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CAPÍTULO1
Episodio7. 同級生
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海軍病院は軍需部官舎のすぐ裏手にある。病人の前で軍事行動をとるのは精神衛生に悪いとか、標的にされない為の卑怯な立地だとか散々批判される並びだが、もともと先に建設されたのは病院の方だった。海に臨む小山の中腹辺りに建てられている。
三十年前に海を挟んだ向かいの隣国に攻め込まれて一帯を焼き野原にされた。その時海辺にあった指令本部は、艦隊を組んだ海からの攻撃に破壊され、直ぐに山手の病院側に移設されたという経緯がある。現在は軍令部は他所に移されたが、軍需部や工廠の部長級が執務室として使用している。小山から海辺にかけての軍需工場を統括する良い立地だったのだ。それから現在に至るまで、大きな戦争は起こっていない。
忘れられたように佇む病院の慰問に俺とウィレイアの一団は来ていた。清潔なシーツや石鹸、衣料品などを侍従に託し、俺とウィレイア、護衛のケラスは庭へと移動する。
小道の先に噴水が見える所まで歩くとウィレイアが振り返った。
「それで、貴方は前世では一体誰だったのかしら、セレノ」
勝気な視線を向けられて、思わず顔をかく。
「それが、分からないのです。まあ委員長達と同じクラスの男子生徒なんじゃないかとは思うんですが……おっと、襟首をつかむなよケラス!嘘じゃない」
「本当ですかぁ?自分が誰だか分からないのに、どうして私達の事はわかるんですかぁ」
ケラスがじとっ、と俺を見つめる。ケラスとはキンギイの従卒であった頃からの顔見知りで、俺にとっても妹分のような存在だ。その所為か、随分高位な家柄なのだが、つい気安く接してしまう。
さて、二人にどう説明したものか。
「クラスで生徒達が話した他愛ない事や、学校行事、皆で遊んだ事等は覚えているのです。———高三の時にクラスメイトと海に行ったことがあったでしょう?例えばその時のことははっきりと思い出せます。委員長は浜辺で皆を呼んで、その横で小西が落書きしていた。それが…カモメの校章だったでしょう?」
俺が先程の情景を口に出してみると、ケラスが「ありましたね!そんな事が!」と直ぐに頷いた。ウィレイアは悩まし気に首を傾げている。同じ時間を過ごしたとしても、どれだけ思い出として残るかはその人次第だろう。
「ええ、そうね。皆で海に行ったのは覚えているわ。
セレノはその時その場にいたけれど、自分が誰だったのかは分からないのね?
……そんなことがあるなんて」
最後の一言は誰に向けたものでもなく呟いたようだった。
二人はすぐに違う世界の自分が何者だったか気づいたのだろうか?
「俺がこのことを思い出したのは——そうですね、俺たちの共通するこの記憶を仮に前世と呼びましょうか」
「そうね。教義とはだいぶ違うところがあるけれど、私達はあの世界から転生してきたんだと思うの」
「ええ。それで俺が前世を思い出したのはついさっきの事なんです。恐らく頭を殴打したその衝撃で」
俺は白い包帯の巻かれた頭を指さした。それをウィレイアは痛ましげに見たが、ケラスは違った。
「聞きましたよ。転んだんですって?情けを掛けてその傷の事は触れずにおきましたが、結局自ら暴露することになるんですね」
「う、うるさいな。そういうお前はどうなんだ!どうやって小西の記憶を思い出したんだ」
「私は、いえ私とウィレイア様は先月の祝賀行事で思い出したのです」
二人が顔を見合わせる。そして今度はウィレイアが口を開いた。
「その時は広く人を集めて、夜には花火が打ちあがりました。それは見事なもので——わざわざ東国から職人を招いたんだそうよ——勿論日本では見慣れたものだったけれど、私はウィレイアとして初めて見ました。円形の花火を」
「公国では、いえ他国でも見られる花火は平面のものが一般的ですからね!でも東国の花火は丸かった。その花火を見たら、急に胸が熱くなって、そうだ、花火は何処から見ても丸いものじゃなくっちゃ、って思ったんです。そこからは一気に前世の事を思い出しましたよ。高校ではバスケ部の小西大樹だったって!そして今度は女性に転生したんだって!」
ケラスが興奮気味に言った。ウィレイアも頷く。
「私もです。夏祭りで見たのはこれだったわ、って思ったらもう止まらなかった。私は十川琴実なんだって確信が。
セレノ、貴方は先月は仕事で公国を離れていたのではなくって?花火を見ていないのでしょう?だから記憶が曖昧になってしまったんだわ」
ウィレイアが気の毒そうにそう言った。
確かに、俺はここ最近隣国のガルシア領へ赴いていて、祝賀行事には参加していない。
「東国の花火、ですか。前世で見た花火を現世で見る、というのが記憶を思い出す鍵
なんでしょうかね。……しかし、それでは他にも記憶が蘇った者がいるのでは?」
「そうね。うまくすれば同窓会がここで開けるかもしれないわ」
「成程、それでセレノが誰かはっきりしますね」
ケラスが早速俺を揶揄うので軽く睨んでおく。しかし彼女は一向に気にする様子もなく豊満な体を近づけて更に指を突き付けて来た。
「ま、セレノが後川と担任の菊川、サッカー部の誰かではないことは確かですね」
「え?」
「あの時、サッカー部員は遠征でいませんでした。勿論担任は誘っていませんし、後川は誘っても来ませんでした。……こうやって絞っていくと、案外すぐにセレノが誰か分かるかもしれませんよ」
そう言って、ケラスはへらりと笑った。その顔が記憶の中の小西と被る。全く違う姿、そもそも性別も変わってしまったのに、懐かしくて仕方ない。胸が熱くて、仕方ない。
「……俺、医務室で前世を思い出した時から、なんか苦しくってさ。ノスタルジーとか、里心付いたとか、そんな簡単な事じゃなくて……言い表せないけど、どうしようもない寂しさがあった。
でも、こっちでお前に会えて良かったよ。勿論、委員長とも」
ウィレイアを見ると、意志の強い瞳が向けられていた。
前世の思い出を共有できる相手がいて本当に良かった、と思った。
あの日々は一人で抱えるには輝き過ぎて。そして忘れてしまうには膨大過ぎて。
「そう言えば、異世界転生ものって流行ってましたよね、前世で」
ケラスがそう言ったので、男子生徒が休憩時間にそんな感じの小説を読んでいたのを思い出す。爽やかな勇者然とした人物の回りをやたらと露出度の高い服を来た美女が取り囲んでいる表紙だったな、とか。
「自分が体験するなら、読んでおけば良かったな。小説でも、漫画でも。
ケラスはいくらか内容を知ってんだろう?ウィレイア様は…」
そこまで言ったところで、ウィレイアが俯いて震えているのに気づいた。興奮して、いや怒っているのか?不気味な気配を感じて思わず後退ると、ウィレイアががばっと上体を起こして詰め寄って来た。
「こんなのは全く王道の異世界転生ではないわ!
だって、チートも剣も魔法もないじゃない!?悪役令嬢だっていつでてくるかと楽しみにしていたのに!貴方、美女でハーレムを作ったりした!?してないでしょう!?」
「ちょ、ちょっと何の話ですか?チ、チートって?ハーレム!?」
突然の彼女の言葉を半分も理解できない。
「貴方、前世でネット小説も読んでいないの?男子生徒にも人気だったでしょう?
