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最終章 ウソコク
コクハク…ミライ…
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全国大会決勝
大樹は緊張していた。
昨日のインタビューで言ってしまった
「俺優勝して、イタリアに行きます。
兄の紅葉が用意してくれた
Jリーグにはもちろん魅力はあるけど
早く海外のサッカーになれて
榊と代表のトップ下を奪い合いたい」
と、心の中を全てさらけ出してしまった
その前にインタビューを受けていた榊は
「全国が始まる前にも言ったけど
フェイクスターには負けない」
と敵対心しかない発言だった事は
後から知った。
試合開始前
「確か全国決めた試合の日の朝も
同じ事聞いたかもしれないけど
今日の勝利へのプランはできてるのかい?」
「すまない。全国大会にきて
初めて全国の強さを知った。
プランはない。」
「マジか。弱気だねぇ。
ここまできて」
「しかし、全国にきて知った事は
もう1つある。
オレ達は強い!」
「勝てるの?」花巻が大樹を煽る
「勝てるのか?は、わからない。
しかし、1つ作戦がある
かなりの博打だが、やる価値は充分にある」
「どんな作戦なんだ…」
「オレが前半10分出ない」
「まさかの展開柾選手がベンチスタート
怪我などはないはずですが
何かあったのでしょうか?」
アナウンスが大樹のベンチスタートを
会場に告げると、スタンドがどよめいた
「試合を投げたか?フェイクの上に
臆病者だとわな!」と苛立つ榊。
この苛立ちこそが大樹の狙いだと
気づいた時には前半終了の時点で
3対0とボロボロに負けていた。
大樹は「ここまで狙い通りになるもんか?」
とニヤニヤしていた。
そして後半10分
大樹はわざとゆっくりとボールを回す。
そして自分とゴールを結ぶライン上に
榊が来た瞬間、ドリブルが、はじまる。
そして1フェイントで榊を置き去りにする。
そのプレーが榊をズタズタした。
まさかの5対1での大樹達の圧勝。
高校生とはいえ、ヒーローインタビューと
言っても全く問題ないレベルの活躍。
「初めての全国で優勝は
正直言って出来過ぎです。特に決勝は…」
「お兄さんがあの柾紅葉選手ですが
やはり幼少からお互い切磋琢磨して
今の実力がある…という事でしょうか?」
「そうですね。
かなり回りくどいやり方でしたが…」
「?
ちょっとわからないので、全国の方に
わかるように説明してもらえるかな?」
「説明は短い時間では無理です。
それに全国の人にわかって欲しいとは
全く思いません。
ただ1人の人には
俺は過去の遠回りした日々は乗り越えた
今何かになやんで、不安を感じている
それはいつか乗り越えられるお前なら。
そしてやっぱり押しつぶされそうな時
お前が俺にしてくれたように
俺が側にいる。ウソじゃなくて」
「告白ですか?」
「告白?ちょっと違います。
ホンコクはまだ先です。
さっき名前が出た兄、紅葉が
全国優勝すれば、国内の3チーム
どこでも選べる。
と準備してくれた道があります。
でも、俺イタリアいきます。
コネもなんもないし、高校サッカーで
全国優勝したって世界じゃなんの意味もない
でも、イタリア行って絶対スクデット取る」
「え~、あの、え~~
優勝チームキャプテン 柾選手でした」
「なんだよあの高校生。
勝手に喋って終わりかよ。
普通にこっちが優勝おめでとうとか言うから
ありがとうございますとかでいいんだよ」
インタビュアーの愚痴が聞こえた
大樹は自分の言った事は覚えている
チームメイトが寄ってきた。
が、その群をかけわけれない
松葉杖の紅葉が何か怒鳴っている
大樹は駆け出す
目的地は決まっているが
どこにどう行けばいいかわからない。
おそらくスタンドだ。
早く着替えて、とにかく会いたい。
そして「さっきのインタビューにウソはない」
イタリア行きについては父親とは
話が付いている事も全て
ウソはない
ドアを開けると目的の美依がいた
「何がウソで、何がホントかわかんない」
と右肩のあたりをグーパンチで
4、5回なぐる。
「今日のは全部ホント」
「・・・・」
「イタリアには親父の知り合いがいて
とりあえずサッカーしながら
超貧乏なら暮らしていける
2人くらいなら。流石に子供とか無理だけど」
「?はぁ?何言ってんの」
「美依のイタリア語力は借りたいんだ
というか、教えてほしい
イタリアで24時間ずっと」
「だから、どうゆうこと?」
まだ殴り続けていた
「ちょっと痛い。
美依が卒業したらイタリア行くのしってる。
ファッションとか文化とかの勉強にいく
って聞いた。
自分の力で日本代表の選手になるには
紅葉の知らない、力の及ばない
海外に単身行くしかないって
心に決めた時に、偶然聞いた。」
力は弱まったが、まだ殴り続けている
「イタリアで一緒にすまないか?
レギュラーになれたら、結婚しよ」
数日後、大樹は卒業を待たずに
イタリアへ飛び立った
美依に「先に行ってまってる。ウソじゃない」
とだけ言い残して
大樹は緊張していた。
昨日のインタビューで言ってしまった
「俺優勝して、イタリアに行きます。
兄の紅葉が用意してくれた
Jリーグにはもちろん魅力はあるけど
早く海外のサッカーになれて
榊と代表のトップ下を奪い合いたい」
と、心の中を全てさらけ出してしまった
その前にインタビューを受けていた榊は
「全国が始まる前にも言ったけど
フェイクスターには負けない」
と敵対心しかない発言だった事は
後から知った。
試合開始前
「確か全国決めた試合の日の朝も
同じ事聞いたかもしれないけど
今日の勝利へのプランはできてるのかい?」
「すまない。全国大会にきて
初めて全国の強さを知った。
プランはない。」
「マジか。弱気だねぇ。
ここまできて」
「しかし、全国にきて知った事は
もう1つある。
オレ達は強い!」
「勝てるの?」花巻が大樹を煽る
「勝てるのか?は、わからない。
しかし、1つ作戦がある
かなりの博打だが、やる価値は充分にある」
「どんな作戦なんだ…」
「オレが前半10分出ない」
「まさかの展開柾選手がベンチスタート
怪我などはないはずですが
何かあったのでしょうか?」
アナウンスが大樹のベンチスタートを
会場に告げると、スタンドがどよめいた
「試合を投げたか?フェイクの上に
臆病者だとわな!」と苛立つ榊。
この苛立ちこそが大樹の狙いだと
気づいた時には前半終了の時点で
3対0とボロボロに負けていた。
大樹は「ここまで狙い通りになるもんか?」
とニヤニヤしていた。
そして後半10分
大樹はわざとゆっくりとボールを回す。
そして自分とゴールを結ぶライン上に
榊が来た瞬間、ドリブルが、はじまる。
そして1フェイントで榊を置き去りにする。
そのプレーが榊をズタズタした。
まさかの5対1での大樹達の圧勝。
高校生とはいえ、ヒーローインタビューと
言っても全く問題ないレベルの活躍。
「初めての全国で優勝は
正直言って出来過ぎです。特に決勝は…」
「お兄さんがあの柾紅葉選手ですが
やはり幼少からお互い切磋琢磨して
今の実力がある…という事でしょうか?」
「そうですね。
かなり回りくどいやり方でしたが…」
「?
ちょっとわからないので、全国の方に
わかるように説明してもらえるかな?」
「説明は短い時間では無理です。
それに全国の人にわかって欲しいとは
全く思いません。
ただ1人の人には
俺は過去の遠回りした日々は乗り越えた
今何かになやんで、不安を感じている
それはいつか乗り越えられるお前なら。
そしてやっぱり押しつぶされそうな時
お前が俺にしてくれたように
俺が側にいる。ウソじゃなくて」
「告白ですか?」
「告白?ちょっと違います。
ホンコクはまだ先です。
さっき名前が出た兄、紅葉が
全国優勝すれば、国内の3チーム
どこでも選べる。
と準備してくれた道があります。
でも、俺イタリアいきます。
コネもなんもないし、高校サッカーで
全国優勝したって世界じゃなんの意味もない
でも、イタリア行って絶対スクデット取る」
「え~、あの、え~~
優勝チームキャプテン 柾選手でした」
「なんだよあの高校生。
勝手に喋って終わりかよ。
普通にこっちが優勝おめでとうとか言うから
ありがとうございますとかでいいんだよ」
インタビュアーの愚痴が聞こえた
大樹は自分の言った事は覚えている
チームメイトが寄ってきた。
が、その群をかけわけれない
松葉杖の紅葉が何か怒鳴っている
大樹は駆け出す
目的地は決まっているが
どこにどう行けばいいかわからない。
おそらくスタンドだ。
早く着替えて、とにかく会いたい。
そして「さっきのインタビューにウソはない」
イタリア行きについては父親とは
話が付いている事も全て
ウソはない
ドアを開けると目的の美依がいた
「何がウソで、何がホントかわかんない」
と右肩のあたりをグーパンチで
4、5回なぐる。
「今日のは全部ホント」
「・・・・」
「イタリアには親父の知り合いがいて
とりあえずサッカーしながら
超貧乏なら暮らしていける
2人くらいなら。流石に子供とか無理だけど」
「?はぁ?何言ってんの」
「美依のイタリア語力は借りたいんだ
というか、教えてほしい
イタリアで24時間ずっと」
「だから、どうゆうこと?」
まだ殴り続けていた
「ちょっと痛い。
美依が卒業したらイタリア行くのしってる。
ファッションとか文化とかの勉強にいく
って聞いた。
自分の力で日本代表の選手になるには
紅葉の知らない、力の及ばない
海外に単身行くしかないって
心に決めた時に、偶然聞いた。」
力は弱まったが、まだ殴り続けている
「イタリアで一緒にすまないか?
レギュラーになれたら、結婚しよ」
数日後、大樹は卒業を待たずに
イタリアへ飛び立った
美依に「先に行ってまってる。ウソじゃない」
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