32 / 109
第四章 心変わりは人の世の常
第四話☆
しおりを挟む
真生の部屋のモニター画面の中では、小難しい深夜のニュースが流れている。
真っ暗な部屋の中を照らす灯りは、パソコンのブルーライトのみだ。
マリアと真生はブルーライトに照らされながら、激しく身体を重ね合わせていた。
「あ………きょう…………ごしゅじんさま、はげしい…………」
「…………ごめんねマリア。辛かったらやめるから…………」
玄関先で乱暴に抱いた罪滅ぼしではないが、真生はマリアの身体を丁寧に手で探っていた。
何度も何度も指先での優しい愛撫を繰り返し、感じる場所をしつこく弄る。
マリアはその都度に身体を震わせて、性器から愛液を溢れさせた。
ぐちゅっ、ぐちゅっ、と指を動かす度に、体液が飛び散る音が響き渡る。
その音でマリアの身体がやっと、何時もと同じくらいのふやけた事が解った。
白いシーツをぎゅっと握り締める指先が、時折小刻みに震える。マリアは快楽で涙を流しながら、甘ったるい声で囁いた。
「このからだ…………ごしゅじんさまのものだから………こわれるまで、してもいいです…………。
わたし、ごしゅじんさまになら、こわされたってかまわないから…………。
だから…………やめないで、くださ………」
熱病に浮かされた様に囁くマリアの唇を、真生は自分の唇で塞ぐ。
この瞬間に真生は心の底から『愛している』と囁いてしまいたくなった。けれどその言葉を決して口にしない様に、心を懸命に殺し続ける。
真生は愛しているという言葉を全て、重ね合わせる唇に詰め込んだ。
「あっ、あっ、あっ、ごしゅじんさま………いく……………!!」
マリアの内壁がきつく真生の指を締め付け、小刻みにひくひくと痙攣を繰り返す。
身体を仰け反らせてハァハァと息を乱すマリアを見ながら、真生は絶頂を迎えているんだと感じた。
真生はグチャグチャに濡れた手の儘で、マリアの太腿を開く。脚を肩で押える様に覆い被さりながら、ゆっくりとマリアの中に陰茎を捩じ込む。
その時、真生の部屋のテレビのモニターから、ニュースキャスターの緊迫した声が響いた。
『東京都渋谷区にて、三人の男女の遺体が発見されました。三人の肉体の損傷は激しく、身元が解らない状態になっています』
真生は濡れた肉体を繋げたまま、テレビモニターの方を見る。その場所はさっき迄、マリアと一緒にいた通りだった。
自分のよく知っている土地の映像が流れた瞬間に、事件が身近に感じられる。
巻き込まれるような事が無くて良かったと思いながら、騒がしく流れるニュースから視線を逸らし、自分の下にいるマリアを見つめる。
マリアは震えながら、真生が腰を動かす事を待ち望んでいるようだった。
真っ暗な部屋の中を照らす灯りは、パソコンのブルーライトのみだ。
マリアと真生はブルーライトに照らされながら、激しく身体を重ね合わせていた。
「あ………きょう…………ごしゅじんさま、はげしい…………」
「…………ごめんねマリア。辛かったらやめるから…………」
玄関先で乱暴に抱いた罪滅ぼしではないが、真生はマリアの身体を丁寧に手で探っていた。
何度も何度も指先での優しい愛撫を繰り返し、感じる場所をしつこく弄る。
マリアはその都度に身体を震わせて、性器から愛液を溢れさせた。
ぐちゅっ、ぐちゅっ、と指を動かす度に、体液が飛び散る音が響き渡る。
その音でマリアの身体がやっと、何時もと同じくらいのふやけた事が解った。
白いシーツをぎゅっと握り締める指先が、時折小刻みに震える。マリアは快楽で涙を流しながら、甘ったるい声で囁いた。
「このからだ…………ごしゅじんさまのものだから………こわれるまで、してもいいです…………。
わたし、ごしゅじんさまになら、こわされたってかまわないから…………。
だから…………やめないで、くださ………」
熱病に浮かされた様に囁くマリアの唇を、真生は自分の唇で塞ぐ。
この瞬間に真生は心の底から『愛している』と囁いてしまいたくなった。けれどその言葉を決して口にしない様に、心を懸命に殺し続ける。
真生は愛しているという言葉を全て、重ね合わせる唇に詰め込んだ。
「あっ、あっ、あっ、ごしゅじんさま………いく……………!!」
マリアの内壁がきつく真生の指を締め付け、小刻みにひくひくと痙攣を繰り返す。
身体を仰け反らせてハァハァと息を乱すマリアを見ながら、真生は絶頂を迎えているんだと感じた。
真生はグチャグチャに濡れた手の儘で、マリアの太腿を開く。脚を肩で押える様に覆い被さりながら、ゆっくりとマリアの中に陰茎を捩じ込む。
その時、真生の部屋のテレビのモニターから、ニュースキャスターの緊迫した声が響いた。
『東京都渋谷区にて、三人の男女の遺体が発見されました。三人の肉体の損傷は激しく、身元が解らない状態になっています』
真生は濡れた肉体を繋げたまま、テレビモニターの方を見る。その場所はさっき迄、マリアと一緒にいた通りだった。
自分のよく知っている土地の映像が流れた瞬間に、事件が身近に感じられる。
巻き込まれるような事が無くて良かったと思いながら、騒がしく流れるニュースから視線を逸らし、自分の下にいるマリアを見つめる。
マリアは震えながら、真生が腰を動かす事を待ち望んでいるようだった。
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。
矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。
女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。
取って付けたようなバレンタインネタあり。
カクヨムでも同内容で公開しています。
ねえ、私の本性を暴いてよ♡ オナニークラブで働く女子大生
花野りら
恋愛
オナニークラブとは、個室で男性客のオナニーを見てあげたり手コキする風俗店のひとつ。
女子大生がエッチなアルバイトをしているという背徳感!
イケナイことをしている羞恥プレイからの過激なセックスシーンは必読♡
13歳女子は男友達のためヌードモデルになる
矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。
スケートリンクでバイトしてたら大惨事を目撃した件
フルーツパフェ
大衆娯楽
比較的気温の高い今年もようやく冬らしい気候になりました。
寒くなって本格的になるのがスケートリンク場。
プロもアマチュアも関係なしに氷上を滑る女の子達ですが、なぜかスカートを履いた女の子が多い?
そんな格好していたら転んだ時に大変・・・・・・ほら、言わんこっちゃない!
スケートリンクでアルバイトをする男性の些細な日常コメディです。
就職面接の感ドコロ!?
フルーツパフェ
大衆娯楽
今や十年前とは真逆の、売り手市場の就職活動。
学生達は賃金と休暇を貪欲に追い求め、いつ送られてくるかわからない採用辞退メールに怯えながら、それでも優秀な人材を発掘しようとしていた。
その業務ストレスのせいだろうか。
ある面接官は、女子学生達のリクルートスーツに興奮する性癖を備え、仕事のストレスから面接の現場を愉しむことに決めたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる