74 / 75
ミナはミナでした
しおりを挟む
ミナは飛び上がりたいほど嬉しい気持ちを押し込めてハルトムートの方を向いた。
「ハルトムートさま、私と一緒に来てくださいますか?」
真っ直ぐ手を差し伸べる。
ハルトムートは、どこか呆然として見返してきた。
「……俺と、一生? いや五年?」
「一生でも五年でも何年でもいいじゃないですか。好きなときに好きなだけ好きなところに行くんです! 私は私が自由気ままにできるのに、ハルトムートさまができないなんてイヤですからね。そりゃあ世の中わがままが通らないこともままありますけれど、それでも自分の意志で我慢するのと強制的に我慢させられるのでは大違いです!」
同じ止まり木に止まっている鳥でも、風切羽を切られた鳥とそうでない鳥では大違い。
ハルトムートには、ぜひこの機会に自由に飛べる権利を得てほしい!
「……俺のため?」
「私が好きでハルトムートさまといたいのですから、私のためです!」
「…………なんだそれ?」
ハルトムートは、脱力した。
そして「クック」と笑い出したのが、やがて「アハハ」になり、ついには大声で笑い出す。
あんまり笑いすぎたせいなのか、目尻に涙が滲んでいた。
「…………ありがとう。ミナ」
涙でキラキラ光る黒い目が、こちらを見る。
「一緒に来てくださいますか?」
「ああ。行こう。一生お前と一緒に。どこへでも飛んでいきたい」
大きく頷いてくれた。
それを見たミナは心の内でガッツポーズを決める。
(やったぁ~! これで、ハルトムートの自由ゲットやでぇ~!!)
とったどぉ~!と、叫び出したい気分だ。
その興奮をおさえきれぬまま国王に向き合う。
「ハルトムートさまの同意はとりました。陛下、私にハルトムートさまをください!」
一周回って最初の『お願い』に戻っている。
しかし、もはや国王にはそこにツッコむ気力がなかった。
「わかった」
王冠を戴く頭がゆっくりと呟く。
そして――――
「自由にせよ。大きな力と翼を持った子らよ。元々私にそなたらを縛り付けるような力はなかったのだ」
さすが国王、続いたのはなんとなく含蓄のある言葉だった。
もっとも――――
「うまいことまとめても、お父さまの特訓コースはなくなりませんよ」
即座にミナに言い返され、ガックリと項垂れてしまうあたりはなんともしまらない。
ともかく、これでミナはハルトムートと自由にあちこち旅ができることになった。
天に届くと噂される北の山脈も、目に鮮やかな南の島々も、どこに行くのも思いのまま。
「どこへ行こう?」
ポツリと呟けば、ハルトムートが満面の笑みを向けてきた。
「どこだっていいさ。そこにお前がいるのなら、きっとどこでも楽しい。……永遠にお前と共に歩いて行こう。……俺と、一生添い遂げてくれるか?」
ハルトムートは、そう言いながら自分の両手でミナの両手を取り、キュッと握りしめてきた。
顔をのぞき込まれれば、不覚にもドキッとしてしまう。
(だって、だって、だって! 一生添い遂げるなんて!! ……まるでプロポーズみたいなんやもん!)
よくよく考えてみれば、ミナは先ほど自分から「ハルトムートさまをください」と願っている。
ハルトムートからも「一生お前と一緒に」と返してもらっていた。
既に結婚の約束みたいなセリフを二人は交しているのだ。
(いや! あれは、その……そんなつもりやなくて! それは、私だって一生添い遂げたい! …………けどっ!?)
今さらながら、恥ずかしくなってきた。
顔に熱が集まり、ハルトムートを見ていられなくなって、下を向く。
それでも――――
(ええいっ! 女は度胸や!!)
「………………はい」
小さな声で返事した。
――――ちなみに『男は度胸、女は愛嬌』であるのは言うまでもないだろう。
ハルトムート取られている両手が、ギュッと痛いほど握られた。
「そんな顔、反則だろう」
唸るような声まで聞こえて「え?」と顔を上げる。
そこにあったのは、ゆでだこみたいに赤くなっているハルトムートの顔。
(えっと? これって、ハルトムートもあたしと同じように感じているって思ってええんか? つ、つまり…………)
ミナの頬が熱くなる。
(あたしとハルトムートは………………極度の、”恥ずかしがり屋”なんやな!!)
ミナは――――ミナだった。
どうしてここで、その結論になるのだろう?
