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スローライフ編
その37 卵と乳を求めて!2
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「ふむ……。儂も何度かは鳥の魔獣の住処を見かけたことがあるから、そこを思い出しつつあちこち見に行ってはみたんじゃがの。もうそこに住居が無かったり、契約を持ちかけても拒絶されるだろう気性の種族しかおらなんだ」
まあ、そうだよな。オースト爺さんにはずっと相談してたし、検討しているって言ってたしな。それでも難しい、ってことだったし。
でもなぁ……。そろそろ真面目にいつでも卵が使えるようになりたいし。
「アリトが話してくれた、確か鶏とか言ったかの?そのような種族がおったら良かったんじゃが……。まあ、儂は草原の方はあまり周っておらんから、探すならアリト達は草原を中心にしたら良いかもしれんの」
鶏は毎日のように卵を産んでくれるからな。無精卵と有精卵も産み分けられるし。確かに普通の鶏なら、この世界に生き残れないだろうけど、軍鶏とか戦いも出来そうなのがこの世界にもいないのかな?
なら、やっぱりあちこちの街を回りながら草原を周ってみるか?確か鶏が生息するのは平地だったしな。
「分かったよ。とりあえず、小麦を蒔き終わったらリアーナさんの処やエリダナの街へ顔を出すついでに周辺をぐるっと周って来るよ」
「わあ、小旅行ですね!楽しみです。いい子がいたらいいですね!」
それに乳を出す魔獣も、草原や林の方がいそうな気がするしな。よし!アディーに頼んで、生態調査の旅に出よう!
『アリト。旅に出るの?スノー、たっくさんアリト達を乗せて走るの!』
「うん、またお願いな、スノー。ただ、今回は移動だけじゃなく、調査だからよろしくな」
腰に頭をすり寄せて来たスノーの頭を撫で、とりあえずは毎日のオウル村の畑への行き来の際、遠回りをすることを伝えた。
それから小麦の種を蒔くまでの十日間は、森の浅い場所やオウル村の周辺の草原を歩きまわりながら鳥の巣を探した。
この周囲はここに畑を作った時に見て回っていたけど鳥の姿は無かったので、期待はしていなかったがやはりたまに小さな鳥の姿はあったがそれだけだった。
そして無事に小麦の種蒔きが終わり、その後も二週間は水をやりながら生育を見守っていたが順調に成長していたので、翌日にエリダナの街へと行くことにした。
何か月かに一度は行っているので、もう準備も慣れた物だ。ただ、まだ成功していない味噌の世話だけは今回は念入りにオースト爺さんに頼む。
味はともかくとしても、そろそろ麹の具合がいい感じになって来たので成功する気がしているのだ。
『さあ、アリト!スノーに乗ってなの!今日はビューーーンッていっぱいいっぱい走るの!』
「スノー、今日はいつもとは違う道で遠回りしながらだからな。あと、草原についたら気配を殺してゆっくり、な」
そう、今回の目的の半分は、卵を産んでくれる動物か魔獣を探すことだからだ!
「アディーも空からの偵察をお願いな。普段は寄らない場所にある草原とかを周るのが目的だから」
いつもは畑仕事もあるから、ミアさんの家の食堂、ミランの森、エリダナの街と寄っても往復半月で戻って来ているが、今回は小麦も蒔いたばかりだし、他の野菜も収穫する物もないので一月くらいの旅を予定している。
「爺さん、じゃあ行って来るよ。味噌と家の隣の畑をお願いな。卵を産む動物か魔獣を見つけたら、すぐに戻って来るから」
「ああ、こっちは気にせんでいいから気をつけてな。ティンファもアリトが暴走しそうな時は止めるんじゃぞ」
「はい!」
えーーーっ。なんだよ、それ。俺、別に暴走なんてしないのに。そりゃ、もし卵を産む鳥を見つけて、その鳥がガチョウのように走って逃げるタイプだったら、スノーで追い立ててしまうかもしれないけど……。
ん?それが暴走なのか?
