98 / 198
87話-1.ミッションスタート
しおりを挟む
3号店の開店前のミーティングの時間だ……
3号店の従業員の皆と話し合い、貴族のリストア様の対策がある程度が決まった。
あの貴族は、貸し切りを良い事に女風呂に行って連れの少女を襲うだろう……
女風呂は見回りも女性なので、その女性も半ば強制的に巻き込まれる。
金で従業員は納得させられるが――私は、強く貴族に強く出れない状況に陥る。
そうなれば、今回の件で完全に私の事を格下だと貴族のリストアは侮るハズだ。
ちなみに――この流れが覆されるのなら、作戦はもう一度練り直しだ。
私は貴族のリストアに対して、場をわきまえれる人間と再評価をするべきなのだ。
もしかすると……? 過去の事も事故という可能性があるわけで――
出来れば、そうあって欲しいと願いはするが、無理だろうなと半ば諦めていた。
本当なら、今の段階であの少女を助けたいが――それだと貴族との関係にカドが立ちすぎて、あの貴族が私の事を油断しなくなる。
それでは駄目なのだ!! 今日のミッションは、貴族に対する誘いの為の一手だ。
相手は貴族だし、下手な油断は禁物だ。
私は、確実なチェックメイト(詰み)に追い込む必要がある。
3号店の開店時間になった。
各スタッフが各々の勤務場所に配置され、すでに業務を始めている。
副町長のミルコが、貴族一行を連れて三号店に入って来た。
「ようこそ、リストア様。
本日はリストア様の為に、貸し切り営業とさせていただきます。
当施設をご自由にご利用ください」
……と言って、私は貴族に対して深く礼を行った。
「ほぉー。魔道具にしては明るい光じゃのぉ……
こんな建物は、ウチの街にもないぞ」
貴族と一緒に付き添いの連中も内装に驚いている様子だった。
「こんな建物を庶民に開放しておるのか?
貴族と商談すれば多額になるだろうに……」
「いえいえ、貴族の方々と商談するには、私では格が足りてませんので」
……と言って、自分を卑下して相手の話に合わせておいた。
「こちらから、左手側が飲食スペースとなってましてます。
色々なお店が入ってますので、お好きに飲食していただいて結構ですよ」
「このワシに、大衆食堂で食事をせよと、申すのか? お前は!!」
「も、申し訳ございません。
ただ、高貴なリストア様に食事を提供できると喜んでいるスタッフ達がいますので、提案をさせていただきました」
「ふむ……酒はあるのか?」
「もちろん用意させていただいてます」
「ほう、準備は良いようじゃな」
「ありがとうございます」
「それでは、ここは後で来るとしよう。
町長よ、まずは自慢の風呂に案内しろ」
「わかりました。
すぐ近くではありますが案内させていただきます。
ここの道を抜けて、飲食スペースの裏に抜けますと男湯と女湯がございます。
お連れ様もいらっしゃいましたので、男湯女湯の両方ともにお湯を張ってスタッフも配備しております」
「ほうほう、準備がいいのぉ」と言って、貴族はニヤニヤしながら少女を眺める。
「ワシは、この子の面倒を見なければいかんので女湯に入るとするよ。
今日は貸し切りなんだろう?」
「それでしたら……
お風呂についての説明は案内のスタッフがいますので、そちらでお聞きください」
「わかった、わかった。
ほら行くぞ!!」と言って、貴族は強引に少女を引っ張って行く。
俺とボルグだけが、この場所に残った。
「ボルグさん、貴方も女湯ですか?」
「馬鹿にするな!!
