僕らの沙汰は何次第?

堀口光

文字の大きさ
上 下
25 / 27
4 Who are you?

第25話

しおりを挟む
「で、またこの喫茶店か……」

 生涯で通算四回目の例の喫茶店。もう立派な常連だと言っても過言ではない。店員がこちらを見てうんざりしたような顔を隠そうともしていないけど、それも慣れたものである。後でまた謝っておくとしよう。

「それじゃ、シーン2ね。いい、次こそはちゃんとやるのよ? 分かったわね?」

 この喫茶店のブラックリストに含まれているであろう張本人は、前来た時と同じように威圧感をたっぷりと放った睨みを利かせていた。ああ、どんどん店員からの村雨の印象が下がっていく音が聞こえる。だが、彼女には全くそんなものは影響しないのだろう。

「うん、了解。なるべく努力するね」

 頷く桐島園加だが、素直な返事だけには留まらないところを見ると、また何かしら仕掛けてくるつもりなのだろう。村雨もそれを感じたのか拳を握り締めたが、諦めたように息をついて、坂倉と辻谷と共に別の近くの席へと座っていった。

「じゃあ、始めよっか」

 そう言って、桐島園加は徐に店員を呼び始める。流石、物事を展開させる早さは僕には真似出来ない。

 しばらくしてやってきたのは、この喫茶店の店長だった。笑顔と悲哀を織り混ぜた、逆に器用な表情をしている。多分後者が圧倒的に強い。

「えー、本日は、ご来店誠にありがとうございます。このお店も早いことで今年で創業二十年を迎えまして、多くのお客様にお越し頂けて大変嬉しい限りなのですが、いやあ、しかしですね、昨今不況の波がこの店にも押し寄せてきまして、一時はあわや閉店か、なんて騒がれた時期もあったわけでして……」

 長々と何を言っているんだこのおじさんは。四回目なのに初めて聞いたぞそんな話。

「アイスコーヒーを一つ。あなたはどうします?」
「……あ、ああ、じゃあ僕もそれで」 

 店長の長話に一切触れることなく、彼女は淡々と注文を進めたため、僕も思わずそう口に出してしまった。またアイスコーヒーに苦労するはめになるのか、という僕の後悔など、隣で石のように固まって今にも泣き出しそうな顔をしたおじさんに比べれば大したことはないのだろう。だが、今のは話が長い彼にも非がある気がするが。

 注文を受け取り戻ろうとした店長を、今度は村雨たちが止めた。肩を落とす彼は、とても二十年働いてきたベテランとは思えない。とりあえず合掌。

 その後、運ばれてきた水を一瞬で飲み干す。いつだって、暑い日の水は美味しいものだ。アイスコーヒーもすぐに来たが、別にこれだけで帰ってもいいくらいだな、と無駄な思考をしているところに、桐島園加が話を振ってきた。

「あの、そう言えばまだお名前を聞いていませんでしたね」
「ああ、そう言えばそうでしたね。僕の名前は、山城零です。数字の0の漢字です」
「なんか、かっこいいですね。私は、あ――」

 言いかけた言葉を、無理矢理彼女は飲み込んだ。

「……」

 一度俯き、再びこちらを向いて、変わらないテンションで話し始める。

「……桐島園加、です。なんてことはない、普通の名前ですよね」
「いえ、その……個性があって、いい名前だと思いますよ」

 僕は迷いながらも、あの日の言葉と同じように話した。特に会話の矛盾は発生していないはずだ。それに、僕は桐島園加という名前はいい名前だと感じているから、お世辞ではあっても嘘ではない。

 それよりも、さっきの一瞬の間。あれは、完全に――

「じゃあ、君のこと、今から零君って呼んでいいかな?」
「へ? あ、ああ、別にいい……よ」

 僕の間の抜けた返事に、よかった、と無表情に呟く桐島園加。確かもっと間に色々会話があったはずだが、面倒になったのだろうか。だが、知っている同級生にいつまでも敬語というのはどうにも慣れなかったので、僕も便乗しておくことにした。

「それじゃあ、僕はえっと、……そ、園加さんって呼ぶけど、大丈夫、でしょうか……?」

 如何せん、こういうフランクな会話には慣れてないんだから仕方がない。女子を下の名前で呼ぶようなことなどないから、こうなるのも仕方がないんだ! と謎の言い訳を心で繰り広げる僕の後ろで、殺気のような視線を感じるが、振り返ってはいけないような気がしたのでスルーを試みた。

 一方、訊かれた方の桐島園加は、口を開けて、ぽかんと僕を見ていた。よく分からない表情だ。もしかして嫌だったか……?

「……うん、いいよ。君の好きなように呼んでくれて。その方が、私も嬉しいな」

 そう言って彼女は、小首を傾げた。長い黒髪がふわりと揺れて、優雅なその姿はまるでどこかのお嬢様のようで。

「――え?」

 次の瞬間、僕は思わず、その光景に目を奪われてしまった。 

「よーし、じゃあその言葉に甘えて、俺は園加ちゃんって呼ばせてもらおうかな。よろしくね、園香ちゃん!」

 突然場違いに陽気な声が近くで響いてきた。見ると、僕たちのテーブルのすぐ真横に、笑顔で片手を挙げる辻谷の姿があった。

「いやあ、偶然だなあ山城よ。まさか、こんなところで会うなんてなー」
「いやおい、辻谷……お前、何のつもりだ……?」

 僕の怪訝な顔にも動じず、そのまま辻谷は隣に座ってくる。と、急に耳元でこそこそと何事かを囁きだした。

「言っただろう? 俺は、お前と雫ちゃんを応援してるって。悪いが、ここは俺も一緒に入らせてもらうぜ」
「はあ?」
「それに、ただ見てるだけってのもつまらないしな。俺も、一度桐島と話してみたかったし、劇とかしてみたいんだよ!」

 それはいいが、最初の言葉の意味は何なんだ。僕たちを応援してることと、急に会話に入ってきたことがどう繋がっているんだ。最近の辻谷の発言がほとんど理解できてない気がするぞ、僕は。

 そんな混乱に満ちる僕を差し置いて、彼は前に座る桐島園加に意気揚々と話しかけ始めた。

「やあ、初めまして。俺の名前は辻谷恭平、何を隠そうこの山城零の唯一無二の親友さ! ここであったのも何かの縁、どうか仲良くしてくれな!」 

 にかっと歯を見せる辻谷。何て気障な奴だ。初対面の相手にこんなこと言うなんて、僕なんかにはとてもじゃないが真似出来ないぞ。いや、正確に言うなら本当は初めてじゃないわけだけど。

「ふーん、辻谷君っていうんだ。明るくて楽しい人みたいだね。でも、いきなり初対面の女の子にそんなこと言ってくるなんて、ちょっと軽い人にも思えるなあ」
「違う違う、そんなことはないよ! 俺は至って誠実な性格をしているんだ。悪しきことは決して許せず、世の中の矛盾には牙を向き、頑張っている人には花を手向ける。まあ、当り前のことを、当り前のようにやっているだけ、というのが正しいかな。なあ、山城?」
「……ああ、そ、そうだな」

 なんでこいつはこんなにノリノリなんだ。内容は適当極まりないが、一方的に会話を進めようと出来ているだけでも僕には十分凄いと思える。普段はあまりこいつが他人と話すところなんて見ていなかったが、やっぱり僕とは人種が違うようだ。

「へえ、そうなんだ。じゃあよろしくね、辻谷君。今日はどうしてこの街にいるの?」
「ほら、今日っていい天気じゃん? なら、出かけないと損かなって思ってさあ、じゃあどこに行くかって考えたら、もうこの街しかないよね。そしたら偶然山城を見つけたもんだから、ビックリだよ!」
「確かにそうだね、この街なら遊ぶところなんていっぱいあるもんね。でも、こんなに暑いのに自分からどこかに行こうとするなんて凄いなあ。私だったら、何もなかったら家に引きこもっちゃってるよ。まだ夏休みだしね」

 対する桐島園加も、その表情こそ変わらないが、テンションの高い辻谷との会話を途切れさせることなく返していく。普段よりも圧倒的に流暢だ。これも、エチュードというやつのおかげなのだろうか。

「ねえねえ、辻谷君は、零君の親友なんでしょう? なら、零君のことなら何でも知ってるの?」
「ん? ああ、もちろんだとも! 山城について俺が知らないことなんて、ほぼほぼないよな、山城!」
「いや、お前八割くらい知らないだろ多分」

 僕の突っ込みも、今の辻谷には全く効きはしない。何が楽しいのか分からないが、今日の辻谷はいつにも増して元気だ。とてもじゃないが着いていけない。

 疲れを見せる僕の前で、桐島園加は一つ頷いて、辻谷に問いかけた。

「それなら、零君の好きな人って、誰か知ってる?」  
「……はい?」

 さしもの辻谷も、そのあまりに予想外の質問に素の返事をしていた。同時に僕も言葉を失う。頭の中でリピートし、もう一度その言葉の意味を考える。

 ……突然何を言っているんだ、この人は。

「ほらほらー、零君、いかにも草食系って感じでしょ? そんな零君にも、好きな人がいたりするのかなって、気になっちゃって」
「桐島さん、それは一体――」
「園香さん、でしょ?」

 無表情、無感情に釘を刺され、僕は思わず黙る。彼女はそのまま首を傾げて、辻谷に迫った。彼は珍しく困った顔をしながら、僕に小声で語りかけてきた。

「おい、すげえ今更だけど、桐島ってこんな奴だったのか? ぐいぐい来すぎだろ流石に」
「確かに今更だな。言っただろう、桐島さんは感情が表に出にくいだけだって。それ以外は普通の女子なんだよ……多分ね」

 正直そう言えるのかは微妙だが、誤魔化すように適当にそう言っておく。もはや僕には彼女の気持ちは分からない。

「……まあそれはいいとして。どうなんだよ、この質問。俺が答えていいのか?」
「答えていいのかって、お前が答えられるはずないだろう。教えてないし、そもそもそんなのいないからな」
「まーだそんなこと言ってんのか。いい加減、自覚というものを早く身につけた方がいいぞ」
「何だよ自覚って。前から思っていたが、お前は一体僕の何を知って……」
「――あんたたち、何してんのよ」

 背後から聞こえる、ドスの利いた声。この気配はまずい、確実に死亡フラグだ。

 おそるおそる振り返ると、腰に両手を当て、仁王立ちでこちらに鬼の形相を向ける。村雨の姿があった。

「あんたらねえ、真面目にやる気あるの! 辻谷君も、勝手に割り込んだと思ったら、急に黙り込むし、何なのよあんたら男子は! しゃきっとしなさいよ、しゃきっと!」

 ここが喫茶店であることも構わず、村雨は大声でそう僕たちに怒鳴った。ごめんなさい店長さん、もう二度とここには来ないことを誓います、と内心で宣言し、せめてもの抵抗を試みる。

「いや、急にきりし……園加さんが、おかしなことを聞いてくるものだから……」
「ふん、何がおかしいのよ、どうせあんたには好きな人なんかいないくせに」
「まあ確かにそうなんだけどって痛い!」

 肯定したのに頭を叩かれた。なんという理不尽だ、せめて理由を説明しろ、理由を。

「零君、好きな人いないんだ。ふーん。いないんだって、村雨さん」
「……な、何よ、じろじろこっち見て。別にこいつにそんなのがいようがいまいが、私には関係ないわよ。そんなの、全然ないんだからね!」

 村雨は何やら荒れた様子で力強くそう言いながら、「もう、次行くわよ!」と顔を赤くして喫茶店を出ていってしまった。それを見送りながら、僕はまたこんな状況になるのか、と肩を落とす。どうしてこの店に来るとこんなに疲れるんだ。

「……やっぱり可愛いなあ、雫は」
「え?」
「何でもない。じゃあ、次に行ってみようか」

 淡々とそう言って、村雨の後を追いかける桐島園加。僕達もそれに続こうとして、店員たちからの不穏な視線に気づく。そういえば支払いがあるじゃないか。あの二人、まさかそれを避けるために先に出ていったんじゃないだろうな。

「あ、あの、私も払おうか……?」
「ううん、別にいいよ。僕が払うから、後で村雨に坂倉から請求しておいてくれ。僕が言うよりも効果があるだろう」

 坂倉の申し出を断り、僕が一旦全て払っておくことにする。レジの店員は一切僕と目を合わせずに、黙って頭を下げて僕たちを見送った。頼むからもう来ないでください、という意思の表れだろうか。確かに受け取りました。