「……じゃあ、行って来るよ。スノー、森を出たら西の草原もぐるっと回るから宜しくな」
『はーーいっ!』
返事はいいんだけどな、スノーはいつも。
とりあえずここでぐずぐずしていたら、また爺さんに余計なことばかり言われそうなので、ティンファを促して皆でスノーに乗る。
「レラルも、草原に着いたらあちこち探すの手伝ってくれな」
「うん!わたし、頑張るよ!いつでもオムライスが食べられたらうれしいよ!」
「そうね。パンケーキがいつでも食べられたらうれしいものね。レラルちゃん、頑張りましょうね!」
お、おお。レラルもティンファもかなりテンションが高いな。確かに卵が手に入った時は色々料理を作っているけれど、二人とも卵料理を気に入っているからな。
全員がスノーに乗ると、爺さんに「行って来ます!」という前にスノーが物凄いスピードで走りだしていた。
『うわっ、スノー!落ち着いて!走るのは、森を出るまでだからなっ!』
『分かってるの!あっという間に森を出るから任せてなの!』
いや、落ち着いてくれって言っているのに!
まあはりきって走り出したスノーがスピードを緩める筈もなく。いつもよりも大分早く死の森を西へと抜けたのだた。
途中で森がかなり騒々しいことになったが、ひいた魔物は奇跡的にゴブリンが二、三匹だった……。
森を出たとこで止まったスノーからヨロヨロと降りて休んでいる時に、そのことについて聞いてみると。
『だって食べられる魔物をひいたら、アリト、止まってカバンに入れるからなの!だから、ゴブリン以外はひかないように頑張って避けて走っていたの!』
と。
……スノーも考えているんだな。それがいいことかと言われると、ちょっと微妙な気もするが。
それでも褒めて褒めて!と隣でわざわざ小さくなってまで尻尾を振っているスノーを、当然俺は撫でまわしてもふもふしまくったぞ!
どうしようもないな、コイツ。というアディーの視線とか、小さい子共を見守るようなティンファからの温かい眼差しとか、もうすっかり気にならなくなったぞ!
……いや、それは言い過ぎか。やっぱり気にはなるけど、スノーがかわいいから仕方ないと思います!
しばらく休んでから、いつものようにティンファとレラルとイリン、スノーとリアン、俺、と別れて鳥と鳥の巣を探した。
アディーは空からで、見つけたらすぐに知らせて貰う。
死の森から人の住む村まではかなりの範囲が無人になっているから、今晩はここで野営して、明日も探索してから移動する予定だ。
いつも買い出しの時にイーリンの街へ向かうルートから外れて、死の森の外周、そして腰まで生えている草原に散らばって探索した結果、鳥の巣は見つけたが小さな鳥で、うずらの卵よりも小さいということでこの鳥は諦めた。
本当にこの世界の鳥はどこに巣を作って生活しているんだろうな。これだけ丈の長い草原だったら、もっと他の鳥の巣があってもいいと思うんだけど……。
アディーに念入りに空から見回って貰っても鳥の姿を発見出来なかったので、翌日の昼を食べると少し進むことにした。
「残念でしたね。でも、確かイーリンの街までの間も小さな森が点在していたくらいで草原も多かったですし、そこも探してみましょう」
「うん、そうだね。いつもは走って通り過ぎちゃうから、普段は見かけない動物とかもいるだろうしね」
ティンファの言葉に慰められつつ、走りたがるスノーをなだめながら、あちらこちらとうろうろしながら野宿を繰り返し、最初のミアさんの住む村へと着いた時には六日掛かっていた。
普段はスノーが飛ばして二日だから、四日間は草原をうろついていたことになる。
その間、何種類かの鳥をアディーが見つけてくれたが、繁殖の為にしか卵を産まない鳥ばかりだった。
「ふうん。アリト君は卵を産む鳥を本格的に探し始めたのね。私も食堂で卵を使いたいから、近くの飼育している村へ掛け合ったこともあったけど、飼育に成功している村でも、あんまり卵は産まないから大変らしいわよ。それで結局手に入った時だけの特別メニューで卵料理を出すだけで諦めたのよね」
ミアさんの旦那さんのウェインさんと息子のエラルドさんの経営する店は、来る度に客の並ぶ列が長くなっている気がするくらいに盛況だ。
エラルドさんもあちこちの食材を手配して色々研究しているから、俺も来る度に何かしら珍しい食材を貰ったりしている。
当然こちらからも何かみつけたら届けたりもしているが、いつも定番で用意しているのは魚の干物だ。これはミアさんの熱い要望による。
今回も何日か前に湿地帯の湖へ行って用意しておいた。
湖へ行って魚釣りをすると、レラルがかわいい踊りを披露してくれるので定期的に行っているのだ。
今回は俺は西の国から来た行商の人から手に入れた香辛料をおすそ分けして貰ったぞ。
「そうなんですよね……。俺の育った場所では卵はいつでも手に入る安価な食材だったので、卵を使う料理はとても多いから、どうしても手に入れたいんですよね」
「……ねえ、アリトくん。もし、アリトくんのところで鳥の飼育が成功したら、すぐに教えてちょうだいね?フフフ。楽しみにしているから」
うっ……。久しぶりにミアさんの笑顔が黒いっ!