あんなふざけた趣味を持ってるのは父だけだ!!」
……と言って、貴族の息子ボルグは私の皮肉に激昂していた。
「それなら、私は貴方を男湯に案内しましょうかね?」
「なあ、町長。
父が女湯を貸し切りで少女と二人きり、更にお店の従業員が若い女なら確実に悲惨な目が待ってると思うぞ」
「ボルグさん、逆にソレも想定済みだよ。
むしろ、その想定が外れたら貴方の父親がいい人かもと知れないと考えを変える必要があったよ。
言い方は悪いが貴方の父は、詰みに向かって、歩いて行ってる。
止めたいのなら、貴方があの人を止めるんだな!!」
「それは、もう無理だよ。
この間、止めに入ったら牢屋にブチ込まれたさ」
「それは災難だったな……
その事は忘れて、今日は当店自慢の大浴場を楽しんで行ってください」
「なぁ、町長。
この前の私に対する態度と、今日の態度は違いに差がありすぎないか?」
「リストア様には私を侮って貰わないとな――貴方から許可をもらったとしても。
私としても、大義名分がたたなければ、『 人殺し 』の汚名は被れないよ」
「なんだ? 父は君の計算通りに動いてるのか……」
「ハイハイ、それはいいから。
風呂に入りましょう」と言って、ボルグを脱衣所に案内した。
「ここで服を脱いでくださいな。
服脱いだら――洗い場に私がいるので、腰にタオル巻いて洗い場に来てください」
……と言って、私は洗い場に移動してボルグが男湯に来るのをしばらく待った。
……
…………
「あぁ、風呂場はこうなっているのか。
広いな……ウチの風呂より広いぞ」
「一人で入る為の施設じゃないからね。
それじゃ、簡単に大浴場の使い方を説明します。
まずは、そこの洗い場で石鹸を使って身体を洗ってくれ」
「石鹸? なんで、そんな貴重品がココに?」
「そういう疑問は、あとあと……」
私に言われた通りに、ボルグは石鹸を使い身体を洗っている。
「泡立ちもよく――
ウチで使ってる石鹸より出来がいいじゃないか!!」
私は、ボルグの質問をスルーして次の説明を行った。
「身体を洗い終わったら、ソコの樽に入ってる石鹸シャンプーを掬って頭にかけて頭を洗うといいですよ。
頭を洗うときは目をつぶってないとダメですよ」
「こうか? お、おう石鹸とハーブの香りする。
それと髪の汚れが落ちていくのを感じ取れるな」
「一度、目の前の洗い場のお湯を桶で汲んで、お湯を頭に流せばシャンプーを流し落とせます。
次に、シャンプーの横のリンスを掬って髪に塗り込む」
「こうか?
なんだ? この酸っぱい匂いとハーブの匂いが混ざったような匂いは?」
「大元が調味料だからな。
お湯を何回か頭にかけて――髪についているリンスとシャンプーを落としていってくれ」
ボルグは言われるがままに髪を洗い終えた。
「こうか?
おおっ、すごくサッパリしたぞ」
「身体と髪を洗ったなら。
そこの大浴場に入っていいよ」と、私は大浴場の方向を指をさして案内した。
「そうか、そうさせてもらう」
ボルグは大浴場の手前まで来て、立ち止まり大浴場のお湯に手をつける。
「豊富な湯量、見事な温度調整……
ウチの風呂より性能がいいのかもしれないな」
「とりあえず、ボルグさん。
貴方に言っておく――貴方達が帰って2週間後位に、リストア様が町長就任のお祝いに来てくれたお礼に、私が嫁の三人を連れてソチラに挨拶に行く」
「二人じゃないのか?」
「あぁ、この前……三人目の嫁が増えたよ――リストア様のおかげでな。
エミリー、シェリー、キャリーの孤児院の三人組が私の嫁だよ」
「おい、そんな事すれば!!
確実にキミに標的が向くじゃないか」
「当然、嫌がらせを受けるだろうな。
あんたら貴族は、自分が偉いと思って商人相手に無料で仕事させるくらいのロクデナシだからな!!
