美醜逆転の世界で拾われたヒモ娘は引きこもり（軟禁）を満喫する

レイカという存在 仮面の男視点

レイカは、わたしの髪色とおそろいの色が着たいらしい。

首を傾げながらこちらをまっすぐに見てくる目が可愛らしい。
ぎゅっと心臓が掴まれたように苦しいくなり、思わずしゃがみ込んでしまった。

なんて可愛い存在なんだ。
レイカといると口角が自然と上がる。
彼女の存在は諦めかけていた自分の手に降りてきた幸運。

しかし、これほど可愛いレイカがなぜ奴隷商に売られていたのかが気になる。

連れ去られたのだろうか？

そもそもレイカはこの国の顔立ちではない。　

奴隷商の主人はレイカのことを入ってきたばかりの奴隷だと言っていた。


それに、私の仮面のことも気にしていないようだった。そう、まるで慣れているかのように。

もしかしたらレイカは、もうすでに別の不細工な主人のものだったのかもしれない。

レイカのことを考えるとどうしても喜びと同時に不安という感情が湧き出てしまう。

もしかしたらレイカは、元いた場所に帰りたいのかもしれない。
それにレイカの元の飼い主に見つかればレイカを取られるのではないか。

そんな考えがたくさん浮かび、怖くなったベルはレイカをこの屋敷から出してはいけないという思いに駆られ、レイカのために準備した部屋に厳重に魔法をかけることにした。