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白兎の巣穴
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ルナは遠い目をして草原の彼方を眺める。
艶のある漆黒の長い髪がそよ風に揺れ、かき上げる仕草は同年代の異性であれば見惚れる事だろう。
「風が気持ち良いぜ」
サンサンと煌めき迷宮を照らす偽物の太陽光に目を輝かせる。
「ど、どうしたのルナ?」
困惑気味に後ろから声を掛けるレームに、ルナは「ふっ」と鼻で笑った。
そんな彼女の頬に一筋の涙が垂れる。
「世知辛いね。これが探索者ってやつかい」
どこまでも続く迷宮の地平線にルナの涙が反射する。
レームはキャラ崩壊を起こしているルナに突然なにが起こっているか分からず息を飲んだ。
「あたしはね? 期待していたのさ、何層にも続く迷宮の最深部に眠る財宝とそれを守るドラゴンとの死闘。数多のアンデットが住まう古城と化した迷宮攻略。そんなわくわくするような冒険の日々が訪れるってね?」
「ル、ルナさん? そういう迷宮も世界にはあるけどまだ白級に成り立ての君には早いんじゃないかなとも思うんだけど」
バッと振り返ったルナはだばっと涙を流して草原を指差した。
「あれが怖いんだよぅ!」
ルナの指差した方向には二人の怪獣によるプロレス生中継が繰り広げられている。
流血も然ることながら少々刺激が強く筋肉がぶつかり合う様は少女にはグロテスクな映像かもしれない。
「ははは、凄いよねぇ。何処かの国にあるっていう闘技場ってこんな感じ......あーごめんそう睨まないで。これが終わったら階層型の迷宮にでも探索に行こう! ね?」
こくこくと頷くルナの機嫌がようやく落ち着いた頃、後ろから呆れたような声がした。
「あんたら何をしてるのにゃ?」
腕を胸の下で組み溜息を吐くのはヤナだった。
「ヤナさん!」
一瞬で笑顔になったルナにほっと胸を撫でおろすレーム、そんな二人にヤナは深く頭を下げた。
「助けてもろて有難う御座いましたにゃ」
レームは照れて頭を掻き、ルナが「無事で良かったよぅ!」と抱き着いた。
「さぁ皆でリガルドを応援しようじゃないか」
---------
「おぅてめぇ死んだぞ?」
ジーニアスがストレッチをしながらリガルドを睨みつける。
「そらお前やろあほんだら」
肩を回し首を左右に伸ばすリガルド。
どちらも二メートル越えの身長に百キロ以上の体重の巨漢同士であり、偶然にも同じようなスキルを保持している。
ボルテージが最高潮まで上がり互いの息が感じられるほどの距離でメンチを切る。
突如リガルドの頬に衝撃が走りジーニアスの先制で戦いのゴングが鳴った。
ただでさえ怪力の上に『剛力』スキルの力倍化が加わり一撃一撃が砲弾の如き威力があるジーニアスの拳が綺麗にキマる。が、リガルドは一歩も後退する事なく耐えた。
リガルドのスキルは『金剛』、身体を鋼鉄のように硬く変えあらゆく攻撃に対し絶大な防御力を誇るリガリド自慢のスキルだ。
「がっはっはっは」
突如リガルドが笑い出すとジーニアスの肩にポンと手を置く。
ゴッ
上半身に捻りを咥えたリガルドの拳がジーニアスの鳩尾に埋まると、一瞬苦痛の表情を浮かべたジーニアスだが直ぐに笑顔と変えた。
「そんなへなちょこパンチ効かねぇなぁ」
そこからはもう歯止めの効かない殴り合いに様変わりしていった。
互いに顔を腫らしながらも何度も拳を振るう。
「「おらぁ!」」
殴り合いでは決着が付かないと踏んだ二人は両手を頭上で重ねて力比べの態勢になると二人の筋肉が盛り上がった。
「おうおうどうした俺はまだ半分も本気をだしちゃいねぇぞ?」
「あん? われ阿保か? ワイはまだスキルも使ってへんわ」
ゴリゴリに全力でスキル全開の二人の力比べは完全に膠着状態となった。
「ふんっ!」リガルドが鼻息を吐き膝蹴りがジニアスの脇腹に刺さると、ジーニアスの丸太のような腕から迫るラリアットでリガルドは首を刈り取られ地面に叩きつけられた。
互いに血を流してふらふらな二人の巨人。
起き上がったリガルドが思いきり突進してジーニアスの腰にしがみ付くと、叩きつけられる拳を無視して咆哮を上げジーニアスの巨体を持ち上げた。
「てめぇ。この野郎!」
じたばたとジーニアスが宙で暴れるが物ともしないリガルドは思いきり頭から地面に向け後方に叩きつけた。
後頭部が地面にめり込み白目を剥くジーニアスを一瞥し、両手を空高く上げたリガルドは勝利の咆哮を上げウィニングポーズを決めたのだった。
「はぁ...はぁ...随分調子こいてくれるじゃねぇか」
振り返るリガルドの口角が上がり「ペッ」と唾を吐き捨てる。
「ギルドの情報で聞いてたけどな」
【ダウト】のリーダーであるジーニアスの嘗ての二つ名は『竜殺し』だ。
かつてタクト王国に存在する迷宮に出現した土竜の首を落した当時期待の黒級探索者の話は大陸の情報誌を賑わせたものだ。
「それが噂の竜の首を落した戦斧かいな」
「こんなド田舎でも知れ渡ってるとは有名人は辛ぇな」
それは身の丈程ある柄と左右に広がる両刃の斧。
先端には土竜の骨が飾られてあり禍々しい形相を呈した戦斧だった。
「遊びは終わりだ」
巨人達の第二ラウンドが始まる。
---------
「すげぇ戦い」
「これはお金を取れるにゃ」
「これがプロレスって言うの!? リガルドさーん! ファイオー!」
「人間の戦いは凄いデシねぇ」
其々が口々に感想を言い合う。
「ん? 今誰か多くなかった?」
「レームはんどうかしたかにゃ?」
「今いいところなんだけどレーム」
「そうデシ、集中するデシ」
ばっと全ての視線が変な語尾の声を探し、視線はルナの頭に集まった。
「かっ」ヤナは口を開けて膠着すると、「可愛いぃぃ!」と目をハートにさせ、ルナは慌てて「ラズリー!? ちょっとどうしたの?」と声を掛ける。
「ルナ......説明してもらえるかい?」
どうやら色々と知ってそうなルナの様子にレームは気付きジト目を向ける。
そんなルナの頭の上には小さな翼がついた水色の兎が可愛らしい右手を上に挙げ「ラズリーデシ」と自己紹介し、ルナは遠い目を地平線へと向け吹けていない口笛を吹いたのだった。
~説明の後~
「初めましてラズリー。仲間を助けてくれて有難う」
レームの感謝の言葉にラズリーが「ぴきゅ」と返す。
「それでラズリーはどうしたの? てっきり呼ばない限り出てこないかと思ってたのに」
ルナが首を傾げる。
「それがデシね…不味いのデシ、王が目覚めそうなのデシ」
焦ったようにラズリーが語り出した。
「白兎は必ず雌雄一緒に行動するデシ。それは迷宮の王も同じで昔一度だけ王が倒された事があるのデシよ。通常はどちらかが倒されるとペアが解消されるのデシが王と女王はどちらかが倒されたら復活するまで迷宮に囚われ閉じ込められるデシ。ここ最近迷宮の様子が変で白兎の憎悪が迷宮に溜まっていたのデシが、その憎悪によって王が復活しそうだったのデシ。もう王が目覚めるまで時間の問題デシよ、ルナ、早く皆を連れて逃げるデシ。王は君達では手が負えないデシ」
ラズリーが困ったように説明を終える。
「それはまた、教えてくれて有難うラズリー。今の情報を直ぐにセシリアに伝えないといけないね」
レームは立ち上がるとヤナに向かい「彼を頼むよ」と手足を縛られ転がっているダイラバを指す。
「私も行く!」
ルナも名乗りを上げ二人で丘を下ろうとした時ラズリーがルナの服の襟を口で咥え待ったをかけた。
「入口まで送ればいいデシ? じゃあこっちの方が早いデシ」
三人の前に突然現れた亜空間の入口に、ルナ以外の面々はポカンと驚きのまま固まるのであった。
艶のある漆黒の長い髪がそよ風に揺れ、かき上げる仕草は同年代の異性であれば見惚れる事だろう。
「風が気持ち良いぜ」
サンサンと煌めき迷宮を照らす偽物の太陽光に目を輝かせる。
「ど、どうしたのルナ?」
困惑気味に後ろから声を掛けるレームに、ルナは「ふっ」と鼻で笑った。
そんな彼女の頬に一筋の涙が垂れる。
「世知辛いね。これが探索者ってやつかい」
どこまでも続く迷宮の地平線にルナの涙が反射する。
レームはキャラ崩壊を起こしているルナに突然なにが起こっているか分からず息を飲んだ。
「あたしはね? 期待していたのさ、何層にも続く迷宮の最深部に眠る財宝とそれを守るドラゴンとの死闘。数多のアンデットが住まう古城と化した迷宮攻略。そんなわくわくするような冒険の日々が訪れるってね?」
「ル、ルナさん? そういう迷宮も世界にはあるけどまだ白級に成り立ての君には早いんじゃないかなとも思うんだけど」
バッと振り返ったルナはだばっと涙を流して草原を指差した。
「あれが怖いんだよぅ!」
ルナの指差した方向には二人の怪獣によるプロレス生中継が繰り広げられている。
流血も然ることながら少々刺激が強く筋肉がぶつかり合う様は少女にはグロテスクな映像かもしれない。
「ははは、凄いよねぇ。何処かの国にあるっていう闘技場ってこんな感じ......あーごめんそう睨まないで。これが終わったら階層型の迷宮にでも探索に行こう! ね?」
こくこくと頷くルナの機嫌がようやく落ち着いた頃、後ろから呆れたような声がした。
「あんたら何をしてるのにゃ?」
腕を胸の下で組み溜息を吐くのはヤナだった。
「ヤナさん!」
一瞬で笑顔になったルナにほっと胸を撫でおろすレーム、そんな二人にヤナは深く頭を下げた。
「助けてもろて有難う御座いましたにゃ」
レームは照れて頭を掻き、ルナが「無事で良かったよぅ!」と抱き着いた。
「さぁ皆でリガルドを応援しようじゃないか」
---------
「おぅてめぇ死んだぞ?」
ジーニアスがストレッチをしながらリガルドを睨みつける。
「そらお前やろあほんだら」
肩を回し首を左右に伸ばすリガルド。
どちらも二メートル越えの身長に百キロ以上の体重の巨漢同士であり、偶然にも同じようなスキルを保持している。
ボルテージが最高潮まで上がり互いの息が感じられるほどの距離でメンチを切る。
突如リガルドの頬に衝撃が走りジーニアスの先制で戦いのゴングが鳴った。
ただでさえ怪力の上に『剛力』スキルの力倍化が加わり一撃一撃が砲弾の如き威力があるジーニアスの拳が綺麗にキマる。が、リガルドは一歩も後退する事なく耐えた。
リガルドのスキルは『金剛』、身体を鋼鉄のように硬く変えあらゆく攻撃に対し絶大な防御力を誇るリガリド自慢のスキルだ。
「がっはっはっは」
突如リガルドが笑い出すとジーニアスの肩にポンと手を置く。
ゴッ
上半身に捻りを咥えたリガルドの拳がジーニアスの鳩尾に埋まると、一瞬苦痛の表情を浮かべたジーニアスだが直ぐに笑顔と変えた。
「そんなへなちょこパンチ効かねぇなぁ」
そこからはもう歯止めの効かない殴り合いに様変わりしていった。
互いに顔を腫らしながらも何度も拳を振るう。
「「おらぁ!」」
殴り合いでは決着が付かないと踏んだ二人は両手を頭上で重ねて力比べの態勢になると二人の筋肉が盛り上がった。
「おうおうどうした俺はまだ半分も本気をだしちゃいねぇぞ?」
「あん? われ阿保か? ワイはまだスキルも使ってへんわ」
ゴリゴリに全力でスキル全開の二人の力比べは完全に膠着状態となった。
「ふんっ!」リガルドが鼻息を吐き膝蹴りがジニアスの脇腹に刺さると、ジーニアスの丸太のような腕から迫るラリアットでリガルドは首を刈り取られ地面に叩きつけられた。
互いに血を流してふらふらな二人の巨人。
起き上がったリガルドが思いきり突進してジーニアスの腰にしがみ付くと、叩きつけられる拳を無視して咆哮を上げジーニアスの巨体を持ち上げた。
「てめぇ。この野郎!」
じたばたとジーニアスが宙で暴れるが物ともしないリガルドは思いきり頭から地面に向け後方に叩きつけた。
後頭部が地面にめり込み白目を剥くジーニアスを一瞥し、両手を空高く上げたリガルドは勝利の咆哮を上げウィニングポーズを決めたのだった。
「はぁ...はぁ...随分調子こいてくれるじゃねぇか」
振り返るリガルドの口角が上がり「ペッ」と唾を吐き捨てる。
「ギルドの情報で聞いてたけどな」
【ダウト】のリーダーであるジーニアスの嘗ての二つ名は『竜殺し』だ。
かつてタクト王国に存在する迷宮に出現した土竜の首を落した当時期待の黒級探索者の話は大陸の情報誌を賑わせたものだ。
「それが噂の竜の首を落した戦斧かいな」
「こんなド田舎でも知れ渡ってるとは有名人は辛ぇな」
それは身の丈程ある柄と左右に広がる両刃の斧。
先端には土竜の骨が飾られてあり禍々しい形相を呈した戦斧だった。
「遊びは終わりだ」
巨人達の第二ラウンドが始まる。
---------
「すげぇ戦い」
「これはお金を取れるにゃ」
「これがプロレスって言うの!? リガルドさーん! ファイオー!」
「人間の戦いは凄いデシねぇ」
其々が口々に感想を言い合う。
「ん? 今誰か多くなかった?」
「レームはんどうかしたかにゃ?」
「今いいところなんだけどレーム」
「そうデシ、集中するデシ」
ばっと全ての視線が変な語尾の声を探し、視線はルナの頭に集まった。
「かっ」ヤナは口を開けて膠着すると、「可愛いぃぃ!」と目をハートにさせ、ルナは慌てて「ラズリー!? ちょっとどうしたの?」と声を掛ける。
「ルナ......説明してもらえるかい?」
どうやら色々と知ってそうなルナの様子にレームは気付きジト目を向ける。
そんなルナの頭の上には小さな翼がついた水色の兎が可愛らしい右手を上に挙げ「ラズリーデシ」と自己紹介し、ルナは遠い目を地平線へと向け吹けていない口笛を吹いたのだった。
~説明の後~
「初めましてラズリー。仲間を助けてくれて有難う」
レームの感謝の言葉にラズリーが「ぴきゅ」と返す。
「それでラズリーはどうしたの? てっきり呼ばない限り出てこないかと思ってたのに」
ルナが首を傾げる。
「それがデシね…不味いのデシ、王が目覚めそうなのデシ」
焦ったようにラズリーが語り出した。
「白兎は必ず雌雄一緒に行動するデシ。それは迷宮の王も同じで昔一度だけ王が倒された事があるのデシよ。通常はどちらかが倒されるとペアが解消されるのデシが王と女王はどちらかが倒されたら復活するまで迷宮に囚われ閉じ込められるデシ。ここ最近迷宮の様子が変で白兎の憎悪が迷宮に溜まっていたのデシが、その憎悪によって王が復活しそうだったのデシ。もう王が目覚めるまで時間の問題デシよ、ルナ、早く皆を連れて逃げるデシ。王は君達では手が負えないデシ」
ラズリーが困ったように説明を終える。
「それはまた、教えてくれて有難うラズリー。今の情報を直ぐにセシリアに伝えないといけないね」
レームは立ち上がるとヤナに向かい「彼を頼むよ」と手足を縛られ転がっているダイラバを指す。
「私も行く!」
ルナも名乗りを上げ二人で丘を下ろうとした時ラズリーがルナの服の襟を口で咥え待ったをかけた。
「入口まで送ればいいデシ? じゃあこっちの方が早いデシ」
三人の前に突然現れた亜空間の入口に、ルナ以外の面々はポカンと驚きのまま固まるのであった。
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