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最終章 ウソコク
○○コク
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大樹の県予選は後一試合
勝てば、初全国大会出場。
負ければ、紅葉が根回ししてる話も
全てなくなる。
しかし、恐怖はない。
少し緊張しているのか
全員何度もトイレにいく。
緊張してるのか?と自分に問いかけるが
答えが出ない。
自信ならある!とニヤケている自分と
その自分を冷ややかな目線で見ている自分がいる
だけど、その2人の自分をさらに見ている自分
不思議な光景が見えていた?
いや目の前にはキチンとロッカールームがある
しかし、2重の映像と言うべきか両方見えてる
そして、花咲が声をかけてきた
「おい、モモ!今日の勝利のプランは
もう頭の中にあるのか?」
こんな事聞かれた事はない
やはりコイツも緊張してるのか?
それとも、全国大会出場まで後一試合となり
「全国にいく!」と決意が固まったのか?
そして少し間を置いて
誰が声をかけるでもなく
円陣を組んだ。そして花咲が言う
「さあ、全国の人達に大樹を見せる時が来た
いくぞ~!」「オー!!!」
「そう、俺は全国大会デビューで優勝
俺の事をフェイクスターと言った
榊を倒す」
「アイツらとの連携や、俺のフェイクで
全国にはいける。今日は負ける気がしない」
大樹はロッカールームからピッチに行くまでに
何度も繰り返した。
いざ試合が始まると
全員の動きが重い。これがプレッシャー?
しかし、そんな前半も残り5分を切った時
相手FWとキーパーが1対1
決まったら先制点。
この時間、今の全員の動き、メンタル
かなりヤバイと思った時
相手がふかした!ゴールバーの遥か上を
ボールが飛んで行く。観覧席まで…
「ふ、ふふふ」大樹が笑いだした。
「なんだ、相手にもプレッシャーって
あるんだね」と言ってから、馬鹿笑い。
「おい、あいつら全国大会決まる試合だから
緊張してんよ、笑える」
大樹もさっきまで雰囲気に飲まれていたのは
間違いないのに、この発言。
周りも笑わずにいられなかった。
シュートを外した相手チームの選手が
こっちをらにらんだが、気にしない。
しかし、審判に「遅延行為にするぞ」
と言われると急いで準備にかかる。
大樹がキーパーの前に来て
「ボールくれ。ゴールまで行ってみる。
猿俺の右を並走しろ。
もしかするとワンツーくらいは
使わないと最後まではいけないかもしれない」
と、言うと同時にピッチを疾走する大樹
首を左右に振るだけでも大樹がすると
充分フェイントになる。と言っても
全く大げさではないくらい
ドンドン相手ゴールにせまる。
センターサークルを超えて
観客席もどよめき始めた時
左から衝撃を受けて倒れる
さっきシュートを外した相手FWが
倒れた大樹を見下している
ピーッ
笛がなる。そして、相手は悪質なタックルと
審判が判断し、レッドカード。
一派退場。
「違う!先にあいつらが俺をバカにした
非紳士的行為だ!」など抵抗していたが
判定が覆る事はなかった。
そして試合再開。
少し休みたかった大樹は
そこからゴールを狙って蹴ってみた。
突然の風に押されてか
ゴールに向かって一直線に飛んでいく。
かろうじてキーパーが弾いたが
椿がキチンと詰めている。
ゴール!先制点は大樹達のチームがもぎ取った。
後半は、相手チームは中盤の選手を
一人変えてきた。
5バックに近いような形で
守りを固めてきた。
花咲を呼ぶ
「お前ボランチ。っつうか、
センターバックの前でリベロ」
次は椿。
「相手の左サイドのオーバラップは必ず止めろ
反則はするな。反則スレスレもヤバイ。
アイツは俺並みのダマシのテクがある
審判にのみっぽいから、俺よりヤバイ」
~~~~~~~~~~~~
「後半開始までには戻る」
大樹がそう言って控え室を
でようとした時
ドアの向こうに美依がいた
「良かった、探しに行こうと思ってた」
「なんで来てるって思えるの?
今日の試合の場所も何も教えくれてないよ」
「あ、……でもいてくれてよかった。
あの、俺お前が好きだ。
嘘告じゃなくて……え~っと」
「ゼンコクだね!」
「?」大樹は一瞬分からなかった
「そう、まずは全国だ。
見とけ美依。必ず今日勝って全国に連れてく」
「そ、ゼンコク」
「それから、そこでも勝ちまくって
全国優勝したら、次は」
「次?ってもしかしてJリーグ制覇とか?」
「いや、それはない。
すぐに紅葉の紹介で海外にいく。
イタリアの2部に低迷してるチームだが
育成選手が育ってかなりよくなってるが
残念ながらトップ下がいない。
そこに俺がいく。
だから、Jリーグ制覇はない」
「じゃあ、次は?」
「ホンコクだ」
~~~~~~~~~~~~
後半開始早々に相手の左サイドからの
オーバーラップ。
椿が置き去りにされそうになるほどの速さ
「あの、バカ。油断するなって」
と思ったが違った。
椿は自分の速さを誇示するかのように
追いついてボールを、奪うと
空いたスペースを、疾走する
一瞬目があった大樹は逆転サイドに移動して
駆け上がり、真ん中にはファッジ。
相手チームのディフェンスは
中央を固めた。
誰もがクロスが上がると思った瞬間
椿はさらにスピードを上げ
ペナルティエリアに突入
相手DFが急いで当たってきたので
わざと大袈裟に転んでPK獲得。
完全に相手のお株を奪うプレーで
後半の流れをチームに引き寄せた。
結果は3対0。得点差では表せない
圧倒的な勝利。
これが前半終了5分前まで押されていたチームか?
と疑うほどの後半の余裕。
大樹は後半残り10分、なにかを試すと
ベンチに下がった。
そして、5バック、花咲の1トップ
中盤を飛ばす超ロングパスで
花咲へ送ったボールは繋がった
そしてその数秒後にはゴール右隅へ。
全国デビューが決まった。
「この段階ではまだ
紅葉満足してねぇんだろぅなぁ」
勝てば、初全国大会出場。
負ければ、紅葉が根回ししてる話も
全てなくなる。
しかし、恐怖はない。
少し緊張しているのか
全員何度もトイレにいく。
緊張してるのか?と自分に問いかけるが
答えが出ない。
自信ならある!とニヤケている自分と
その自分を冷ややかな目線で見ている自分がいる
だけど、その2人の自分をさらに見ている自分
不思議な光景が見えていた?
いや目の前にはキチンとロッカールームがある
しかし、2重の映像と言うべきか両方見えてる
そして、花咲が声をかけてきた
「おい、モモ!今日の勝利のプランは
もう頭の中にあるのか?」
こんな事聞かれた事はない
やはりコイツも緊張してるのか?
それとも、全国大会出場まで後一試合となり
「全国にいく!」と決意が固まったのか?
そして少し間を置いて
誰が声をかけるでもなく
円陣を組んだ。そして花咲が言う
「さあ、全国の人達に大樹を見せる時が来た
いくぞ~!」「オー!!!」
「そう、俺は全国大会デビューで優勝
俺の事をフェイクスターと言った
榊を倒す」
「アイツらとの連携や、俺のフェイクで
全国にはいける。今日は負ける気がしない」
大樹はロッカールームからピッチに行くまでに
何度も繰り返した。
いざ試合が始まると
全員の動きが重い。これがプレッシャー?
