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(玲欧視点)解決する時
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俺はアリス先輩のお父さんと一旦別れ、
話し合いの場を設けに、人集めに取り掛かった。
(まずは友に進捗状況を…)
「友、俺だ!そっちはどうだ?見つかったか?」
''ええ、見つかったわ、同じクラスの橋端さんが友だちと旧校舎の階段でお昼をとろうとした時に目撃したみたい。
怖くて言い出せなかったみたい''
「そうか!よし!こっちも話してきた
これから話し合いの場を設ける
友は、津奈と橋端さんを校舎裏に連れてきてくれ」
''分かった!''
(よし…)
霧村家
「ごめんください!」
「あら!玲欧くんじゃない!」
出てきたのは、津奈のお母さんの真奈さん。
「真奈さん、今日津奈が…」
俺は事の顛末を真奈さんに全て伝えた。
「えぇっ!?津奈が…」
「すみません、俺のせいです」
「あなたのせいなんかじゃないわ!とにかくこれから学校に行けばいいのね?」
「はい、相手の父親も来ます、よろしくお願いします」
(あとは…)
学校(校舎裏)
「友!」
「玲欧!お疲れ様!上手くいった?」
「あぁ、」
津奈はなんだかうかない顔…
俺が仕返しをすると思っているんだろう
「津奈、さっきも言ったでしょ?これは仕返しじゃない、私と玲欧で決めたことなの」
「で…でも!」
「分かるわ、津奈が相手を傷つけたくないのは…でもこれはやらなきゃ行けないことなの」
「友…」
(友…フォローサンキュ)
しばらくすると、アリス先輩とアリス先輩のお父さん、真奈さんが来た。
「…揃いましたね」
「何?何のイベント?」
「アリス…君は自分でしたことを分かっていないようだね」
「なんの事か分かりませんわ、お父様」
「僕からお話します。アリス先輩は俺と交際をしていました。でもそれは、僕の本意ではなく、アリス先輩の一方通行な愛だけでした」
「!」
「告白され、1度お断りしましたが強制的に付き合えと脅され、仕方なく付き合うことになり、今日に至ります」
「仕方なくって何よ」
「アリス、黙ってなさい」
「…」
「しかし、俺はアリス先輩の暴挙に耐えきれなくなり今日別れを告げました。
アリス先輩は逆上し、僕を芹沢道場の息子さんに羽交い締めにさせ、僕と親しい霧村津奈に暴行を加えました」
「ありえない…あの人形女…」
「っ!何ですって!」
「アリス!やめなさい!」
「証拠はあるの!?私がやったっていう証拠もないのによくそんなことが言えるわね?」
「…アリス先輩」
「何よ」
「彼女が証言してくれます」
俺がそう言って少し下がると、目撃者の橋端さんが出てきて口を開いた。
「…今日のお昼に友だちと旧校舎の階段でお昼をとろうとした時に窓から月鏡先輩が…霧村さんに暴力を振るっていたのを見ました…」
「っ!こんのっ!なんで見てんのよ!黙ってなさいよ!私が誰だか分かってるでしょ!!」
アリス先輩は理性を失い、証言してくれた橋端さんに掴みかかった。
「アリス!!!!」
アリス先輩のお父さんがアリス先輩を橋端さんから引き離したかと思ったその瞬間…
バチンっ!!!!!!
痛烈な音と共にアリス先輩は地面に倒れ込む。
「…いい加減にしろっ!!!!!!
お前は!何を見て育てばこんな人間になれるんだ!!!!!月鏡の人間として恥ずかしい!!!!」
「おと…さ…ま…?」
「''私を誰だと思ってる''だと?ふざけるのも大概にしろ!お前のその身勝手な行動のせいで傷ついた人間がいるんだぞ!それがなぜ分からないんだ!」
「…」
「霧村様、この度はバカ娘が大変な御無礼を…誠に申し訳ありませんでした!!!!」
「い…いえ…」
「お前も謝りなさい!!!」
「す…すみません…でしたっ…」
「津奈さんも、こんな大怪我をさせてしまって申し訳なかった…」
「ごめ…ごめんなさ…ごめんなさい…」
アリス先輩とアリス先輩のお父さんは泣きながら津奈と真奈さんに、頭を下げ謝っていた。
「玲欧くんも長い間苦しめてしまったね…申し訳なかった…」
「玲欧…ごめんなさい…」
「…もう…俺には近づかないでください、津奈にも…」
「…はい…」
なんとも重苦しい空気のまま、その場は解散となりアリス先輩たちは静かに帰っていった。
「津奈…辛かったわね、」
「ママ…」
「友ちゃんもありがとうね、津奈を支えてくれて…」
「いいんですよ!私、津奈の大親友なんですから!」
「玲欧くんもありがとう、真実を教えてくれて」
「いえ、当然のことです」
一件落着し、俺はホッと胸を撫で下ろした。
(良かった…俺の中でも津奈や友の中でもやっと…安らかに学校生活を過ごせる時が来た感じがする)
夕日を見つめながら、俺はそう思った。
話し合いの場を設けに、人集めに取り掛かった。
(まずは友に進捗状況を…)
「友、俺だ!そっちはどうだ?見つかったか?」
''ええ、見つかったわ、同じクラスの橋端さんが友だちと旧校舎の階段でお昼をとろうとした時に目撃したみたい。
怖くて言い出せなかったみたい''
「そうか!よし!こっちも話してきた
これから話し合いの場を設ける
友は、津奈と橋端さんを校舎裏に連れてきてくれ」
''分かった!''
(よし…)
霧村家
「ごめんください!」
「あら!玲欧くんじゃない!」
出てきたのは、津奈のお母さんの真奈さん。
「真奈さん、今日津奈が…」
俺は事の顛末を真奈さんに全て伝えた。
「えぇっ!?津奈が…」
「すみません、俺のせいです」
「あなたのせいなんかじゃないわ!とにかくこれから学校に行けばいいのね?」
「はい、相手の父親も来ます、よろしくお願いします」
(あとは…)
学校(校舎裏)
「友!」
「玲欧!お疲れ様!上手くいった?」
「あぁ、」
津奈はなんだかうかない顔…
俺が仕返しをすると思っているんだろう
「津奈、さっきも言ったでしょ?これは仕返しじゃない、私と玲欧で決めたことなの」
「で…でも!」
「分かるわ、津奈が相手を傷つけたくないのは…でもこれはやらなきゃ行けないことなの」
「友…」
(友…フォローサンキュ)
しばらくすると、アリス先輩とアリス先輩のお父さん、真奈さんが来た。
「…揃いましたね」
「何?何のイベント?」
「アリス…君は自分でしたことを分かっていないようだね」
「なんの事か分かりませんわ、お父様」
「僕からお話します。アリス先輩は俺と交際をしていました。でもそれは、僕の本意ではなく、アリス先輩の一方通行な愛だけでした」
「!」
「告白され、1度お断りしましたが強制的に付き合えと脅され、仕方なく付き合うことになり、今日に至ります」
「仕方なくって何よ」
「アリス、黙ってなさい」
「…」
「しかし、俺はアリス先輩の暴挙に耐えきれなくなり今日別れを告げました。
アリス先輩は逆上し、僕を芹沢道場の息子さんに羽交い締めにさせ、僕と親しい霧村津奈に暴行を加えました」
「ありえない…あの人形女…」
「っ!何ですって!」
「アリス!やめなさい!」
「証拠はあるの!?私がやったっていう証拠もないのによくそんなことが言えるわね?」
「…アリス先輩」
「何よ」
「彼女が証言してくれます」
俺がそう言って少し下がると、目撃者の橋端さんが出てきて口を開いた。
「…今日のお昼に友だちと旧校舎の階段でお昼をとろうとした時に窓から月鏡先輩が…霧村さんに暴力を振るっていたのを見ました…」
「っ!こんのっ!なんで見てんのよ!黙ってなさいよ!私が誰だか分かってるでしょ!!」
アリス先輩は理性を失い、証言してくれた橋端さんに掴みかかった。
「アリス!!!!」
アリス先輩のお父さんがアリス先輩を橋端さんから引き離したかと思ったその瞬間…
バチンっ!!!!!!
痛烈な音と共にアリス先輩は地面に倒れ込む。
「…いい加減にしろっ!!!!!!
お前は!何を見て育てばこんな人間になれるんだ!!!!!月鏡の人間として恥ずかしい!!!!」
「おと…さ…ま…?」
「''私を誰だと思ってる''だと?ふざけるのも大概にしろ!お前のその身勝手な行動のせいで傷ついた人間がいるんだぞ!それがなぜ分からないんだ!」
「…」
「霧村様、この度はバカ娘が大変な御無礼を…誠に申し訳ありませんでした!!!!」
「い…いえ…」
「お前も謝りなさい!!!」
「す…すみません…でしたっ…」
「津奈さんも、こんな大怪我をさせてしまって申し訳なかった…」
「ごめ…ごめんなさ…ごめんなさい…」
アリス先輩とアリス先輩のお父さんは泣きながら津奈と真奈さんに、頭を下げ謝っていた。
「玲欧くんも長い間苦しめてしまったね…申し訳なかった…」
「玲欧…ごめんなさい…」
「…もう…俺には近づかないでください、津奈にも…」
「…はい…」
なんとも重苦しい空気のまま、その場は解散となりアリス先輩たちは静かに帰っていった。
「津奈…辛かったわね、」
「ママ…」
「友ちゃんもありがとうね、津奈を支えてくれて…」
「いいんですよ!私、津奈の大親友なんですから!」
「玲欧くんもありがとう、真実を教えてくれて」
「いえ、当然のことです」
一件落着し、俺はホッと胸を撫で下ろした。
(良かった…俺の中でも津奈や友の中でもやっと…安らかに学校生活を過ごせる時が来た感じがする)
夕日を見つめながら、俺はそう思った。
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