方に帰り食事を取っている。
 私も今日はコチラの食事にお邪魔しました。
 食事をとり終わったご主人様は、薬の影響が出ている為お風呂でご奉仕を何回も受けて酷い匂いを風呂場に残しながら、リリスの元へと睡眠を取りに行きました。

 今回の件を報告する為に、リリスの元へ行って見ると既にご主人様は眠っており。
 リリスが、「アリアちゃん、いらっしゃい。お兄ちゃんにイタズラしていくの?」と、お誘いを頂いたので、しっかり朝までの添い寝の相手を務めさせてもらいました。

 ご主人様に薬が効いている為、私が朝方起きると……
 リリスの部屋は地下室という事もあり部屋の中は酷い匂いで充満していた。
 状況を理解したご主人様が魔法を使い証拠の隠滅を図ろうとすると、リリスがソレを拒否した。
 この部屋の匂いは、すぐ修正されるから勿体無いことをしないでと、ご主人様がリリスに怒られていた。

 そして私の添い寝の最中に乱れた服を整えて、私はご主人様にいつものように朝の挨拶をした。

「おはようございます、ご主人様。
 報告に向かいましたが、眠られていたので添い寝の相手を務めさせていただきました」

 ご主人様は全てを察してくれたみたいです。

「今日と明日は勘弁してね」

「はい、わかりました。
 それと先日の件の報告があります」と言って、私は報告を始めた。

 報告を聞き終えた、ご主人様は顔を真っ赤にして恥ずかしがっていた。

「私が、アウラ相手に赤ちゃんプレイして、しまいにはイタズラされていたと……
 お昼寝後の酷い匂いの原因は、それが原因と……」

 その結果を聞き、ご主人様から驚きの言葉を聞いた。

「薬を使ったから、匂いでわかりやすくなってたけど……
 お昼寝してたら毎回スッキリしてたのはそういう事なのかな……? 甘えたいのかなみんなに?」

「この件の奥様への報告はどうされますか?」

「うん、事実は事実なんで報告してください。
 ただ、アウラに害を与えるのはやめてね癒されてたのは事実だし」

「かしこまりました。
 そのようにお伝えします」と言って、皆への全てするのは報告はご主人様への精神的被害があると思い報告を控え、一番需要な案件だけを皆に伝えた。

「ご主人様が、今一番求めているのは母性です」と、だけ皆に伝えておいた。

 皆さん真剣に、私の言った発言を参考にしてくれたみたいで……
 薬が切れる3日後の為の対策におおいに活用されたのは言うまでもない。

 ご主人様の痴態は、私が墓まで守り抜いてみせます。
 安心して今後も、お昼寝をお楽しみください。(意味深)
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