どうせ無理難題ふっかけてくるだろうから、私はソレを無視する。
それに業を煮やして、リストア様が派兵して来たら――町を守る[町長の大義名分]で、蹴散らしてみせるよ」
「あぁ、その流れなら確実に……君の考え通りになると思うよ。
それより金を払わない、ロクデナシとは私の事か!!」
「あぁ、報酬金額なしと聞いて――
貴方をドラゴンの餌にでもすれば良かったと後悔したよ」
「うぐっ」
「価値観が違いすぎるんだよ。
貴族様と商人とはな……
まぁ、土産として討伐したアイスドラゴンでも手土産として出せば、リストア様に対しての威圧になるかもしれないが……
それより、面白いものが手に入ったからな――ソレを見て私達に手を出さないとリストア様が引いてくれればそれでいい。
ただ、ソレを金銭としての価値観でしか見れないのなら、リストア様の最後だ。
父親を生かしたいなら、ココで絶対に止めてくれ」
「ああ、できるだけ手を尽くすよ……」と、ボルグは半ば諦めの入った返事をした。
「すまないが……
従業員の様子が気になるんであっちの様子を聞いてくるよ」
「覗きか?」
「違うわ!! こちとら従業員を預かってる身なんだ。
従業員の心配して何が悪い――とりあえず気がすむまで風呂を楽しんでくれ」
……と言って、私は男湯を離れた。
3号店の従業員の皆と話し合い、貴族のリストア様の対策がある程度が決まった。
あの貴族は、貸し切りを良い事に女風呂に行って連れの少女を襲うだろう……
女風呂は見回りも女性なので、その女性も半ば強制的に巻き込まれる。
金で従業員は納得させられるが――私は、強く貴族に強く出れない状況に陥る。
そうなれば、今回の件で完全に私の事を格下だと貴族のリストアは侮るハズだ。
ちなみに――この流れが覆されるのなら、作戦はもう一度練り直しだ。
私は貴族のリストアに対して、場をわきまえれる人間と再評価をするべきなのだ。
もしかすると……? 過去の事も事故という可能性があるわけで――
出来れば、そうあって欲しいと願いはするが、無理だろうなと半ば諦めていた。
本当なら、今の段階であの少女を助けたいが――それだと貴族との関係にカドが立ちすぎて、あの貴族が私の事を油断しなくなる。
それでは駄目なのだ!! 今日のミッションは、貴族に対する誘いの為の一手だ。
相手は貴族だし、下手な油断は禁物だ。
私は、確実なチェックメイト(詰み)に追い込む必要がある。
3号店の開店時間になった。
各スタッフが各々の勤務場所に配置され、すでに業務を始めている。
副町長のミルコが、貴族一行を連れて三号店に入って来た。
「ようこそ、リストア様。
本日はリストア様の為に、貸し切り営業とさせていただきます。
当施設をご自由にご利用ください」
……と言って、私は貴族に対して深く礼を行った。
「ほぉー。魔道具にしては明るい光じゃのぉ……
こんな建物は、ウチの街にもないぞ」
貴族と一緒に付き添いの連中も内装に驚いている様子だった。
「こんな建物を庶民に開放しておるのか?
貴族と商談すれば多額になるだろうに……」
「いえいえ、貴族の方々と商談するには、私では格が足りてませんので」
……と言って、自分を卑下して相手の話に合わせておいた。
「こちらから、左手側が飲食スペースとなってましてます。
色々なお店が入ってますので、お好きに飲食していただいて結構ですよ」
「このワシに、大衆食堂で食事をせよと、申すのか? お前は!!」
「も、申し訳ございません。
ただ、高貴なリストア様に食事を提供できると喜んでいるスタッフ達がいますので、提案をさせていただきました」
「ふむ……酒はあるのか?」
「もちろん用意させていただいてます」
「ほう、準備は良いようじゃな」
「ありがとうございます」
「それでは、ここは後で来るとしよう。
町長よ、まずは自慢の風呂に案内しろ」
「わかりました。
すぐ近くではありますが案内させていただきます。
ここの道を抜けて、飲食スペースの裏に抜けますと男湯と女湯がございます。
お連れ様もいらっしゃいましたので、男湯女湯の両方ともにお湯を張ってスタッフも配備しております」
「ほうほう、準備がいいのぉ」と言って、貴族はニヤニヤしながら少女を眺める。
「ワシは、この子の面倒を見なければいかんので女湯に入るとするよ。
今日は貸し切りなんだろう?」
「それでしたら……
お風呂についての説明は案内のスタッフがいますので、そちらでお聞きください」
「わかった、わかった。
ほら行くぞ!!」と言って、貴族は強引に少女を引っ張って行く。
俺とボルグだけが、この場所に残った。
「ボルグさん、貴方も女湯ですか?」
「馬鹿にするな!!