「は、はいっ!で、でも魔獣だと契約次第になりますからね!あと、今回の旅で見つかるとは限らないので、気長に報告を待っていて下さい」
勿論よ、と言ってくれたけど、まだ笑顔が黒いです、ミアさん……。
その日はミアさんの家へ一泊し、翌日からはミランの森の間の平原を鳥を探しながらののんびりとした旅になったのだった。
*****
すいません、大変お待たせいたしました!
どうも気候が変なので、温度差に血圧も落ち着かず…(涙)もう若くないとしみじみ思います。
冬は比較的元気なので、少しずつ投稿を再開しますので、どうぞよろしくお願いします<(_ _)>
それで文章のリハビリに、軽いもふもふの新作を書き始めました!(笑)
本当は流行り(?)の悪役令嬢物を書き出したのですが、やはり日ごろの疲れからざまぁよりも私は癒しのもふもふの方が……(笑)
『もふもふになっちゃった私のもふもふ生活』女主人公のもふもふな子犬(ではないですが今のとこ本人の認識は子犬)な物語です。
軽ーく読めますので、読んで少しでもほっこり癒しになってくれたら、と思いますので、興味があれば読んでやって下さい。
(内政の方は全面改装予定なので、もう少しお待ち下さい。リハビリ後にとりかかります)
まあ、そうだよな。オースト爺さんにはずっと相談してたし、検討しているって言ってたしな。それでも難しい、ってことだったし。
でもなぁ……。そろそろ真面目にいつでも卵が使えるようになりたいし。
「アリトが話してくれた、確か鶏とか言ったかの?そのような種族がおったら良かったんじゃが……。まあ、儂は草原の方はあまり周っておらんから、探すならアリト達は草原を中心にしたら良いかもしれんの」
鶏は毎日のように卵を産んでくれるからな。無精卵と有精卵も産み分けられるし。確かに普通の鶏なら、この世界に生き残れないだろうけど、軍鶏とか戦いも出来そうなのがこの世界にもいないのかな?
なら、やっぱりあちこちの街を回りながら草原を周ってみるか?確か鶏が生息するのは平地だったしな。
「分かったよ。とりあえず、小麦を蒔き終わったらリアーナさんの処やエリダナの街へ顔を出すついでに周辺をぐるっと周って来るよ」
「わあ、小旅行ですね!楽しみです。いい子がいたらいいですね!」
それに乳を出す魔獣も、草原や林の方がいそうな気がするしな。よし!アディーに頼んで、生態調査の旅に出よう!
