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111話.国王に会う。
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先日は、[フォースの城下街]へ到着し色々な人物と出会った。
先日は、ギルド長と教会のお偉いさんと会い再び話をする約束をしているので、いつもの業務を片付た後に城下町へと向かった。
最初に、道案内を頼んでいるノルニルと会う為にギルドへ向かった。
ギルドの入り口で見覚えのある女性が人を待っているのを見つけた。
私は、その女性にゆっくりと近づいて行き話しかける。
「ノルニルさん。お待たせしました」
「二階堂さん。こんにちは」「今日も街の案内をお願いしますね」
「ハイ。任せて下さい!!」と、ノルニルが自信有り気に答えた。
「最初に、軽く食事出来る所を紹介してもらえませんか?」
「それならギルドの中にもあるんですけど、この街名物の市場とかはどうですか?
露店が並んでるので、気になったモノを探すというのは?」
「イイですね。
この街の台所事情もわかりますし」
「市場はこの街の中央にあるんですよ」
「そうですか。それでは案内お願いしますね」
「はーい」と言って、ノルニルは市場への道案内する為に移動し始めた。
それに、私はついて行った。
しばらく歩いていると人で賑わい活気のある場所に着いた。
お店の人間の大きな声での客の呼び込み、商品の案内等の声が聞こえてくる。
そうか、ここがこの街の市場なのかな?
「これは凄いね!! お店を見て回るのも一苦労しそうだ。
この市場で、ノルニルさんのオススメのお店とかはないのかい?」
「あっ、それなら……
ランドドラゴンの肉が食べれる変わったお店があるんですよ。
ランドドラゴンは肉食なんですけど、臭みがなく人気のお肉なんです。
お値段は張りますけどね」
「へぇ……興味あるね。
そのお店に連れて行ってよ。ノルニルさんの代金も私が払うから」
「イイんですか?」
「構わないよ。
用事があるので昼ごはんを食べずに自宅を出たので、飲食系を紹介してくれて丁度良かったよ」
「それなら、コッチです」と言って、私の手を引っ張るようにしてお店へ案内してくれた。
目的のお店に到着した。
市場の中央にあるドラゴンの看板が目印のお店だった。
「ココです!!」
「なんか、凄そうなお店だね」
……と言って、私達はお店に入った。
「いらっしゃい!! 二名様ですね。そちらの奥の席へどうぞ!!」と、店員に案内された。
お客さん自体は、いないわけではないが昼飯どきにしては少なく感じた。
しかし、客層は凄く裕福そうな連中が多いのが特徴だろうか?
「あのぉ……
本当にご馳走になっていいんですか?」
「うん。
案内してくれたお礼に、ご馳走するよ」
「やった!!
興味はあったけど値段が高すぎて食べた事ないんです」
えっ!? そんなに高いのか?
まぁ、持ち合わせが足りない事は無いだろうが……
とりあえず席に座りメニュー表を見て、店長のオススメとやらを二人分頼む事にした。
その値段は1人分200ゴールドだった――2人分の代金だと計400ゴールドだ。
簡単に例えると、彼女の今日一日の収入がこの一食で飛ぶのである。
ウチのお店のハンバーガーセットが、何十セットも買える贅沢品じゃないか……
まぁ、後学の為にランドドラゴンの肉を食べておくのは悪くないだろう。
「けど、ここのお店は男性のお客さんが多いんですよねぇ。
何故? でしょうか……?」
近くにいた店員がテーブルにやってきて、私達に説明してくれた。
「そりゃ決まってるだろ。
ドラゴンのパワーで活力つけて夜の活動を頑張ろうって連中がココにきてんだからよ!!
男と女でこの店に来てるってことは、アンタ達もそういう仲なんだろう?」
「アハハハ、そう見えますか?