もっと甘い想像に向かえないところがなんとも残念。
「ミナ、俺は――――」
それでもハルトムートは、一歩踏み出そうとした。
両手を離さずに距離を詰める。
しかし、そこにいつものような邪魔が入るのはお約束で。
「――もちろん“私”も一生添い遂げるぞ」
キツく握っていたはずの手を、こともなげに引き離すのは、言わずもがななレヴィアだった。
「ニャー」
ナハトも一声鳴いて姿を現す。
黒い魔獣は、果たして『自分も』と言ったのか、はたまた邪魔をしたレヴィアに呆れて鳴いたのか?
「一生、いいですな。当然私も一生お供します」
言葉と同時に現れたガストンは、ドンマイとでも言うように、ハルトムートの背中を叩く。
「やっぱりミナだよなぁ。……うん。なんかホッとした。あのままの雰囲気だと、一緒に旅なんて馬に蹴られそうで行けないと思ったけど……これなら行けるよ。よかった」
ホッとして胸をなで下ろすのはルーノ。
「ぜんぜんよくないでしょう! もう! あと一歩なのに! どうしてこうなっちゃうんですか? ……もう、決めました! 私の旅の目的は、お二人の満願成就を見届けることにします!」
ルージュは、グッと拳を握りしめた。
果たしてその成就は、ハルトムートはともかく、ミナの満願になるのだろうか?
わらわらと湧いてきたいつものメンバーに、ハルトムートは大きなため息をこぼした。
「まあいいか。これからいくらでも時間はあるからな。……逃がすつもりは絶対ないし」
不穏な言葉が聞こえたが、意味を聞き返す前にアウレリウスに話しかけられる。
「……そんなにすぐに旅立つわけではないのだろう?」
どこか寂しそうな兄は、既に学園を卒業してバリバリに働いている。
当然一緒に旅に出られるわけもなく、複雑な心境なのだと思われた。
同じく父のエストマン伯爵も、なんだか涙目になっている。
「お前たちが帰ってくるまでには、私が責任持って“こいつら”の再教育をしておくからね。安心して行っておいで」
父の言う“こいつら”が国王陛下と王妃さま、そして王太子なのは問題だと思うが……それでも「行くな」と言わないところが嬉しい。
「ミナ、私たちの可愛い娘。……陛下のお言葉通り、あなたは大きな力と翼を持つ自由な鳥。あなたが飛び立ってしまうだろうことは、私たちなんとなくわかっていたのよ。だから、その時が来たら笑って見送ろうって約束していたの」
笑ってと言いながら、母は泣き出しそうな顔で微笑む。
「……いってらっしゃい。私の娘。必ず元気で帰ってきてね」
母に駆け寄ったミナは、「必ず!」と言って抱きついた。
(ああ。あたしの家族はええ家族や。めっちゃ幸せや!)
「だから! 今すぐには行かないだろう!! っていうか、行っちゃダメだ、ミナ。ちゃんと準備して、それからでないと、私は認めないからな!」
アウレリウスの剣幕に、ミナは笑って頷く。
ミナとてこの場から直接旅立つつもりなどない。
なにせ、どこに行くのかもまだ決まっていないのだから。
それでも、近い将来ミナはハルトムートやレヴィアたちと旅立つことだろう。
母から離れたミナの手をハルトムートが握った。
見上げれば、力強く輝く黒い瞳が見つめてくる。
「そうだな。きちんと準備して、一緒に行こう」
「はい。一緒に行きましょう!」
ゲームでしか知らないこの世界の本当の姿を見るために。
待っているのは、艱難辛苦の旅ではなく、楽しい物見遊山の旅だ。
(そしてお笑いを普及させるんや!)
乙女ゲームではなく、壮大なファンタジーRPGの世界に転生したミナ。
彼女の新たな旅は、ここからはじまるのだった。
◇◇◇
これにて本編終了です!
しかし、これではジャンル(異世界恋愛)詐称に(涙p>Д<。q)・。
…………ということで、あと一話ほど続きます!
「ハルトムートさま、私と一緒に来てくださいますか?」
真っ直ぐ手を差し伸べる。
ハルトムートは、どこか呆然として見返してきた。
「……俺と、一生? いや五年?」
「一生でも五年でも何年でもいいじゃないですか。好きなときに好きなだけ好きなところに行くんです! 私は私が自由気ままにできるのに、ハルトムートさまができないなんてイヤですからね。そりゃあ世の中わがままが通らないこともままありますけれど、それでも自分の意志で我慢するのと強制的に我慢させられるのでは大違いです!」
同じ止まり木に止まっている鳥でも、風切羽を切られた鳥とそうでない鳥では大違い。
ハルトムートには、ぜひこの機会に自由に飛べる権利を得てほしい!
「……俺のため?」
「私が好きでハルトムートさまといたいのですから、私のためです!」
「…………なんだそれ?」
ハルトムートは、脱力した。
そして「クック」と笑い出したのが、やがて「アハハ」になり、ついには大声で笑い出す。
あんまり笑いすぎたせいなのか、目尻に涙が滲んでいた。
「…………ありがとう。ミナ」
涙でキラキラ光る黒い目が、こちらを見る。
「一緒に来てくださいますか?」
「ああ。行こう。一生お前と一緒に。どこへでも飛んでいきたい」
大きく頷いてくれた。
それを見たミナは心の内でガッツポーズを決める。
(やったぁ~! これで、ハルトムートの自由ゲットやでぇ~!!)
とったどぉ~!と、叫び出したい気分だ。
その興奮をおさえきれぬまま国王に向き合う。
「ハルトムートさまの同意はとりました。陛下、私にハルトムートさまをください!」
一周回って最初の『お願い』に戻っている。
しかし、もはや国王にはそこにツッコむ気力がなかった。
「わかった」
王冠を戴く頭がゆっくりと呟く。
そして――――
「自由にせよ。大きな力と翼を持った子らよ。元々私にそなたらを縛り付けるような力はなかったのだ」
さすが国王、続いたのはなんとなく含蓄のある言葉だった。
もっとも――――
「うまいことまとめても、お父さまの特訓コースはなくなりませんよ」
即座にミナに言い返され、ガックリと項垂れてしまうあたりはなんともしまらない。
ともかく、これでミナはハルトムートと自由にあちこち旅ができることになった。
天に届くと噂される北の山脈も、目に鮮やかな南の島々も、どこに行くのも思いのまま。
「どこへ行こう?」
ポツリと呟けば、ハルトムートが満面の笑みを向けてきた。
「どこだっていいさ。そこにお前がいるのなら、きっとどこでも楽しい。……永遠にお前と共に歩いて行こう。……俺と、一生添い遂げてくれるか?」
ハルトムートは、そう言いながら自分の両手でミナの両手を取り、キュッと握りしめてきた。
顔をのぞき込まれれば、不覚にもドキッとしてしまう。
(だって、だって、だって! 一生添い遂げるなんて!! ……まるでプロポーズみたいなんやもん!)
よくよく考えてみれば、ミナは先ほど自分から「ハルトムートさまをください」と願っている。
ハルトムートからも「一生お前と一緒に」と返してもらっていた。
既に結婚の約束みたいなセリフを二人は交しているのだ。
(いや! あれは、その……そんなつもりやなくて! それは、私だって一生添い遂げたい! …………けどっ!?)
今さらながら、恥ずかしくなってきた。
顔に熱が集まり、ハルトムートを見ていられなくなって、下を向く。
それでも――――
(ええいっ! 女は度胸や!!)
「………………はい」
小さな声で返事した。
――――ちなみに『男は度胸、女は愛嬌』であるのは言うまでもないだろう。
ハルトムート取られている両手が、ギュッと痛いほど握られた。
「そんな顔、反則だろう」
唸るような声まで聞こえて「え?」と顔を上げる。
そこにあったのは、ゆでだこみたいに赤くなっているハルトムートの顔。
(えっと? これって、ハルトムートもあたしと同じように感じているって思ってええんか? つ、つまり…………)
ミナの頬が熱くなる。
(あたしとハルトムートは………………極度の、”恥ずかしがり屋”なんやな!!)
ミナは――――ミナだった。
どうしてここで、その結論になるのだろう?
もっと甘い想像に向かえないところがなんとも残念。
「ミナ、俺は――――」
それでもハルトムートは、一歩踏み出そうとした。
両手を離さずに距離を詰める。
しかし、そこにいつものような邪魔が入るのはお約束で。
「――もちろん“私”も一生添い遂げるぞ」
キツく握っていたはずの手を、こともなげに引き離すのは、言わずもがななレヴィアだった。
「ニャー」
ナハトも一声鳴いて姿を現す。
黒い魔獣は、果たして『自分も』と言ったのか、はたまた邪魔をしたレヴィアに呆れて鳴いたのか?
「一生、いいですな。当然私も一生お供します」
言葉と同時に現れたガストンは、ドンマイとでも言うように、ハルトムートの背中を叩く。
「やっぱりミナだよなぁ。……うん。なんかホッとした。あのままの雰囲気だと、一緒に旅なんて馬に蹴られそうで行けないと思ったけど……これなら行けるよ。よかった」
ホッとして胸をなで下ろすのはルーノ。
「ぜんぜんよくないでしょう! もう! あと一歩なのに! どうしてこうなっちゃうんですか? ……もう、決めました! 私の旅の目的は、お二人の満願成就を見届けることにします!」
ルージュは、グッと拳を握りしめた。
果たしてその成就は、ハルトムートはともかく、ミナの満願になるのだろうか?