『アリト。旅に出るの?スノー、たっくさんアリト達を乗せて走るの!』
「うん、またお願いな、スノー。ただ、今回は移動だけじゃなく、調査だからよろしくな」
腰に頭をすり寄せて来たスノーの頭を撫で、とりあえずは毎日のオウル村の畑への行き来の際、遠回りをすることを伝えた。
それから小麦の種を蒔くまでの十日間は、森の浅い場所やオウル村の周辺の草原を歩きまわりながら鳥の巣を探した。
この周囲はここに畑を作った時に見て回っていたけど鳥の姿は無かったので、期待はしていなかったがやはりたまに小さな鳥の姿はあったがそれだけだった。
そして無事に小麦の種蒔きが終わり、その後も二週間は水をやりながら生育を見守っていたが順調に成長していたので、翌日にエリダナの街へと行くことにした。
何か月かに一度は行っているので、もう準備も慣れた物だ。ただ、まだ成功していない味噌の世話だけは今回は念入りにオースト爺さんに頼む。
味はともかくとしても、そろそろ麹の具合がいい感じになって来たので成功する気がしているのだ。
『さあ、アリト!スノーに乗ってなの!今日はビューーーンッていっぱいいっぱい走るの!』
「スノー、今日はいつもとは違う道で遠回りしながらだからな。あと、草原についたら気配を殺してゆっくり、な」
そう、今回の目的の半分は、卵を産んでくれる動物か魔獣を探すことだからだ!
「アディーも空からの偵察をお願いな。普段は寄らない場所にある草原とかを周るのが目的だから」
いつもは畑仕事もあるから、ミアさんの家の食堂、ミランの森、エリダナの街と寄っても往復半月で戻って来ているが、今回は小麦も蒔いたばかりだし、他の野菜も収穫する物もないので一月くらいの旅を予定している。
「爺さん、じゃあ行って来るよ。味噌と家の隣の畑をお願いな。卵を産む動物か魔獣を見つけたら、すぐに戻って来るから」
「ああ、こっちは気にせんでいいから気をつけてな。ティンファもアリトが暴走しそうな時は止めるんじゃぞ」
「はい!」
えーーーっ。なんだよ、それ。俺、別に暴走なんてしないのに。そりゃ、もし卵を産む鳥を見つけて、その鳥がガチョウのように走って逃げるタイプだったら、スノーで追い立ててしまうかもしれないけど……。
ん?それが暴走なのか?
「……じゃあ、行って来るよ。スノー、森を出たら西の草原もぐるっと回るから宜しくな」
『はーーいっ!』
返事はいいんだけどな、スノーはいつも。
とりあえずここでぐずぐずしていたら、また爺さんに余計なことばかり言われそうなので、ティンファを促して皆でスノーに乗る。
「レラルも、草原に着いたらあちこち探すの手伝ってくれな」
「うん!わたし、頑張るよ!いつでもオムライスが食べられたらうれしいよ!」
「そうね。パンケーキがいつでも食べられたらうれしいものね。レラルちゃん、頑張りましょうね!」
お、おお。レラルもティンファもかなりテンションが高いな。確かに卵が手に入った時は色々料理を作っているけれど、二人とも卵料理を気に入っているからな。
全員がスノーに乗ると、爺さんに「行って来ます!」という前にスノーが物凄いスピードで走りだしていた。
『うわっ、スノー!落ち着いて!走るのは、森を出るまでだからなっ!』
『分かってるの!あっという間に森を出るから任せてなの!』
いや、落ち着いてくれって言っているのに!
まあはりきって走り出したスノーがスピードを緩める筈もなく。いつもよりも大分早く死の森を西へと抜けたのだた。
途中で森がかなり騒々しいことになったが、ひいた魔物は奇跡的にゴブリンが二、三匹だった……。
森を出たとこで止まったスノーからヨロヨロと降りて休んでいる時に、そのことについて聞いてみると。
『だって食べられる魔物をひいたら、アリト、止まってカバンに入れるからなの!だから、ゴブリン以外はひかないように頑張って避けて走っていたの!』
と。
……スノーも考えているんだな。それがいいことかと言われると、ちょっと微妙な気もするが。
それでも褒めて褒めて!と隣でわざわざ小さくなってまで尻尾を振っているスノーを、当然俺は撫でまわしてもふもふしまくったぞ!
どうしようもないな、コイツ。というアディーの視線とか、小さい子共を見守るようなティンファからの温かい眼差しとか、もうすっかり気にならなくなったぞ!
……いや、それは言い過ぎか。やっぱり気にはなるけど、スノーがかわいいから仕方ないと思います!
しばらく休んでから、いつものようにティンファとレラルとイリン、スノーとリアン、俺、と別れて鳥と鳥の巣を探した。
アディーは空からで、見つけたらすぐに知らせて貰う。
死の森から人の住む村まではかなりの範囲が無人になっているから、今晩はここで野営して、明日も探索してから移動する予定だ。
いつも買い出しの時にイーリンの街へ向かうルートから外れて、死の森の外周、そして腰まで生えている草原に散らばって探索した結果、鳥の巣は見つけたが小さな鳥で、うずらの卵よりも小さいということでこの鳥は諦めた。
本当にこの世界の鳥はどこに巣を作って生活しているんだろうな。これだけ丈の長い草原だったら、もっと他の鳥の巣があってもいいと思うんだけど……。
アディーに念入りに空から見回って貰っても鳥の姿を発見出来なかったので、翌日の昼を食べると少し進むことにした。
「残念でしたね。でも、確かイーリンの街までの間も小さな森が点在していたくらいで草原も多かったですし、そこも探してみましょう」
「うん、そうだね。いつもは走って通り過ぎちゃうから、普段は見かけない動物とかもいるだろうしね」
ティンファの言葉に慰められつつ、走りたがるスノーをなだめながら、あちらこちらとうろうろしながら野宿を繰り返し、最初のミアさんの住む村へと着いた時には六日掛かっていた。
普段はスノーが飛ばして二日だから、四日間は草原をうろついていたことになる。
その間、何種類かの鳥をアディーが見つけてくれたが、繁殖の為にしか卵を産まない鳥ばかりだった。
「ふうん。アリト君は卵を産む鳥を本格的に探し始めたのね。私も食堂で卵を使いたいから、近くの飼育している村へ掛け合ったこともあったけど、飼育に成功している村でも、あんまり卵は産まないから大変らしいわよ。それで結局手に入った時だけの特別メニューで卵料理を出すだけで諦めたのよね」
ミアさんの旦那さんのウェインさんと息子のエラルドさんの経営する店は、来る度に客の並ぶ列が長くなっている気がするくらいに盛況だ。
エラルドさんもあちこちの食材を手配して色々研究しているから、俺も来る度に何かしら珍しい食材を貰ったりしている。
当然こちらからも何かみつけたら届けたりもしているが、いつも定番で用意しているのは魚の干物だ。これはミアさんの熱い要望による。
今回も何日か前に湿地帯の湖へ行って用意しておいた。
湖へ行って魚釣りをすると、レラルがかわいい踊りを披露してくれるので定期的に行っているのだ。
今回は俺は西の国から来た行商の人から手に入れた香辛料をおすそ分けして貰ったぞ。
「そうなんですよね……。俺の育った場所では卵はいつでも手に入る安価な食材だったので、卵を使う料理はとても多いから、どうしても手に入れたいんですよね」
「……ねえ、アリトくん。もし、アリトくんのところで鳥の飼育が成功したら、すぐに教えてちょうだいね?フフフ。楽しみにしているから」
うっ……。久しぶりにミアさんの笑顔が黒いっ!
「は、はいっ!で、でも魔獣だと契約次第になりますからね!あと、今回の旅で見つかるとは限らないので、気長に報告を待っていて下さい」
勿論よ、と言ってくれたけど、まだ笑顔が黒いです、ミアさん……。
その日はミアさんの家へ一泊し、翌日からはミランの森の間の平原を鳥を探しながらののんびりとした旅になったのだった。
*****
すいません、大変お待たせいたしました!
どうも気候が変なので、温度差に血圧も落ち着かず…(涙)もう若くないとしみじみ思います。
冬は比較的元気なので、少しずつ投稿を再開しますので、どうぞよろしくお願いします<(_ _)>
それで文章のリハビリに、軽いもふもふの新作を書き始めました!(笑)
本当は流行り(?)の悪役令嬢物を書き出したのですが、やはり日ごろの疲れからざまぁよりも私は癒しのもふもふの方が……(笑)
『もふもふになっちゃった私のもふもふ生活』女主人公のもふもふな子犬(ではないですが今のとこ本人の認識は子犬)な物語です。
軽ーく読めますので、読んで少しでもほっこり癒しになってくれたら、と思いますので、興味があれば読んでやって下さい。
(内政の方は全面改装予定なので、もう少しお待ち下さい。リハビリ後にとりかかります)
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