それじゃ、店長のオススメを二つお願いします」
「あいよ!! 焼きあがるまでしばらく待ってくれよ」と言って、店員はテーブルから離れていった。
ノルニルさんは、店員の説明した意味を理解したのか赤くなって俯いていた。
女性がこのお店を紹介する――
即ち、誘っているとでも勘違いされたとでも思ってるのだろう。
この人は基本可愛い人だが何処か抜けてる子というのが、私の認識なので彼女がやらかしただけと思っていた。
しばらくの沈黙の後、ノルニルが口を開いた。
「あ、あのココを紹介したのは、決して他意があっての事じゃないんです!!」
「あっ、やっぱり。
ノルニルさんに誘われてるんじゃないかと、期待しちゃいましたよ」
と、返答をすると彼女は赤くなって俯いてしまった。
やっぱり、この子はセクハラすると可愛い反応するなぁ……
「冗談ですよ。
きっと変わったモノを私に紹介したくて勧めてくれたんだろうなと思ってますよ」
……と、その後フォローしてあげた。
私のその言葉を聞いて、彼女は顔を上げてくれた。
「うぅ……
なんか、ごめんなさい」
「大丈夫ですよ気にしないでください」
うーん? 一つだけ気がかりなのが下手にこんなモノを食べると下半身がやばいことにならないだろうか心配した。
一度、ソレ(栄養ドリンク)で痛い目にあってるので、そこだけは心配していた。
料理が来るのを席で待っていると、店員が大皿を二つ持って来た。
「はい、お待ち!!」
「店長のオススメ、二つだ。
ランドドラゴンの肉は余計な味付けは必要ないので、簡単に塩と胡椒で肉を味付けしている」
「へぇ、うまそうですね。
あと、胡椒を使ってるんですね」
「高級品だが、ソレに見合う代金を貰うからな」と、店員が言った。
「それじゃ、頂きますね」
「あぁ、食事を楽しんでいってくれや」
大皿に乗ってるのは骨付き肉だった。
この見た目……俗に言うマンガ肉って奴だよな。
骨の部分を掴み、肉に食らいついた。
うおっ……。ホントだ肉食動物特有の臭みがない美味しいお肉だった。
コレは結構イケるなぁ。
私がガツガツと骨を手に持つようにして食ってたが、ノルニルは肉を切り分けて食べていた。
「美味しいお肉だね。
一人で倒せそうなら私も討伐してみるかな?」
美味しいお肉を見つけたから、せっかくならお嫁さん達にも食べさせてやりたいしな。
塩胡椒の簡単な味付けだけで、これだけの味が出せるのだ――工夫次第ではもっと美味い料理が作れるかもしれない?
「えっ!? ランドドラゴンを倒すんですか?
何十人で挑んで倒すモンスターですよ?」
「美味しかったしね。情報を揃えて一人で倒せそうなら狩に行ってみるよ」
私は、お腹も空いていたので完食してしまった。
ちなみに気になる下半身の件は無事だった。
ただし、ステータスにバフ(ステータス上昇)がかかっているのを確認できた。
ノルニルは完食できなかったので余った分は包んでもらって彼女のお土産として持って帰る事にした。
市場での食事を終えて、本日の道案内は終了となった。
今日は、教会の教皇様との約束があるからだ……
ノルニルに教会まで案内してもらい彼女と別れる流れになった。
市場から教会まで徒歩で移動して教会に到着した。
「ノルニルさん。また明日もよろしくね」
「ハイ。明日もギルド前でお待ちしてます」と言って、お互いに別れた。
昨日と同じように教会の受付に挨拶をして、教皇の部屋へ案内してもらい教皇のいる部屋に入った。
「よく来てくれたね。ハジメ君」
「約束させて頂いてましたので、それで今日お会いする方は?」
「あぁ、この国の王だよ」
「えっ!?」
正直に言ってビックリした。
商人程度の身分で国王に会う? なんの冗談だろうと思う所だが……
この国の国王は教会を懇意にしていると言う話を聞いた事があるのでその可能性も考えてはいたがまさかの話である。
「商人が国王に会うのに手ぶらで、会うのは拙いですよね?」
「それは気にしなくていい。今回は私の紹介だ」
「えーっと、挨拶の作法とか解りませんけど?」「大丈夫だ。君にソレを求めてはいない」
うぐっ……。
王様への面会を断ろうと思い教皇に対して色々と提案するが、ことごとく提案を潰され結局は城へ向かうことになった。
教会から、嫌味を感じない程度に豪華な箱馬車を用意され、ソレに乗り[フォースの城]まで移動した。
20分程度の移動で目的地に着いたので、城は街の中にあるのだろう……
馬車から降りると、目の前にはドデカい城がそびえ立っていた。
街の防壁の中に、城壁がある感じで二重で防衛しているのが解る、かなり頑丈な作りだ。
私達は馬車から降りた後、教皇様の後についていくように移動して王座の間へ到着した。
王の座る玉座へ一直線に赤い絨毯が引かれ、その両端に兵士が玉座までズラッと並んでいる。
私達は、兵士達の圧を感じながら玉座に座る国王の前に移動した。
先日は、ギルド長と教会のお偉いさんと会い再び話をする約束をしているので、いつもの業務を片付た後に城下町へと向かった。
最初に、道案内を頼んでいるノルニルと会う為にギルドへ向かった。
ギルドの入り口で見覚えのある女性が人を待っているのを見つけた。
私は、その女性にゆっくりと近づいて行き話しかける。
「ノルニルさん。お待たせしました」
「二階堂さん。こんにちは」「今日も街の案内をお願いしますね」
「ハイ。任せて下さい!!」と、ノルニルが自信有り気に答えた。
「最初に、軽く食事出来る所を紹介してもらえませんか?」
「それならギルドの中にもあるんですけど、この街名物の市場とかはどうですか?
露店が並んでるので、気になったモノを探すというのは?」
「イイですね。
この街の台所事情もわかりますし」
「市場はこの街の中央にあるんですよ」
「そうですか。それでは案内お願いしますね」
「はーい」と言って、ノルニルは市場への道案内する為に移動し始めた。
それに、私はついて行った。
しばらく歩いていると人で賑わい活気のある場所に着いた。
お店の人間の大きな声での客の呼び込み、商品の案内等の声が聞こえてくる。
そうか、ここがこの街の市場なのかな?
「これは凄いね!! お店を見て回るのも一苦労しそうだ。
この市場で、ノルニルさんのオススメのお店とかはないのかい?」
「あっ、それなら……
ランドドラゴンの肉が食べれる変わったお店があるんですよ。
ランドドラゴンは肉食なんですけど、臭みがなく人気のお肉なんです。
お値段は張りますけどね」
「へぇ……興味あるね。
そのお店に連れて行ってよ。ノルニルさんの代金も私が払うから」
「イイんですか?」
「構わないよ。
用事があるので昼ごはんを食べずに自宅を出たので、飲食系を紹介してくれて丁度良かったよ」
「それなら、コッチです」と言って、私の手を引っ張るようにしてお店へ案内してくれた。
目的のお店に到着した。
市場の中央にあるドラゴンの看板が目印のお店だった。
「ココです!!」
「なんか、凄そうなお店だね」
……と言って、私達はお店に入った。
「いらっしゃい!! 二名様ですね。そちらの奥の席へどうぞ!!」と、店員に案内された。
お客さん自体は、いないわけではないが昼飯どきにしては少なく感じた。
しかし、客層は凄く裕福そうな連中が多いのが特徴だろうか?
「あのぉ……
本当にご馳走になっていいんですか?」
「うん。
案内してくれたお礼に、ご馳走するよ」
「やった!!
興味はあったけど値段が高すぎて食べた事ないんです」
えっ!? そんなに高いのか?
まぁ、持ち合わせが足りない事は無いだろうが……
とりあえず席に座りメニュー表を見て、店長のオススメとやらを二人分頼む事にした。
その値段は1人分200ゴールドだった――2人分の代金だと計400ゴールドだ。
簡単に例えると、彼女の今日一日の収入がこの一食で飛ぶのである。
ウチのお店のハンバーガーセットが、何十セットも買える贅沢品じゃないか……
まぁ、後学の為にランドドラゴンの肉を食べておくのは悪くないだろう。
「けど、ここのお店は男性のお客さんが多いんですよねぇ。
何故? でしょうか……?」
近くにいた店員がテーブルにやってきて、私達に説明してくれた。
「そりゃ決まってるだろ。
ドラゴンのパワーで活力つけて夜の活動を頑張ろうって連中がココにきてんだからよ!!
男と女でこの店に来てるってことは、アンタ達もそういう仲なんだろう?」
「アハハハ、そう見えますか?