あんなふざけた趣味を持ってるのは父だけだ!!」
……と言って、貴族の息子ボルグは私の皮肉に激昂していた。
「それなら、私は貴方を男湯に案内しましょうかね?」
「なあ、町長。
父が女湯を貸し切りで少女と二人きり、更にお店の従業員が若い女なら確実に悲惨な目が待ってると思うぞ」
「ボルグさん、逆にソレも想定済みだよ。
むしろ、その想定が外れたら貴方の父親がいい人かもと知れないと考えを変える必要があったよ。
言い方は悪いが貴方の父は、詰みに向かって、歩いて行ってる。
止めたいのなら、貴方があの人を止めるんだな!!」
「それは、もう無理だよ。
この間、止めに入ったら牢屋にブチ込まれたさ」
「それは災難だったな……
その事は忘れて、今日は当店自慢の大浴場を楽しんで行ってください」
「なぁ、町長。
この前の私に対する態度と、今日の態度は違いに差がありすぎないか?」
「リストア様には私を侮って貰わないとな――貴方から許可をもらったとしても。
私としても、大義名分がたたなければ、『 人殺し 』の汚名は被れないよ」
「なんだ? 父は君の計算通りに動いてるのか……」
「ハイハイ、それはいいから。
風呂に入りましょう」と言って、ボルグを脱衣所に案内した。
「ここで服を脱いでくださいな。
服脱いだら――洗い場に私がいるので、腰にタオル巻いて洗い場に来てください」
……と言って、私は洗い場に移動してボルグが男湯に来るのをしばらく待った。
……
…………
「あぁ、風呂場はこうなっているのか。
広いな……ウチの風呂より広いぞ」
「一人で入る為の施設じゃないからね。
それじゃ、簡単に大浴場の使い方を説明します。
まずは、そこの洗い場で石鹸を使って身体を洗ってくれ」
「石鹸? なんで、そんな貴重品がココに?」
「そういう疑問は、あとあと……」
私に言われた通りに、ボルグは石鹸を使い身体を洗っている。
「泡立ちもよく――
ウチで使ってる石鹸より出来がいいじゃないか!!」
私は、ボルグの質問をスルーして次の説明を行った。
「身体を洗い終わったら、ソコの樽に入ってる石鹸シャンプーを掬って頭にかけて頭を洗うといいですよ。
頭を洗うときは目をつぶってないとダメですよ」
「こうか? お、おう石鹸とハーブの香りする。
それと髪の汚れが落ちていくのを感じ取れるな」
「一度、目の前の洗い場のお湯を桶で汲んで、お湯を頭に流せばシャンプーを流し落とせます。
次に、シャンプーの横のリンスを掬って髪に塗り込む」
「こうか?
なんだ? この酸っぱい匂いとハーブの匂いが混ざったような匂いは?」
「大元が調味料だからな。
お湯を何回か頭にかけて――髪についているリンスとシャンプーを落としていってくれ」
ボルグは言われるがままに髪を洗い終えた。
「こうか?
おおっ、すごくサッパリしたぞ」
「身体と髪を洗ったなら。
そこの大浴場に入っていいよ」と、私は大浴場の方向を指をさして案内した。
「そうか、そうさせてもらう」
ボルグは大浴場の手前まで来て、立ち止まり大浴場のお湯に手をつける。
「豊富な湯量、見事な温度調整……
ウチの風呂より性能がいいのかもしれないな」
「とりあえず、ボルグさん。
貴方に言っておく――貴方達が帰って2週間後位に、リストア様が町長就任のお祝いに来てくれたお礼に、私が嫁の三人を連れてソチラに挨拶に行く」
「二人じゃないのか?」
「あぁ、この前……三人目の嫁が増えたよ――リストア様のおかげでな。
エミリー、シェリー、キャリーの孤児院の三人組が私の嫁だよ」
「おい、そんな事すれば!!
確実にキミに標的が向くじゃないか」
「当然、嫌がらせを受けるだろうな。
あんたら貴族は、自分が偉いと思って商人相手に無料で仕事させるくらいのロクデナシだからな!!
どうせ無理難題ふっかけてくるだろうから、私はソレを無視する。
それに業を煮やして、リストア様が派兵して来たら――町を守る[町長の大義名分]で、蹴散らしてみせるよ」
「あぁ、その流れなら確実に……君の考え通りになると思うよ。
それより金を払わない、ロクデナシとは私の事か!!」
「あぁ、報酬金額なしと聞いて――
貴方をドラゴンの餌にでもすれば良かったと後悔したよ」
「うぐっ」
「価値観が違いすぎるんだよ。
貴族様と商人とはな……
まぁ、土産として討伐したアイスドラゴンでも手土産として出せば、リストア様に対しての威圧になるかもしれないが……
それより、面白いものが手に入ったからな――ソレを見て私達に手を出さないとリストア様が引いてくれればそれでいい。
ただ、ソレを金銭としての価値観でしか見れないのなら、リストア様の最後だ。
父親を生かしたいなら、ココで絶対に止めてくれ」
「ああ、できるだけ手を尽くすよ……」と、ボルグは半ば諦めの入った返事をした。
「すまないが……
従業員の様子が気になるんであっちの様子を聞いてくるよ」
「覗きか?」
「違うわ!! こちとら従業員を預かってる身なんだ。
従業員の心配して何が悪い――とりあえず気がすむまで風呂を楽しんでくれ」
……と言って、私は男湯を離れた。
0
お気に入りに追加
1,564
あなたにおすすめの小説
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
通販で買った妖刀がガチだった ~試し斬りしたら空間が裂けて異世界に飛ばされた挙句、伝説の勇者だと勘違いされて困っています~
日之影ソラ
ファンタジー
ゲームや漫画が好きな大学生、宮本総司は、なんとなくネットサーフィンをしていると、アムゾンの購入サイトで妖刀が1000円で売っているのを見つけた。デザインは格好よく、どことなく惹かれるものを感じたから購入し、家に届いて試し切りをしたら……空間が斬れた!