わらわらと湧いてきたいつものメンバーに、ハルトムートは大きなため息をこぼした。
「まあいいか。これからいくらでも時間はあるからな。……逃がすつもりは絶対ないし」
不穏な言葉が聞こえたが、意味を聞き返す前にアウレリウスに話しかけられる。
「……そんなにすぐに旅立つわけではないのだろう?」
どこか寂しそうな兄は、既に学園を卒業してバリバリに働いている。
当然一緒に旅に出られるわけもなく、複雑な心境なのだと思われた。
同じく父のエストマン伯爵も、なんだか涙目になっている。
「お前たちが帰ってくるまでには、私が責任持って“こいつら”の再教育をしておくからね。安心して行っておいで」
父の言う“こいつら”が国王陛下と王妃さま、そして王太子なのは問題だと思うが……それでも「行くな」と言わないところが嬉しい。
「ミナ、私たちの可愛い娘。……陛下のお言葉通り、あなたは大きな力と翼を持つ自由な鳥。あなたが飛び立ってしまうだろうことは、私たちなんとなくわかっていたのよ。だから、その時が来たら笑って見送ろうって約束していたの」
笑ってと言いながら、母は泣き出しそうな顔で微笑む。
「……いってらっしゃい。私の娘。必ず元気で帰ってきてね」
母に駆け寄ったミナは、「必ず!」と言って抱きついた。
(ああ。あたしの家族はええ家族や。めっちゃ幸せや!)
「だから! 今すぐには行かないだろう!! っていうか、行っちゃダメだ、ミナ。ちゃんと準備して、それからでないと、私は認めないからな!」
アウレリウスの剣幕に、ミナは笑って頷く。
ミナとてこの場から直接旅立つつもりなどない。
なにせ、どこに行くのかもまだ決まっていないのだから。
それでも、近い将来ミナはハルトムートやレヴィアたちと旅立つことだろう。
母から離れたミナの手をハルトムートが握った。
見上げれば、力強く輝く黒い瞳が見つめてくる。
「そうだな。きちんと準備して、一緒に行こう」
「はい。一緒に行きましょう!」
ゲームでしか知らないこの世界の本当の姿を見るために。
待っているのは、艱難辛苦の旅ではなく、楽しい物見遊山の旅だ。
(そしてお笑いを普及させるんや!)
乙女ゲームではなく、壮大なファンタジーRPGの世界に転生したミナ。
彼女の新たな旅は、ここからはじまるのだった。
◇◇◇
これにて本編終了です!
しかし、これではジャンル(異世界恋愛)詐称に(涙p>Д<。q)・。
…………ということで、あと一話ほど続きます!
0
お気に入りに追加
564
あなたにおすすめの小説
婚約破棄された侯爵令嬢は、元婚約者の側妃にされる前に悪役令嬢推しの美形従者に隣国へ連れ去られます
葵 遥菜
恋愛
アナベル・ハワード侯爵令嬢は婚約者のイーサン王太子殿下を心から慕い、彼の伴侶になるための勉強にできる限りの時間を費やしていた。二人の仲は順調で、結婚の日取りも決まっていた。
しかし、王立学園に入学したのち、イーサン王太子は真実の愛を見つけたようだった。
お相手はエリーナ・カートレット男爵令嬢。
二人は相思相愛のようなので、アナベルは将来王妃となったのち、彼女が側妃として召し上げられることになるだろうと覚悟した。
「悪役令嬢、アナベル・ハワード! あなたにイーサン様は渡さない――!」
アナベルはエリーナから「悪」だと断じられたことで、自分の存在が二人の邪魔であることを再認識し、エリーナが王妃になる道はないのかと探り始める――。
「エリーナ様を王妃に据えるにはどうしたらいいのかしらね、エリオット?」
「一つだけ方法がございます。それをお教えする代わりに、私と約束をしてください」
「どんな約束でも守るわ」
「もし……万が一、王太子殿下がアナベル様との『婚約を破棄する』とおっしゃったら、私と一緒に隣国ガルディニアへ逃げてください」
これは、悪役令嬢を溺愛する従者が合法的に推しを手に入れる物語である。
※タイトル通りのご都合主義なお話です。
※他サイトにも投稿しています。
妻と夫と元妻と
キムラましゅろう
恋愛
復縁を迫る元妻との戦いって……それって妻(わたし)の役割では?
