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第6章 街コンカップリングパーティ
初の成功!?
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「書き終わりましたでしょうか。
それでは、私が回収いたします」
アリサが、一人一人の席を回ってカプリングカードを回収していく。
集計しやすいように男性のカードは青い箱に、女性のカードは赤い箱に入れる。
渡す時に、両手を合わせ、うまく行きますように! と祈る男性もいて微笑ましかった。
クレイとケビンも少し緊張した面持ちでアリサと目を合わせ頷いていたが、ルビオは相変わらずどこ吹く風といった様子で、ポイと紙を投げ入れてきた。
全員の回収が終わったら、また休憩だ。
水分補給をしたり、お手洗いに行っている間に、アリサは急いでカップリングカードを開票し、結び合わせていく。
「ええと、女性1番の方は……男性12、3、9番の順で……」
現代ならば、パソコンに打ち込んで自動的に希望度が高い順に思い合ってる人たちを出してくれるのだが、今回はメモをとりながら手作業だ。
そしてそれが終わり、アリサは満面の笑みを浮かべて再び店の中央へと向かった。
「みなさん、お疲れ様でした。
楽しんでいただけたでしょうか?」
アリサの声かけに、自然と拍手が湧き上がる。
「それでは、めでたくカップリングされた方々を発表いたします。
今回は5組ほどいらっしゃいました!」
おおー、と歓声が上がり、皆自分じゃないかと心躍らせているようだ。
男女各15人中、5組のカップリングは三分の一で、初回の割にはなかなか上出来だ。
「それでは、名前を呼ばれましたら立ち上がり、お帰りになってくださって結構です。
みなさん拍手でお祝いいたしましょう!」
緊張感が走り、アリサの言葉に注目が集まる。
「男性2番と、女性12番の方!」
呼ばれた男性はガッツポーズをし、勢いよく立ち上がる。
女性も、口に手を当て喜んでいる。
一緒に来たらしき隣の席の女友達と顔を見合わせて嬉しそうだ。
「次です。男性9番と、女性4番の方!」
それを聞いて、クレイがショックを受けたように額に手を当てていた。
真っ先にフリータイムで話しかけに行っていた、おっとりした大人の4番の女性は、違う男性とカップリングしてしまったのだ。
彼女を第一希望にしていたクレイは、残念そうに肩を落としている。
明るく元気な9番の男性は、クレイと真逆のタイプであり、好みばっかりは仕方のないことである。
「お次は、男性5番と女性3番の方!」
アリサの声に、ガタ、と椅子を引く音が響いた。
「……! 俺だ……」
男性5番はケビンである。
まさかうまくいくと思っていなかったのであろう。
油断していたケビンが急に番号を呼ばれ、驚き勢いよく立ち上がってしまったようだ。
ケビンは顔を赤くして、小さく胸の前で手を上げていた。
3番の女性は、2回目のフリータイムに時間をくれ、とアポを取った子だ。
ケビンの熱意が伝わったのかもしれない。
クレイはおめでとうございます、と拍手をしている。
結局、5組ほどカップリングが成功したが、こじらせ男子三人の中ではケビンだけだった。
「以上で、街コンカップリングパーティは終了いたします。
カップリングされた方、おめでとうございます! ぜひ次会う約束をしてくださいね。
残念だった方も、ぜひまた次回参加してください!」
それでは、私が回収いたします」
アリサが、一人一人の席を回ってカプリングカードを回収していく。
集計しやすいように男性のカードは青い箱に、女性のカードは赤い箱に入れる。
渡す時に、両手を合わせ、うまく行きますように! と祈る男性もいて微笑ましかった。
クレイとケビンも少し緊張した面持ちでアリサと目を合わせ頷いていたが、ルビオは相変わらずどこ吹く風といった様子で、ポイと紙を投げ入れてきた。
全員の回収が終わったら、また休憩だ。
水分補給をしたり、お手洗いに行っている間に、アリサは急いでカップリングカードを開票し、結び合わせていく。
「ええと、女性1番の方は……男性12、3、9番の順で……」
現代ならば、パソコンに打ち込んで自動的に希望度が高い順に思い合ってる人たちを出してくれるのだが、今回はメモをとりながら手作業だ。
そしてそれが終わり、アリサは満面の笑みを浮かべて再び店の中央へと向かった。
「みなさん、お疲れ様でした。
楽しんでいただけたでしょうか?」
アリサの声かけに、自然と拍手が湧き上がる。
「それでは、めでたくカップリングされた方々を発表いたします。
今回は5組ほどいらっしゃいました!」
おおー、と歓声が上がり、皆自分じゃないかと心躍らせているようだ。
男女各15人中、5組のカップリングは三分の一で、初回の割にはなかなか上出来だ。
「それでは、名前を呼ばれましたら立ち上がり、お帰りになってくださって結構です。
みなさん拍手でお祝いいたしましょう!」
緊張感が走り、アリサの言葉に注目が集まる。
「男性2番と、女性12番の方!」
呼ばれた男性はガッツポーズをし、勢いよく立ち上がる。
女性も、口に手を当て喜んでいる。
一緒に来たらしき隣の席の女友達と顔を見合わせて嬉しそうだ。
「次です。男性9番と、女性4番の方!」
それを聞いて、クレイがショックを受けたように額に手を当てていた。
真っ先にフリータイムで話しかけに行っていた、おっとりした大人の4番の女性は、違う男性とカップリングしてしまったのだ。
彼女を第一希望にしていたクレイは、残念そうに肩を落としている。
明るく元気な9番の男性は、クレイと真逆のタイプであり、好みばっかりは仕方のないことである。
「お次は、男性5番と女性3番の方!」
アリサの声に、ガタ、と椅子を引く音が響いた。
「……! 俺だ……」
男性5番はケビンである。
まさかうまくいくと思っていなかったのであろう。
油断していたケビンが急に番号を呼ばれ、驚き勢いよく立ち上がってしまったようだ。
ケビンは顔を赤くして、小さく胸の前で手を上げていた。
3番の女性は、2回目のフリータイムに時間をくれ、とアポを取った子だ。
ケビンの熱意が伝わったのかもしれない。
クレイはおめでとうございます、と拍手をしている。
結局、5組ほどカップリングが成功したが、こじらせ男子三人の中ではケビンだけだった。
「以上で、街コンカップリングパーティは終了いたします。
カップリングされた方、おめでとうございます! ぜひ次会う約束をしてくださいね。
残念だった方も、ぜひまた次回参加してください!」
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