斬れた空間に吸い込まれ、気がつけばそこは見たことがない異世界。勇者召喚の儀式最中だった王城に現れたことで、伝説の勇者が現れたと勘違いされてしまう。好待遇や周りの人の期待に流され、人違いだとは言えずにいたら、王女様に偽者だとバレてしまった。
偽物だったと世に知られたら死刑と脅され、死刑を免れるためには本当に魔王を倒して、勇者としての責任を果たすしかないと宣言される。
「偽者として死ぬか。本物の英雄になるか――どちらか選びなさい」
選択肢は一つしかない。死にたくない総司は嘘を本当にするため、伝説の勇者の名を騙る。
爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。
秋田ノ介
ファンタジー
88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。
異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。
その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。
飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。
完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。
えっ!?俺が神様になるの? チートで異世界修行物語。
偵察部隊 元リーコン
ファンタジー
主人公の名前は沢村尊流(さわむら たける)45歳。仕事に向かう途中にテロリストに感化された暴漢に遭遇、無差別殺人は防げたが、命を落としてしまう。
死んだ筈なのに先程とは違う場所に尊流は立って居た、知らない場所なのに何故か懐かしい感じがするその場所は、ある神様の神域だった。
そこで現れた神様によって驚愕の事実が告げられた。
沢村尊流は何度も転生して魂の位が上がり、もう少しで神と成れるというものだった。
そして神に成るべく、再度修行の為に転生することになるのであった。
とんでもチートを貰い転生した尊流ははたして神になれるのか、仲間と共に世界を旅するストーリーが始まる。
物語の進行は他の作品に比べかなり遅めかと思いますが、読んだ方が情景を思い浮かべられるように心掛けておりますので、一緒に異世界を旅して主人公の成長を見守り楽しんで頂けたらと思います。
処女作ですので、読みづらい事も有るかと思いますが、頑張って書いて行きますので宜しくお願い致します。
更新は不定期になると思います。
異世界に子供の姿で転生し初期設定でチート能力を手に入れた。
みみっく
ファンタジー
タイトルのままの紹介文です。異世界に子供の姿で転生した主人公が、初期設定でチートを手に入れる。冒険していると、気がつくと少女が大勢の大所帯になっていた。イチャイチャありのチート冒険生活が始まる。
投稿は、毎日投稿の予定です。
~僕の異世界冒険記~異世界冒険始めました。
破滅の女神
ファンタジー
18歳の誕生日…先月死んだ、おじぃちゃんから1冊の本が届いた。
小さい頃の思い出で1ページ目に『この本は異世界冒険記、あなたの物語です。』と書かれてるだけで後は真っ白だった本だと思い出す。
本の表紙にはドラゴンが描かれており、指輪が付属されていた。
お遊び気分で指輪をはめて本を開くと、そこには2ページ目に短い文章が書き加えられていた。
その文章とは『さぁ、あなたの物語の始まりです。』と…。
次の瞬間、僕は気を失い、異世界冒険の旅が始まったのだった…。
本作品は『カクヨム』で掲載している物を『アルファポリス』用に少しだけ修正した物となります。
退屈な人生を歩んでいたおっさんが異世界に飛ばされるも無自覚チートで無双しながらネットショッピングしたり奴隷を買ったりする話
菊池 快晴
ファンタジー
無難に生きて、真面目に勉強して、最悪なブラック企業に就職した男、君内志賀(45歳)。
そんな人生を歩んできたおっさんだったが、異世界に転生してチートを授かる。
超成熟、四大魔法、召喚術、剣術、魔力、どれをとっても異世界最高峰。
極めつけは異世界にいながら元の世界の『ネットショッピング』まで。
生真面目で不器用、そんなおっさんが、奴隷幼女を即購入!?
これは、無自覚チートで無双する真面目なおっさんが、元の世界のネットショッピングを楽しみつつ、奴隷少女と異世界をマイペースに旅するほんわか物語です。
転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる