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第六章 ユウウツうさぎ
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「未来ちゃん、私、ちょっと生徒会室に行ってくるよ」
「そうだね、行っておいで。それにホラ、うさぎちゃんの元気の源がそこまで迎えに来てるし」
「え?」
未来ちゃんが指さす先は教室の入り口、目を向けたらそこに不機嫌な顔をした人。
「会長に、見える。いよいよ、幻が見えるようになったかもしれない」
「目まで悪くなったの? うさぎちゃん。あれは正真正銘の生徒会長だよ」
未来ちゃんに確認し、モタついてしまったら。
「高梨卯依、生徒会定例会の日だってことは覚えているか?」
「え? あ、すみません、本当に忘れてました! 未来ちゃん、行ってくるね! 五時限目までには戻れるはず!」
「戻ってくるでしょ、いつも」
笑いながら見送ってくれる未来ちゃんに手を振り、会長に向かって走り出したら背中を向けられた。
「待ってくださいよ~! 忘れていてすみませんでした~!」
スタスタと廊下を歩いていく会長の背中を追いかけた。
ようやく隣に並び、安心してスキップを始めた私に会長がため息をつく。
「体調は悪く無さそうだな」
「え?」
「放課後、全然来ないから。具合が悪いのかと思っていた」
「もしかして、私のこと心配してくれていたり?」
「してない」
見上げたら不機嫌そうに会長が私を見下ろしていた。
さすがに私を心配してなんて、あるわけがないだろうけど、ちょっとは期待したのになあ。
「そうだね、行っておいで。それにホラ、うさぎちゃんの元気の源がそこまで迎えに来てるし」
「え?」
未来ちゃんが指さす先は教室の入り口、目を向けたらそこに不機嫌な顔をした人。
「会長に、見える。いよいよ、幻が見えるようになったかもしれない」
「目まで悪くなったの? うさぎちゃん。あれは正真正銘の生徒会長だよ」
未来ちゃんに確認し、モタついてしまったら。
「高梨卯依、生徒会定例会の日だってことは覚えているか?」
「え? あ、すみません、本当に忘れてました! 未来ちゃん、行ってくるね! 五時限目までには戻れるはず!」
「戻ってくるでしょ、いつも」
笑いながら見送ってくれる未来ちゃんに手を振り、会長に向かって走り出したら背中を向けられた。
「待ってくださいよ~! 忘れていてすみませんでした~!」
スタスタと廊下を歩いていく会長の背中を追いかけた。
ようやく隣に並び、安心してスキップを始めた私に会長がため息をつく。
「体調は悪く無さそうだな」
「え?」
「放課後、全然来ないから。具合が悪いのかと思っていた」
「もしかして、私のこと心配してくれていたり?」
「してない」
見上げたら不機嫌そうに会長が私を見下ろしていた。
さすがに私を心配してなんて、あるわけがないだろうけど、ちょっとは期待したのになあ。
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