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141話.再び、リア充どもに爆破される。

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 嫁達に一人5万ゴールドずつ配ったら、夜のサービスが凄まじかった。
 そして、その翌日の朝……

 皆が、この寝室のベッドに寝ている。普段、早起きのエミリーでさえ寝ている。
 このまま仕事にいくのは色々とアレな感じなので、屋敷のお風呂を沸かす事にした。

 かけ湯をして、お風呂に入り色々な匂い等を落としていく、程よく暖められたお湯が体を癒してくれる。

 やはり風呂はいいなぁ……
 こくり、こくり……
 まぶたが下がっていく……zzZ。

 ……
 …………

 ハッ!? 軽く眠りそうになっていた。

 今回の教訓だが嫁を喜ばせすぎると……
 結局、自分が疲れる。……と、しょうもない教訓を胸に刻んだ。
 
 転送の魔道具を使い自宅へと移動した。
 エミリーが既に自宅へ戻って来ており、朝食の準備を始めていた。

 エミリーの肌がほのかに赤みを帯びている。
 彼女も風呂上がりなのかな?

「あっ、ハジメさん。おはようございます。
 お風呂入られるんでしたら、お湯沸いてますので、入って来てください」

「あっ、お屋敷で風呂を入っちゃった。
 惜しかったな、エミリーと一緒に入り損ねた」

 エミリーの料理する姿を見に近づくと……
 彼女から、かすかに石鹸の香りがして来た。

「ハジメさん。すこし待っててくださいね。
 朝食の準備もう少しで終わりますから」

 私は頷いて、そのまま食事スペースの椅子に座って待つ事にした。
 しばらくして、彼女が朝食を持って来てくれたので、それを食べ終えた後にいつもの仕事を行う事にした。

 昼までの業務(リリスの食事を含む)を行い、昼食を取ってドワルドの送迎を行った後に狩りに行くことにした。

 今回は大金を稼がせて貰ったアレを再び討伐しようと考えていた。
 シースルーの魔石が欲しい理由は……城下街の魔道具屋が言っていた特殊な鏡を作る為に魔石が欲しいのだ。

 城下街の屋敷へ移動して、ノルニルさんの部屋の扉を叩いた。

「どうぞ、入ってください」

「お邪魔します」と言って、ノルニルさんの部屋に入った。

 再び、シースルーを討伐したい件を提案したら。

「またエッチな眼鏡を作りたいんですか?」と、彼女に問われた。

「違う違う!! 魔道具屋さんに特殊なミラーの作り方を聞いてね。
 ソレを試そうと思ってね……」

「へぇ、そうなんですか。
 これと言って今日は用事ありませんし、お付き合いして良いですよ。
 また、リア充カップルの私達に嫉妬してボスモンスター出て来ますかね?」

 そんな内容をノルニルさんに、相談したら快く了承を得た。

 ノルニルさんに、[二階堂さんが、またエッチなモノを作ろうとしています]パーティに誘われた。

「いやいや、主な用途は方面かもしれませんけど濡れ衣ぬれぎぬだ!!」
 ……と、私は言い訳を言っておいた。

 透ける鏡が完成したら歓楽街系に売りに回る予定なので、実は事実なので話を切り替えておこう。

「デスワームも二匹目も日付けが変わったら現れたんで、シースルーも再度出ると思います。
 あまりにも討伐情報が少なすぎますし」

 そんな話を彼女に話しながら、城下街から徒歩で西の砂浜へ移動した。

 砂浜に入り[魔力視]で、【マップ】を確認すると大きな魔力反応があった。
 この間と同じ場所にボスモンスターがいる事が確認できた。

「いたよ、この前のボスモンスターがこの前と同じ場所にいるよ。
 先にノルニルさんの武器に聖属性の付与を入れとくね」

 ノルニルさんの武器に[ホーリーライト]を付与して聖属性を付与した。

「ノルニルさん。私が[聖域]を張るまで時間を稼いでね。
 [聖域]が完成したら――その聖域からすぐに脱出してね」

「任されました」

「うん、任せたよ……
 腕利きの盗賊さん!!」

 目的地に移動すると、前回同様に白ビキニを着たノルニルさんが、コチラに近づいて来た。
 ノルニルさんに化けている悪魔とはいえ、実に良い胸をしている。

 戦闘に入る前に、ついイタズラ心が発動し……[ウォーター]の魔法をノルニルもどきに放った。
 私の狙い通りに、水着にウェット感が出て透け感が出るようになった。
 
 間接的にセクハラを受けたノルニルが顔を真っ赤にして私の事を恨めしそうに見ている。

「なんで、余計なことするんですか!!」

「いや、なんというか……つい、カッとなってやってしまった。
 反省はしていない」

「反省してください!!」と、彼女としょうもない会話をしながらシースルーとの再戦闘が始まった。

 白ビキニの少女の正体が悪魔が化けている姿とはいえ、ノルニルさん、そっくりに化けているので白ビキニ姿にウェット感があると、ついつい見てしまう。

 色んな意味で集中力を欠いて、魔石を配置するのに時間がかかってしまった。
 
 ・これは、悪魔の魅惑にかかってしまったから仕方ないのである。(言い訳)
 ・白ビキニがウェットな感じに、透けてたら見るしかあるまい。(本音)

 ノルニルがシースルーを相手をしてくれている間に、シースルーを囲むように四箇所魔石を配置して[聖域]の魔法を発動させた。
 前回同様に彼女に化けている姿が解けていく。

 ・よくも、ノルニルさんに化けやがって許さんぞ!!(建前)
 ・次は、もっと際どいヤツでお願いします。(本音)

 ノルニルさんが[聖域]の魔法の発動に気づき、[聖域]の範囲外に離れた。

 ここからは行われる事は、新武器によるダメージコンテストの始まりだ。

 運命剣を構えて、[エクスプロージョン]の魔法を[聖域]の中に放った。
 聖域がビキビキと音を立てて魔法の攻撃を耐えている。

「許さんゾォォォ!! リア充ドモォォォォォォォ!!」

 ……と、攻撃を受けたシースルーが怨みの声を上げている。

 それじゃ、二発目。
 2発目の[エクスプロージョン]の魔法を放つと……
 聖域が魔法攻撃で破壊され、爆風がコッチにまで漏れて来た。

 あ、アチィ!!

「リア充爆発しろぉぉぉぉぉ!!」と、謎の恨み節を言いながらシースルーは魔石に姿を変えた。

「ちょっと、二階堂さん。[ヒーリング]と[ヒール]お願いしますよ。
 魔法が聖域を突き抜けるとか聞いてませんよ!!」

 彼女は少し火傷を負った為、[ヒーリング]で治癒をし[ヒール]でHPを回復させた。

 今回の結果発表!!

 前回の四発から、威力強化の結果二発で倒せるようになってた。
 [聖域]を一重だと、二発で魔法が貫通した。
 今後、運命剣を使う際は、二重で[聖域]を張る必要があるのがわかった。
 レベルは当然のように上がらなかった。

 シースルーの魔石を手に入れた。

 とりあえず、1時間程で討伐を終えて【転送魔法】で、お屋敷へ戻り各自の寝室へ戻った。
 魔石を手に入れたこと以上に、ノルニルさんに衣装系で辱めると……
 すごく良い表情をしてくれる事がわかったので、久々に[コスプレ衣装]を手に入れることにした。

 スク水? 白スク? いやいや、それはアリアやキャリーとフローラの三人にとっておきたい。
 ノルニルさんには体操服セットだ。私はオッサンと言われても良いので、ブルマは必須のアイテムだ。
 久々に【異世界取引】のスキルが活躍してくれた気がする。

 こんな感じでしょうもないことを考えながら夕方まで過ごしても良いが……
 時間の無駄なので他の作業をすることにする。

 せっかく手に入れた魔石を実現に使ってみるかなと思い、[セカンタの町]のジッパー氏のいる研究室へ移動して、シースルーの魔石を再び手渡した。

「えっ!!  町長。 もう一つ、あのメガネを作るのか?」

「いや、今回は違うモノを試しに作って欲しいんです」

 魔道具屋から聞いた作成方法を、ジッパー氏に伝えて実験してもらう事にした。
 材料集めと実験自体は、2時間もあれば終わるらしいので、空き時間を使うのにはもってこいだ。
 研究室の違う部屋には炉があったので、シースルーの魔石を砕き水に溶かして、熱を加えて溶けた金属のようになるまで熱を加えた。

 両面の鏡を用意して来て、その片面にシースルーの魔石でできた液体を塗ってみる。
 液体を塗った場所が、鏡の先の背景を透かした状態で見えるようになった。

「おおおおおおおお!!!」と、ジッパー氏が歓喜を挙げている。

「一つの魔石で、何枚くらいの鏡が作れるかな?」

「100枚以上は作れるぞ!!
 町長、コレは歓楽街や貴族連中に売れると思うぞ」

「あと一枚、両面の鏡を出してもらえるかな。
 情報の提供者にこの鏡を進呈してくるよ」

「本当に気前がいいな町長は……」

 もう一枚の両面の鏡にも液体を塗りマジックミラー擬きを完成させた。
 二枚のマジックミラー擬きをマジックバッグ(仮)に入れた。

「そしたら、ジッパーさん鏡の量産をよろしく頼むよ」

「おう、任せとけ!!」

「それと、この前の透視眼鏡の代金の一部を渡すよ。
 多分、100万ゴールド位は掛かるんだろう?」

「あぁ、それくらいはギルドに払う事になるな……
 まぁ教会に直接支払ってもらう予定さ」

 15万ゴールドをジッパーさんに手渡した。

「残り35万は嫁に配ったから、コレ位で勘弁な」

「いや、助かるよ。
 この仕事は利益度外視してたから、コレを俺の利益に当てるよ。
 それはそうと、町長は利益0じゃないか?」

「だから、この鏡でそれ以上に稼ぐのさ……」と言って、私はこの場を離れた。

 【転送魔法】で、フォースの城下街の魔道具屋の前まで移動した。

 魔道具屋へ入った。

「いらっしゃい……。
 お客さん、またアンタか!!」

「今日は朗報を持って来たぞ。
 店主。アナタが言っていた理論は正しかった」

 マジッグバック(仮)から鏡を出して、テーブルに立てかけて固定した。

「店主コレが何かわかるか?」

「こちらから見るとただの鏡だが?」

 手クイクイとやってコッチに来いと店主を呼び出した。

「ほれ、こちらから鏡を見てみろ」

「ん!? 向こうの背景が鏡を透けて見えるだと?
 もしや、お客さん。コレはアノ鏡なのかい?」

「あぁ、量産できそうなんでな……
 最初の一枚は情報料として店主にやるよ。大事に使ってくれよ!!」

「まさかシースルーを二匹目も倒すとはな。
 それはそうと、この鏡大切に使わせてもらうよ……ありがとよ」

 ……と、魔道具屋の店主にお礼を言われた後、私はこの場を離れた。
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