しかし、そんな前半も残り5分を切った時
相手FWとキーパーが1対1
決まったら先制点。
この時間、今の全員の動き、メンタル
かなりヤバイと思った時
相手がふかした!ゴールバーの遥か上を
ボールが飛んで行く。観覧席まで…
「ふ、ふふふ」大樹が笑いだした。
「なんだ、相手にもプレッシャーって
あるんだね」と言ってから、馬鹿笑い。
「おい、あいつら全国大会決まる試合だから
緊張してんよ、笑える」
大樹もさっきまで雰囲気に飲まれていたのは
間違いないのに、この発言。
周りも笑わずにいられなかった。
シュートを外した相手チームの選手が
こっちをらにらんだが、気にしない。
しかし、審判に「遅延行為にするぞ」
と言われると急いで準備にかかる。
大樹がキーパーの前に来て
「ボールくれ。ゴールまで行ってみる。
猿俺の右を並走しろ。
もしかするとワンツーくらいは
使わないと最後まではいけないかもしれない」
と、言うと同時にピッチを疾走する大樹
首を左右に振るだけでも大樹がすると
充分フェイントになる。と言っても
全く大げさではないくらい
ドンドン相手ゴールにせまる。
センターサークルを超えて
観客席もどよめき始めた時
左から衝撃を受けて倒れる
さっきシュートを外した相手FWが
倒れた大樹を見下している
ピーッ
笛がなる。そして、相手は悪質なタックルと
審判が判断し、レッドカード。
一派退場。
「違う!先にあいつらが俺をバカにした
非紳士的行為だ!」など抵抗していたが
判定が覆る事はなかった。
そして試合再開。
少し休みたかった大樹は
そこからゴールを狙って蹴ってみた。
突然の風に押されてか
ゴールに向かって一直線に飛んでいく。
かろうじてキーパーが弾いたが
椿がキチンと詰めている。
ゴール!先制点は大樹達のチームがもぎ取った。
後半は、相手チームは中盤の選手を
一人変えてきた。
5バックに近いような形で
守りを固めてきた。
花咲を呼ぶ
「お前ボランチ。っつうか、
センターバックの前でリベロ」
次は椿。
「相手の左サイドのオーバラップは必ず止めろ
反則はするな。反則スレスレもヤバイ。
アイツは俺並みのダマシのテクがある
審判にのみっぽいから、俺よりヤバイ」
~~~~~~~~~~~~
「後半開始までには戻る」
大樹がそう言って控え室を
でようとした時
ドアの向こうに美依がいた
「良かった、探しに行こうと思ってた」
「なんで来てるって思えるの?
今日の試合の場所も何も教えくれてないよ」
「あ、……でもいてくれてよかった。
あの、俺お前が好きだ。
嘘告じゃなくて……え~っと」
「ゼンコクだね!」
「?」大樹は一瞬分からなかった
「そう、まずは全国だ。
見とけ美依。必ず今日勝って全国に連れてく」
「そ、ゼンコク」
「それから、そこでも勝ちまくって
全国優勝したら、次は」
「次?ってもしかしてJリーグ制覇とか?」
「いや、それはない。
すぐに紅葉の紹介で海外にいく。
イタリアの2部に低迷してるチームだが
育成選手が育ってかなりよくなってるが
残念ながらトップ下がいない。
そこに俺がいく。
だから、Jリーグ制覇はない」
「じゃあ、次は?」
「ホンコクだ」
~~~~~~~~~~~~
後半開始早々に相手の左サイドからの
オーバーラップ。
椿が置き去りにされそうになるほどの速さ
「あの、バカ。油断するなって」
と思ったが違った。
椿は自分の速さを誇示するかのように
追いついてボールを、奪うと
空いたスペースを、疾走する
一瞬目があった大樹は逆転サイドに移動して
駆け上がり、真ん中にはファッジ。
相手チームのディフェンスは
中央を固めた。
誰もがクロスが上がると思った瞬間
椿はさらにスピードを上げ
ペナルティエリアに突入
相手DFが急いで当たってきたので
わざと大袈裟に転んでPK獲得。
完全に相手のお株を奪うプレーで
後半の流れをチームに引き寄せた。
結果は3対0。得点差では表せない
圧倒的な勝利。
これが前半終了5分前まで押されていたチームか?
と疑うほどの後半の余裕。
大樹は後半残り10分、なにかを試すと
ベンチに下がった。
そして、5バック、花咲の1トップ
中盤を飛ばす超ロングパスで
花咲へ送ったボールは繋がった
そしてその数秒後にはゴール右隅へ。
全国デビューが決まった。
「この段階ではまだ
紅葉満足してねぇんだろぅなぁ」
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