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134話.チート武器、爆誕!!
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目が覚めた……
二日間の魔鉄への魔力付与の作業を終えて、本日が武器製造の最終日になる。
今日は、お屋敷の寝室のベッドにアリアと一緒に寝ていた。
昨日の夜は何もせずにいてくれたアリアだっだが……
彼女が大人しく寝ている様子を見ていると、無性に頭を撫でてやりたくなった。
ただ、頭を撫でているだけなのに一部分が元気になってしまった。
思い当たるのは魔道具屋の薬の効果だ。
アレは危険なモノなのかもしれないと考えを改め――
魔道具屋から大量購入してしまっているが使用するのは控えよう等と考えていると……アリアが目を開いた。
(某貴族がオークレディ達に飲まされたのが、このアイテムを改良したモノである)
この状況を把握したアリアは、私に対してご奉仕を始めた。
この状況が、落ち着くまでひたすらアリアのご奉仕が続いた。
朝起きたばかりだが……
私とアリアのお互いの身体にヒドイ匂いが染みついたと思う程だった。
[クリア]の魔法を使い部屋の中や、アリアの身体や服、それと自分自信に魔法を使い証拠を消した。
そして、更に服を着替えて証拠の隠滅を行った。
「ご主人様!! 元気になられたんですね」と言って、アリアは嬉しそうな表情を浮かべながら悦に入っていた。
「いや、これはおかしいレベルだと思う。
昨日の夜も三人がかりでご奉仕してもらった訳で……それでコレは少し異常だよね」
「そんな事をしてたんですか? ご主人様」
「それは、良いんだけど……。
この状況は反動が来そうで少し怖いよね」と言って、アリアの追及から逃げるように話しをそらした。
「とりあえず、この街の鍛冶屋にいってくるよ!!」
……と言って、彼女を部屋に残し寝室を後にした。
部屋を出ると、ノルニルが私が寝室から出てくるのを待っていた。
「ねぇ、二階堂さん。
この前、魔道具屋でおススメされた商品あるでしょう?
アレは、むやみに使わない方が良いよ。
アレってさ、いろんな感覚を壊しちゃうのよね……」
「えっ、もしかして? 麻薬みたいなモノなんですか?」
「それに近いかな……」
「なんで、ソレが解ったんです?」
「エミリーとシェリーからさ、アレを使った特有の匂いがするの」
「ノルニルさんも使ったことがあるんですか?」
「馬鹿言わないで、それを使って欲に溺れて死んだ友人がいるのよ。
二階堂さんは、こんな感じですぐセクハラしてくるけど。
基本的にいい人だし、そんな風に死なれたくないからさ……」
「もしかして、反動が来ますかね?」
「くるだろうね……。
明日位に依存症みたいな症状がくるから、その時に[ヒーリング]の魔法を思いっきりかけなさい」
「詳しいですね……ホント」
「盗賊やってると、いやでもそういうアイテムの知識がつくの」
「そうですか。ありがとうございます」
「あぁ、明日のこと考えると……
ホントに不本意だわ」と、小声でノルニルが言っていた。
その後、皆で朝食をとった。
本日の作業は、ドワルドさんが武器を作る作業をひたすら見ることだ。
私は屋敷から離れ、ドワルドが待つ鍛冶屋へ移動した。
「よし、社長。遅れず来たな!!
この作業が終わったら一週間分の酒と何日か休みをくれよな」
「建築班が先日、裏庭の橋を完成させたので一週間ほど休みを取らせてます。
明日から4日間は強制的にドワルドさんはお休みですよ。
ドワルドさんの事だから、1週間も休みにしたら体が鈍るとか言い始めて働きにくるのが目に見えてるし」
「あははは、ワシの事をわかっとるじゃないか!!
そしたら、武器が完成したら一つワシの頼みを聞いてくれんかの? 社長」
「私にできる事なら、なんでもやりますよ。
ドワルドさんと私の仲ですからね」
「そうか、それなら……
ワシは親として全力を尽くさねばな」
へ? 親? 私の事を息子みたいに思ってくれてたとか?
いや、それはないと思うが……。 とりあえず、武器が完成してから話を聞くしかないよな。
作業を始める前に、ドワルドが今回武器を作る為に作った魔鉄製の槌を見せてくれた。
「コレが社長の武器を作る為に作った。
社長の魔力が篭ってる槌と金敷きだ。
正直な話、この槌自体が通常のミスリル製の槌を7本を叩き潰しながら作り上げた一品じゃ!!」
「うわっ、その代金も請求かけてくださいね」
「ああ、解ってる。
今回、この槌で叩くのが……この魔鉄だ。
武器は剣でいいんじゃな?」
「ハイ。剣でお願いします」
「なぁ、社長。
この剣には、どんな武器になってもらいたい?」
「そうですね……
剣なので切れ味と強度が両立してくれれば嬉しいですね。
次に私の戦闘スタイルが魔法を使う場合が多いので、ソレを支援してくれる能力があると嬉しいかな」
「ははは、社長は贅沢じゃな!!
そんな武器ができたら、伝説の武器になってしまうな。
この魔鉄が、社長の為の武器に生まれ変わるさまを見てやってくれ!!」
「わかりました……」
1日がかりで、武器の完成を見届ける覚悟をもった。。
ドワルドは炉に魔鉄をぶち込み、火が入った高温の状態の魔鉄を引き上げた。
そして、金敷きに火の入った魔鉄をのせた。
ドワルドが手に握る槌を魔鉄に向けて振り下ろす!!
ガァーン!! と、金属と金属がぶつかる音が室内に響いた。
火入れと叩きを繰り返しで金属音が耳にこびりつくみたいだ。
徐々に、魔鉄の形が変わりつつある……
コレが俺の為の剣になるのか? 無事に完成してくれ!!
しばらくすると、ドワルドの槌を振り下ろすペースが早くなり金属音が小刻みに聞こえるようになって来た。
カーン!! カーン!! カーン!!
手に持った槌を振り下ろしながら、ドワルドが問うた。
「なぁ、社長!! この武器の名前はどうする?」
「あぁ、それなら決めてるよ。
今回の出会いに感謝したいって意味を込めて[運命剣]ってね。
ちょっと、ネーミングが臭いかな?」
「いいんじゃないか? 社長らしくて」
……
…………
「コレで完成だ!!」 と、ドワルドが言葉を発した。
ドワルドが槌を振り下ろした。
槌と剣がぶつかる時に、キィーーン!! ……という心地いい音が部屋に共鳴するように響いた。
ドワルドが顔についた汗を布でぬぐいとり。
最後に、武器の持ち手の部分や飾り部分を作り、出来上がった剣を私に手渡してきた。
「コレが社長の武器だ!!
社長の事だ[鑑定]が出来るんじゃろ」
「あぁ、見させてもらうよ」
手に取った武器を[鑑定]してみた。
運命剣(フォーチューンソード):攻撃力180
特殊効果:魔法伝達率が極めて高いため、魔法攻撃の際複数の効果を得ることができる。
効果1:魔法を使用の際詠唱時間短縮
効果2:魔法を使用の際魔法の大幅威力上昇
効果3:魔法を使用の際魔力消費軽減
効果4:壊れない
……と、出来上がったばかりの武器は恐ろしい能力を見せてくれた。
ミスリルの剣:攻撃力60
特殊効果 魔法伝達率が高いため魔法攻撃に使用できる。
今までエース級の活躍を見せていたミスリルの剣でこの差である。
「どうだった? 社長」
「ありえなすぎる物が出来たよ……」
私は運命剣の性能をドワルドに伝えた。
「はははははは!! ワシが聖剣をいや、覇剣を作ってしまったのか!!
ワシがぁ、このワシがあぁーーーー!!」と、ドワルドが男泣きしている。
ドワルドの男泣きの顔に浮かぶ心の汗を、手でぬぐいとり。
「決めたぞ!!」と、ドワルドが急に声を発した。
「今回の請求金額は――
この槌と金敷きを、この馬鹿息子にくれてやってくれ!!」
「えっ、それだと材料費とか、 は?」
「社長に頼みがあると言ったよな……」
「ハイ。武器が完成した今ですから、なんでも聞けますよ」
「ワシの娘のフローラを嫁にもらってくれないか?」
「ええええええーーーー!! 急にどうしたんですか!?」
「フローラは、ああいう性格じゃ。
ワシに似て、仕事が好きでたまらんそんなヤツじゃ。
そんな娘が家に帰ると、社長社長と事ある事に言ってくるんじゃ」
「いや、私もフローラさんの事は普通に好意を持っていますが……
私は既に結婚している身ですし、ドワルドさんとフローラさんはよろしいんですか?」
「社長くらいの人間だ。後、三十人くらい嫁がいても構わんだろう。
そこらの腐れ貴族が何十人も女を囲ってるんだ。
ワシが本物と認める、社長が何十人と女を囲おうが不思議じゃないだろ。
教会のスミス神父も、そんな気持ちだろうよ」
「わかりました。
後は本人から意思表示がありましたら、お受けします」
「ええーー!! 妹が俺より先に嫁に行くのかよ!!」
いたのか、馬鹿息子……。何も喋ってないから消えたと思ったぞ。
「あぁ、今日中に挨拶に行かせるよ」
「そうなると、ドワルドさんって呼び方もアレですかね?」
「いや、いいじゃろ。
ワシらはこの呼び方に慣れてるしな」
「そうですね、今後ともウチの会社の屋台骨を支えてくださいね。
そしたら、ドワルドさん。
[セカンタの町]に帰りましょうか」
「おう、そうじゃな。久々の転送魔法か?」
「いいえ、今回は違う方法で帰ります」と、答えた。
完成した運命剣をマジックバッグ(仮)に入れて、移動する準備を始めた。
「自宅の一室に、いいモノを作ったんですよ。
とりあえず、お屋敷まで行きますんでついてきてください」
「解った!!」
ドワルドが鍛冶屋を出る時に、ドワルドの息子に鍛冶屋として言葉を伝えた。
「今回の仕事を見て、掴めるものがあったか息子よ!!
今回の槌と金敷きと経験は、いくら金を積んでも手に入るモノじゃない。
次は、お前が新しい武器を作る番だ。いいな!!」
「わかったよ、親父。
身体には気をつけろよ!!」と、ドワルド達は別れの挨拶をしていた。
そして、私達は鍛冶屋を離れた。
しばらく、お屋敷まで歩いてる時に……
「なぁ、社長。
ここまで仕事に打ち込むと風呂に入りたくなるな」
「わかりました。
三号店のお風呂をドワルドさんの為に、今から開店しますよ」
「あはは、すまんな社長」
「いえいえ、私こそ普段から無理ばっかり言ってますから」
そんな雑談しながら歩いていたら、お屋敷に到着した。
お屋敷に入ったら、皆が私の帰宅を待っていた。
「みんな、セカンタの町に帰ろう」
「はい」という皆の声を聞いた後、転送の魔道具を利用して[セカンタの町]の自宅へ帰宅した。
二日間の魔鉄への魔力付与の作業を終えて、本日が武器製造の最終日になる。
今日は、お屋敷の寝室のベッドにアリアと一緒に寝ていた。
昨日の夜は何もせずにいてくれたアリアだっだが……
彼女が大人しく寝ている様子を見ていると、無性に頭を撫でてやりたくなった。
ただ、頭を撫でているだけなのに一部分が元気になってしまった。
思い当たるのは魔道具屋の薬の効果だ。
アレは危険なモノなのかもしれないと考えを改め――
魔道具屋から大量購入してしまっているが使用するのは控えよう等と考えていると……アリアが目を開いた。
(某貴族がオークレディ達に飲まされたのが、このアイテムを改良したモノである)
この状況を把握したアリアは、私に対してご奉仕を始めた。
この状況が、落ち着くまでひたすらアリアのご奉仕が続いた。
朝起きたばかりだが……
私とアリアのお互いの身体にヒドイ匂いが染みついたと思う程だった。
[クリア]の魔法を使い部屋の中や、アリアの身体や服、それと自分自信に魔法を使い証拠を消した。
そして、更に服を着替えて証拠の隠滅を行った。
「ご主人様!! 元気になられたんですね」と言って、アリアは嬉しそうな表情を浮かべながら悦に入っていた。
「いや、これはおかしいレベルだと思う。
昨日の夜も三人がかりでご奉仕してもらった訳で……それでコレは少し異常だよね」
「そんな事をしてたんですか? ご主人様」
「それは、良いんだけど……。
この状況は反動が来そうで少し怖いよね」と言って、アリアの追及から逃げるように話しをそらした。
「とりあえず、この街の鍛冶屋にいってくるよ!!」
……と言って、彼女を部屋に残し寝室を後にした。
部屋を出ると、ノルニルが私が寝室から出てくるのを待っていた。
「ねぇ、二階堂さん。
この前、魔道具屋でおススメされた商品あるでしょう?
アレは、むやみに使わない方が良いよ。
アレってさ、いろんな感覚を壊しちゃうのよね……」
「えっ、もしかして? 麻薬みたいなモノなんですか?」
「それに近いかな……」
「なんで、ソレが解ったんです?」
「エミリーとシェリーからさ、アレを使った特有の匂いがするの」
「ノルニルさんも使ったことがあるんですか?」
「馬鹿言わないで、それを使って欲に溺れて死んだ友人がいるのよ。
二階堂さんは、こんな感じですぐセクハラしてくるけど。
基本的にいい人だし、そんな風に死なれたくないからさ……」
「もしかして、反動が来ますかね?」
「くるだろうね……。
明日位に依存症みたいな症状がくるから、その時に[ヒーリング]の魔法を思いっきりかけなさい」
「詳しいですね……ホント」
「盗賊やってると、いやでもそういうアイテムの知識がつくの」
「そうですか。ありがとうございます」
「あぁ、明日のこと考えると……
ホントに不本意だわ」と、小声でノルニルが言っていた。
その後、皆で朝食をとった。
本日の作業は、ドワルドさんが武器を作る作業をひたすら見ることだ。
私は屋敷から離れ、ドワルドが待つ鍛冶屋へ移動した。
「よし、社長。遅れず来たな!!
この作業が終わったら一週間分の酒と何日か休みをくれよな」
「建築班が先日、裏庭の橋を完成させたので一週間ほど休みを取らせてます。
明日から4日間は強制的にドワルドさんはお休みですよ。
ドワルドさんの事だから、1週間も休みにしたら体が鈍るとか言い始めて働きにくるのが目に見えてるし」
「あははは、ワシの事をわかっとるじゃないか!!
そしたら、武器が完成したら一つワシの頼みを聞いてくれんかの? 社長」
「私にできる事なら、なんでもやりますよ。
ドワルドさんと私の仲ですからね」
「そうか、それなら……
ワシは親として全力を尽くさねばな」
へ? 親? 私の事を息子みたいに思ってくれてたとか?
いや、それはないと思うが……。 とりあえず、武器が完成してから話を聞くしかないよな。
作業を始める前に、ドワルドが今回武器を作る為に作った魔鉄製の槌を見せてくれた。
「コレが社長の武器を作る為に作った。
社長の魔力が篭ってる槌と金敷きだ。
正直な話、この槌自体が通常のミスリル製の槌を7本を叩き潰しながら作り上げた一品じゃ!!」
「うわっ、その代金も請求かけてくださいね」
「ああ、解ってる。
今回、この槌で叩くのが……この魔鉄だ。
武器は剣でいいんじゃな?」
「ハイ。剣でお願いします」
「なぁ、社長。
この剣には、どんな武器になってもらいたい?」
「そうですね……
剣なので切れ味と強度が両立してくれれば嬉しいですね。
次に私の戦闘スタイルが魔法を使う場合が多いので、ソレを支援してくれる能力があると嬉しいかな」
「ははは、社長は贅沢じゃな!!
そんな武器ができたら、伝説の武器になってしまうな。
この魔鉄が、社長の為の武器に生まれ変わるさまを見てやってくれ!!」
「わかりました……」
1日がかりで、武器の完成を見届ける覚悟をもった。。
ドワルドは炉に魔鉄をぶち込み、火が入った高温の状態の魔鉄を引き上げた。
そして、金敷きに火の入った魔鉄をのせた。
ドワルドが手に握る槌を魔鉄に向けて振り下ろす!!
ガァーン!! と、金属と金属がぶつかる音が室内に響いた。
火入れと叩きを繰り返しで金属音が耳にこびりつくみたいだ。
徐々に、魔鉄の形が変わりつつある……
コレが俺の為の剣になるのか? 無事に完成してくれ!!
しばらくすると、ドワルドの槌を振り下ろすペースが早くなり金属音が小刻みに聞こえるようになって来た。
カーン!! カーン!! カーン!!
手に持った槌を振り下ろしながら、ドワルドが問うた。
「なぁ、社長!! この武器の名前はどうする?」
「あぁ、それなら決めてるよ。
今回の出会いに感謝したいって意味を込めて[運命剣]ってね。
ちょっと、ネーミングが臭いかな?」
「いいんじゃないか? 社長らしくて」
……
…………
「コレで完成だ!!」 と、ドワルドが言葉を発した。
ドワルドが槌を振り下ろした。
槌と剣がぶつかる時に、キィーーン!! ……という心地いい音が部屋に共鳴するように響いた。
ドワルドが顔についた汗を布でぬぐいとり。
最後に、武器の持ち手の部分や飾り部分を作り、出来上がった剣を私に手渡してきた。
「コレが社長の武器だ!!
社長の事だ[鑑定]が出来るんじゃろ」
「あぁ、見させてもらうよ」
手に取った武器を[鑑定]してみた。
運命剣(フォーチューンソード):攻撃力180
特殊効果:魔法伝達率が極めて高いため、魔法攻撃の際複数の効果を得ることができる。
効果1:魔法を使用の際詠唱時間短縮
効果2:魔法を使用の際魔法の大幅威力上昇
効果3:魔法を使用の際魔力消費軽減
効果4:壊れない
……と、出来上がったばかりの武器は恐ろしい能力を見せてくれた。
ミスリルの剣:攻撃力60
特殊効果 魔法伝達率が高いため魔法攻撃に使用できる。
今までエース級の活躍を見せていたミスリルの剣でこの差である。
「どうだった? 社長」
「ありえなすぎる物が出来たよ……」
私は運命剣の性能をドワルドに伝えた。
「はははははは!! ワシが聖剣をいや、覇剣を作ってしまったのか!!
ワシがぁ、このワシがあぁーーーー!!」と、ドワルドが男泣きしている。
ドワルドの男泣きの顔に浮かぶ心の汗を、手でぬぐいとり。
「決めたぞ!!」と、ドワルドが急に声を発した。
「今回の請求金額は――
この槌と金敷きを、この馬鹿息子にくれてやってくれ!!」
「えっ、それだと材料費とか、 は?」
「社長に頼みがあると言ったよな……」
「ハイ。武器が完成した今ですから、なんでも聞けますよ」
「ワシの娘のフローラを嫁にもらってくれないか?」
「ええええええーーーー!! 急にどうしたんですか!?」
「フローラは、ああいう性格じゃ。
ワシに似て、仕事が好きでたまらんそんなヤツじゃ。
そんな娘が家に帰ると、社長社長と事ある事に言ってくるんじゃ」
「いや、私もフローラさんの事は普通に好意を持っていますが……
私は既に結婚している身ですし、ドワルドさんとフローラさんはよろしいんですか?」
「社長くらいの人間だ。後、三十人くらい嫁がいても構わんだろう。
そこらの腐れ貴族が何十人も女を囲ってるんだ。
ワシが本物と認める、社長が何十人と女を囲おうが不思議じゃないだろ。
教会のスミス神父も、そんな気持ちだろうよ」
「わかりました。
後は本人から意思表示がありましたら、お受けします」
「ええーー!! 妹が俺より先に嫁に行くのかよ!!」
いたのか、馬鹿息子……。何も喋ってないから消えたと思ったぞ。
「あぁ、今日中に挨拶に行かせるよ」
「そうなると、ドワルドさんって呼び方もアレですかね?」
「いや、いいじゃろ。
ワシらはこの呼び方に慣れてるしな」
「そうですね、今後ともウチの会社の屋台骨を支えてくださいね。
そしたら、ドワルドさん。
[セカンタの町]に帰りましょうか」
「おう、そうじゃな。久々の転送魔法か?」
「いいえ、今回は違う方法で帰ります」と、答えた。
完成した運命剣をマジックバッグ(仮)に入れて、移動する準備を始めた。
「自宅の一室に、いいモノを作ったんですよ。
とりあえず、お屋敷まで行きますんでついてきてください」
「解った!!」
ドワルドが鍛冶屋を出る時に、ドワルドの息子に鍛冶屋として言葉を伝えた。
「今回の仕事を見て、掴めるものがあったか息子よ!!
今回の槌と金敷きと経験は、いくら金を積んでも手に入るモノじゃない。
次は、お前が新しい武器を作る番だ。いいな!!」
「わかったよ、親父。
身体には気をつけろよ!!」と、ドワルド達は別れの挨拶をしていた。
そして、私達は鍛冶屋を離れた。
しばらく、お屋敷まで歩いてる時に……
「なぁ、社長。
ここまで仕事に打ち込むと風呂に入りたくなるな」
「わかりました。
三号店のお風呂をドワルドさんの為に、今から開店しますよ」
「あはは、すまんな社長」
「いえいえ、私こそ普段から無理ばっかり言ってますから」
そんな雑談しながら歩いていたら、お屋敷に到着した。
お屋敷に入ったら、皆が私の帰宅を待っていた。
「みんな、セカンタの町に帰ろう」
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