異世界転生ものは一つのブームだった筈よ。男性主人公なら転生して、チートな能力…神に授けられた無双の力の事ね!で、冒険して可愛い女の子を従えて、勇者になるのよ!女性主人公なら、悪役令嬢を蹴落として王子様と結ばれて影のフェイクサーとして国を牛耳るの。中二病の王道設定よねぇ」
「最近は最弱な生き物から成り上がって、勇者や王様にざまぁするっていうものや、そもそも戦わずにカフェ経営したり、もふもふな生き物とまったりご飯なんていうものもありましたよね!」
「そうそう!それに同性愛を主軸にした…」
「ストップ、ストップ!」
俺は盛り上がる二人を止めにかかる。二人が前世の異世界転生ものを熟知しているということは良く分かった。
「内容はともあれ、俺たちが生まれ変わった先がとっても平凡で地味な世界だということは分かっていますよ!」
俺が放った言葉は彼女達を現実に引き戻したらしい。二人は途端に覇気を失った顔を見合わせて大きく溜息を吐いた。
三十年前に海を挟んだ向かいの隣国に攻め込まれて一帯を焼き野原にされた。その時海辺にあった指令本部は、艦隊を組んだ海からの攻撃に破壊され、直ぐに山手の病院側に移設されたという経緯がある。現在は軍令部は他所に移されたが、軍需部や工廠の部長級が執務室として使用している。小山から海辺にかけての軍需工場を統括する良い立地だったのだ。それから現在に至るまで、大きな戦争は起こっていない。
忘れられたように佇む病院の慰問に俺とウィレイアの一団は来ていた。清潔なシーツや石鹸、衣料品などを侍従に託し、俺とウィレイア、護衛のケラスは庭へと移動する。
小道の先に噴水が見える所まで歩くとウィレイアが振り返った。
「それで、貴方は前世では一体誰だったのかしら、セレノ」
勝気な視線を向けられて、思わず顔をかく。
「それが、分からないのです。まあ委員長達と同じクラスの男子生徒なんじゃないかとは思うんですが……おっと、襟首をつかむなよケラス!嘘じゃない」
「本当ですかぁ?自分が誰だか分からないのに、どうして私達の事はわかるんですかぁ」
ケラスがじとっ、と俺を見つめる。ケラスとはキンギイの従卒であった頃からの顔見知りで、俺にとっても妹分のような存在だ。その所為か、随分高位な家柄なのだが、つい気安く接してしまう。
さて、二人にどう説明したものか。
「クラスで生徒達が話した他愛ない事や、学校行事、皆で遊んだ事等は覚えているのです。———高三の時にクラスメイトと海に行ったことがあったでしょう?例えばその時のことははっきりと思い出せます。委員長は浜辺で皆を呼んで、その横で小西が落書きしていた。それが…カモメの校章だったでしょう?」
俺が先程の情景を口に出してみると、ケラスが「ありましたね!そんな事が!」と直ぐに頷いた。ウィレイアは悩まし気に首を傾げている。同じ時間を過ごしたとしても、どれだけ思い出として残るかはその人次第だろう。
「ええ、そうね。皆で海に行ったのは覚えているわ。
セレノはその時その場にいたけれど、自分が誰だったのかは分からないのね?
……そんなことがあるなんて」
最後の一言は誰に向けたものでもなく呟いたようだった。
二人はすぐに違う世界の自分が何者だったか気づいたのだろうか?
「俺がこのことを思い出したのは——そうですね、俺たちの共通するこの記憶を仮に前世と呼びましょうか」
「そうね。教義とはだいぶ違うところがあるけれど、私達はあの世界から転生してきたんだと思うの」
「ええ。それで俺が前世を思い出したのはついさっきの事なんです。恐らく頭を殴打したその衝撃で」
俺は白い包帯の巻かれた頭を指さした。それをウィレイアは痛ましげに見たが、ケラスは違った。
「聞きましたよ。転んだんですって?情けを掛けてその傷の事は触れずにおきましたが、結局自ら暴露することになるんですね」
「う、うるさいな。そういうお前はどうなんだ!どうやって小西の記憶を思い出したんだ」
「私は、いえ私とウィレイア様は先月の祝賀行事で思い出したのです」
二人が顔を見合わせる。そして今度はウィレイアが口を開いた。
「その時は広く人を集めて、夜には花火が打ちあがりました。それは見事なもので——わざわざ東国から職人を招いたんだそうよ——勿論日本では見慣れたものだったけれど、私はウィレイアとして初めて見ました。円形の花火を」
「公国では、いえ他国でも見られる花火は平面のものが一般的ですからね!でも東国の花火は丸かった。その花火を見たら、急に胸が熱くなって、そうだ、花火は何処から見ても丸いものじゃなくっちゃ、って思ったんです。そこからは一気に前世の事を思い出しましたよ。高校ではバスケ部の小西大樹だったって!そして今度は女性に転生したんだって!」
ケラスが興奮気味に言った。ウィレイアも頷く。
「私もです。夏祭りで見たのはこれだったわ、って思ったらもう止まらなかった。私は十川琴実なんだって確信が。
セレノ、貴方は先月は仕事で公国を離れていたのではなくって?花火を見ていないのでしょう?だから記憶が曖昧になってしまったんだわ」
ウィレイアが気の毒そうにそう言った。
確かに、俺はここ最近隣国のガルシア領へ赴いていて、祝賀行事には参加していない。
「東国の花火、ですか。前世で見た花火を現世で見る、というのが記憶を思い出す鍵
なんでしょうかね。……しかし、それでは他にも記憶が蘇った者がいるのでは?」
「そうね。うまくすれば同窓会がここで開けるかもしれないわ」
「成程、それでセレノが誰かはっきりしますね」
ケラスが早速俺を揶揄うので軽く睨んでおく。しかし彼女は一向に気にする様子もなく豊満な体を近づけて更に指を突き付けて来た。
「ま、セレノが後川と担任の菊川、サッカー部の誰かではないことは確かですね」
「え?」
「あの時、サッカー部員は遠征でいませんでした。勿論担任は誘っていませんし、後川は誘っても来ませんでした。……こうやって絞っていくと、案外すぐにセレノが誰か分かるかもしれませんよ」
そう言って、ケラスはへらりと笑った。その顔が記憶の中の小西と被る。全く違う姿、そもそも性別も変わってしまったのに、懐かしくて仕方ない。胸が熱くて、仕方ない。
「……俺、医務室で前世を思い出した時から、なんか苦しくってさ。ノスタルジーとか、里心付いたとか、そんな簡単な事じゃなくて……言い表せないけど、どうしようもない寂しさがあった。
でも、こっちでお前に会えて良かったよ。勿論、委員長とも」
ウィレイアを見ると、意志の強い瞳が向けられていた。
前世の思い出を共有できる相手がいて本当に良かった、と思った。
あの日々は一人で抱えるには輝き過ぎて。そして忘れてしまうには膨大過ぎて。
「そう言えば、異世界転生ものって流行ってましたよね、前世で」
ケラスがそう言ったので、男子生徒が休憩時間にそんな感じの小説を読んでいたのを思い出す。爽やかな勇者然とした人物の回りをやたらと露出度の高い服を来た美女が取り囲んでいる表紙だったな、とか。
「自分が体験するなら、読んでおけば良かったな。小説でも、漫画でも。
ケラスはいくらか内容を知ってんだろう?ウィレイア様は…」
そこまで言ったところで、ウィレイアが俯いて震えているのに気づいた。興奮して、いや怒っているのか?不気味な気配を感じて思わず後退ると、ウィレイアががばっと上体を起こして詰め寄って来た。
「こんなのは全く王道の異世界転生ではないわ!
だって、チートも剣も魔法もないじゃない!?悪役令嬢だっていつでてくるかと楽しみにしていたのに!貴方、美女でハーレムを作ったりした!?してないでしょう!?」
「ちょ、ちょっと何の話ですか?チ、チートって?ハーレム!?」
突然の彼女の言葉を半分も理解できない。
「貴方、前世でネット小説も読んでいないの?男子生徒にも人気だったでしょう?
異世界転生ものは一つのブームだった筈よ。男性主人公なら転生して、チートな能力…神に授けられた無双の力の事ね!で、冒険して可愛い女の子を従えて、勇者になるのよ!女性主人公なら、悪役令嬢を蹴落として王子様と結ばれて影のフェイクサーとして国を牛耳るの。中二病の王道設定よねぇ」
「最近は最弱な生き物から成り上がって、勇者や王様にざまぁするっていうものや、そもそも戦わずにカフェ経営したり、もふもふな生き物とまったりご飯なんていうものもありましたよね!」
「そうそう!それに同性愛を主軸にした…」
「ストップ、ストップ!」
俺は盛り上がる二人を止めにかかる。二人が前世の異世界転生ものを熟知しているということは良く分かった。
「内容はともあれ、俺たちが生まれ変わった先がとっても平凡で地味な世界だということは分かっていますよ!」
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