それじゃ、店長のオススメを二つお願いします」
「あいよ!! 焼きあがるまでしばらく待ってくれよ」と言って、店員はテーブルから離れていった。
ノルニルさんは、店員の説明した意味を理解したのか赤くなって俯いていた。
女性がこのお店を紹介する――
即ち、誘っているとでも勘違いされたとでも思ってるのだろう。
この人は基本可愛い人だが何処か抜けてる子というのが、私の認識なので彼女がやらかしただけと思っていた。
しばらくの沈黙の後、ノルニルが口を開いた。
「あ、あのココを紹介したのは、決して他意があっての事じゃないんです!!」
「あっ、やっぱり。
ノルニルさんに誘われてるんじゃないかと、期待しちゃいましたよ」
と、返答をすると彼女は赤くなって俯いてしまった。
やっぱり、この子はセクハラすると可愛い反応するなぁ……
「冗談ですよ。
きっと変わったモノを私に紹介したくて勧めてくれたんだろうなと思ってますよ」
……と、その後フォローしてあげた。
私のその言葉を聞いて、彼女は顔を上げてくれた。
「うぅ……
なんか、ごめんなさい」
「大丈夫ですよ気にしないでください」
うーん? 一つだけ気がかりなのが下手にこんなモノを食べると下半身がやばいことにならないだろうか心配した。
一度、ソレ(栄養ドリンク)で痛い目にあってるので、そこだけは心配していた。
料理が来るのを席で待っていると、店員が大皿を二つ持って来た。
「はい、お待ち!!」
「店長のオススメ、二つだ。
ランドドラゴンの肉は余計な味付けは必要ないので、簡単に塩と胡椒で肉を味付けしている」
「へぇ、うまそうですね。
あと、胡椒を使ってるんですね」
「高級品だが、ソレに見合う代金を貰うからな」と、店員が言った。
「それじゃ、頂きますね」
「あぁ、食事を楽しんでいってくれや」
大皿に乗ってるのは骨付き肉だった。
この見た目……俗に言うマンガ肉って奴だよな。
骨の部分を掴み、肉に食らいついた。
うおっ……。ホントだ肉食動物特有の臭みがない美味しいお肉だった。
コレは結構イケるなぁ。
私がガツガツと骨を手に持つようにして食ってたが、ノルニルは肉を切り分けて食べていた。
「美味しいお肉だね。
一人で倒せそうなら私も討伐してみるかな?」
美味しいお肉を見つけたから、せっかくならお嫁さん達にも食べさせてやりたいしな。
塩胡椒の簡単な味付けだけで、これだけの味が出せるのだ――工夫次第ではもっと美味い料理が作れるかもしれない?
「えっ!? ランドドラゴンを倒すんですか?
何十人で挑んで倒すモンスターですよ?」
「美味しかったしね。情報を揃えて一人で倒せそうなら狩に行ってみるよ」
私は、お腹も空いていたので完食してしまった。
ちなみに気になる下半身の件は無事だった。
ただし、ステータスにバフ(ステータス上昇)がかかっているのを確認できた。
ノルニルは完食できなかったので余った分は包んでもらって彼女のお土産として持って帰る事にした。
市場での食事を終えて、本日の道案内は終了となった。
今日は、教会の教皇様との約束があるからだ……
ノルニルに教会まで案内してもらい彼女と別れる流れになった。
市場から教会まで徒歩で移動して教会に到着した。
「ノルニルさん。また明日もよろしくね」
「ハイ。明日もギルド前でお待ちしてます」と言って、お互いに別れた。
昨日と同じように教会の受付に挨拶をして、教皇の部屋へ案内してもらい教皇のいる部屋に入った。
「よく来てくれたね。ハジメ君」
「約束させて頂いてましたので、それで今日お会いする方は?」
「あぁ、この国の王だよ」
「えっ!?」
正直に言ってビックリした。
商人程度の身分で国王に会う? なんの冗談だろうと思う所だが……
この国の国王は教会を懇意にしていると言う話を聞いた事があるのでその可能性も考えてはいたがまさかの話である。
「商人が国王に会うのに手ぶらで、会うのは拙いですよね?」
「それは気にしなくていい。今回は私の紹介だ」
「えーっと、挨拶の作法とか解りませんけど?」「大丈夫だ。君にソレを求めてはいない」
うぐっ……。
王様への面会を断ろうと思い教皇に対して色々と提案するが、ことごとく提案を潰され結局は城へ向かうことになった。
教会から、嫌味を感じない程度に豪華な箱馬車を用意され、ソレに乗り[フォースの城]まで移動した。
20分程度の移動で目的地に着いたので、城は街の中にあるのだろう……
馬車から降りると、目の前にはドデカい城がそびえ立っていた。
街の防壁の中に、城壁がある感じで二重で防衛しているのが解る、かなり頑丈な作りだ。
私達は馬車から降りた後、教皇様の後についていくように移動して王座の間へ到着した。
王の座る玉座へ一直線に赤い絨毯が引かれ、その両端に兵士が玉座までズラッと並んでいる。
私達は、兵士達の圧を感じながら玉座に座る国王の前に移動した。
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