 外に出て三人で並んで彼女たちを追いかけながら、僕は考える。

 今日ひしひしと感じていた、謎の違和感。

「もしかしたら――」

 もしその正体が僕の予想しているものだとしたなら。

 この僕たちの行為に、意味などあるのだろうか。

「でも、桐島さんって、無表情ではあるけど、あんなにしゃべる人だったんだね。全然知らなかったなあ……」
「だよなあ、教室ではほとんど話してるところも見たことないし。単に人との関わりに消極的なだけなんかね」

 坂倉と辻谷の素朴な感想に、僕は無表情に頷いてみた。 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

ハーレムに憧れてたけど僕が欲しいのはヤンデレハーレムじゃない!

いーじーしっくす
青春
 赤坂拓真は漫画やアニメのハーレムという不健全なことに憧れる健全な普通の男子高校生。  しかし、ある日突然目の前に現れたクラスメイトから相談を受けた瞬間から、拓真の学園生活は予想もできない騒動に巻き込まれることになる。  その相談の理由は、【彼氏を女帝にNTRされたからその復讐を手伝って欲しい】とのこと。断ろうとしても断りきれない拓真は渋々手伝うことになったが、実はその女帝〘渡瀬彩音〙は拓真の想い人であった。そして拓真は「そんな訳が無い!」と手伝うふりをしながら彩音の潔白を証明しようとするが……。  証明しようとすればするほど増えていくNTR被害者の女の子達。  そしてなぜかその子達に付きまとわれる拓真の学園生活。 深まる彼女達の共通の【彼氏】の謎。  拓真の想いは届くのか? それとも……。 「ねぇ、拓真。好きって言って?」 「嫌だよ」 「お墓っていくらかしら?」 「なんで!?」  純粋で不純なほっこりラブコメ! ここに開幕!

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

校長先生の話が長い、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
学校によっては、毎週聞かされることになる校長先生の挨拶。 学校で一番多忙なはずのトップの話はなぜこんなにも長いのか。 とあるテレビ番組で関連書籍が取り上げられたが、実はそれが理由ではなかった。 寒々とした体育館で長時間体育座りをさせられるのはなぜ? なぜ女子だけが前列に集められるのか? そこには生徒が知りえることのない深い闇があった。 新年を迎え各地で始業式が始まるこの季節。 あなたの学校でも、実際に起きていることかもしれない。

JKがいつもしていること

フルーツパフェ
大衆娯楽
平凡な女子高生達の日常を描く日常の叙事詩。 挿絵から御察しの通り、それ以外、言いようがありません。

姉らぶるっ!!

藍染惣右介兵衛
青春
 俺には二人の容姿端麗な姉がいる。 自慢そうに聞こえただろうか?  それは少しばかり誤解だ。 この二人の姉、どちらも重大な欠陥があるのだ…… 次女の青山花穂は高校二年で生徒会長。 外見上はすべて完璧に見える花穂姉ちゃん…… 「花穂姉ちゃん! 下着でウロウロするのやめろよなっ!」 「んじゃ、裸ならいいってことねっ!」 ▼物語概要 【恋愛感情欠落、解離性健忘というトラウマを抱えながら、姉やヒロインに囲まれて成長していく話です】 47万字以上の大長編になります。(2020年11月現在) 【※不健全ラブコメの注意事項】  この作品は通常のラブコメより下品下劣この上なく、ドン引き、ドシモ、変態、マニアック、陰謀と陰毛渦巻くご都合主義のオンパレードです。  それをウリにして、ギャグなどをミックスした作品です。一話(1部分)1800~3000字と短く、四コマ漫画感覚で手軽に読めます。  全編47万字前後となります。読みごたえも初期より増し、ガッツリ読みたい方にもお勧めです。  また、執筆・原作・草案者が男性と女性両方なので、主人公が男にもかかわらず、男性目線からややずれている部分があります。 【元々、小説家になろうで連載していたものを大幅改訂して連載します】 【なろう版から一部、ストーリー展開と主要キャラの名前が変更になりました】 【2017年4月、本幕が完結しました】 序幕・本幕であらかたの謎が解け、メインヒロインが確定します。 【2018年1月、真幕を開始しました】 ここから読み始めると盛大なネタバレになります(汗)

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

処理中です...