わたし、アシュリ=スタングレイの夫は王宮魔術師だ。
数多くの魔術師の御多分に漏れず、夫のシグルドも魔術バカの変人である。
しかも二十一歳という若さで既にバツイチの身。
そんな事故物件のような夫にいつの間にか絆され絡めとられて結婚していたわたし。
まぁわたしの方にもそれなりに事情がある。
なので夫がバツイチでもとくに気にする事もなく、わたしの事が好き過ぎる夫とそれなりに穏やかで幸せな生活を営んでいた。
そんな中で、国王肝入りで魔術研究チームが組まれる事になったのだとか。そしてその編成されたチームメイトの中に、夫の別れた元妻がいて………
相も変わらずご都合主義、ノーリアリティなお話です。
不治の誤字脱字病患者の作品です。
作中に誤字脱字が有ったら「こうかな?」と脳内変換を余儀なくさせられる恐れが多々ある事をご了承下さいませ。
性描写はありませんがそれを連想させるワードが出てくる恐れがありますので、破廉恥がお嫌いな方はご自衛下さい。
小説家になろうさんでも投稿します。
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
あなたが望んだ、ただそれだけ
cyaru
恋愛
いつものように王城に妃教育に行ったカーメリアは王太子が侯爵令嬢と茶会をしているのを目にする。日に日に大きくなる次の教育が始まらない事に対する焦り。
国王夫妻に呼ばれ両親と共に登城すると婚約の解消を言い渡される。
カーメリアの両親はそれまでの所業が腹に据えかねていた事もあり、領地も売り払い夫人の実家のある隣国へ移住を決めた。
王太子イデオットの悪意なき本音はカーメリアの心を粉々に打ち砕いてしまった。
失意から寝込みがちになったカーメリアに追い打ちをかけるように見舞いに来た王太子イデオットとエンヴィー侯爵令嬢は更に悪意のない本音をカーメリアに浴びせた。
公爵はイデオットの態度に激昂し、処刑を覚悟で2人を叩きだしてしまった。
逃げるように移り住んだリアーノ国で静かに静養をしていたが、そこに1人の男性が現れた。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※胸糞展開ありますが、クールダウンお願いします。
心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義です。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。イラっとしたら現実に戻ってください。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
忘れられた妻
毛蟹葵葉
恋愛
結婚初夜、チネロは夫になったセインに抱かれることはなかった。
セインは彼女に積もり積もった怒りをぶつけた。
「浅ましいお前の母のわがままで、私は愛する者を伴侶にできなかった。それを止めなかったお前は罪人だ。顔を見るだけで吐き気がする」
セインは婚約者だった時とは別人のような冷たい目で、チネロを睨みつけて吐き捨てた。
「3年間、白い結婚が認められたらお前を自由にしてやる。私の妻になったのだから飢えない程度には生活の面倒は見てやるが、それ以上は求めるな」
セインはそれだけ言い残してチネロの前からいなくなった。
そして、チネロは、誰もいない別邸へと連れて行かれた。
三人称の練習で書いています。違和感があるかもしれません
運命の番?棄てたのは貴方です
ひよこ1号
恋愛
竜人族の侯爵令嬢エデュラには愛する番が居た。二人は幼い頃に出会い、婚約していたが、番である第一王子エリンギルは、新たに番と名乗り出たリリアーデと婚約する。邪魔になったエデュラとの婚約を解消し、番を引き裂いた大罪人として追放するが……。一方で幼い頃に出会った侯爵令嬢を忘れられない帝国の皇子は、男爵令息と身分を偽り竜人国へと留学していた。
番との運命の出会いと別離の物語。番でない人々の貫く愛。
※自己設定満載ですので気を付けてください。
※性描写はないですが、一線を越える個所もあります
※多少の残酷表現あります。
以上2点からセルフレイティング
当て馬の悪役令嬢に転生したけど、王子達の婚約破棄ルートから脱出できました。推しのモブに溺愛されて、自由気ままに暮らします。
可児 うさこ
恋愛
生前にやりこんだ乙女ゲームの悪役令嬢に転生した。しかも全ルートで王子達に婚約破棄されて処刑される、当て馬令嬢だった。王子達と遭遇しないためにイベントを回避して引きこもっていたが、ある日、王子達が結婚したと聞いた。「よっしゃ!さよなら、クソゲー!」私は家を出て、向かいに住む推しのモブに会いに行った。モブは私を溺愛してくれて、何でも願いを叶えてくれた。幸せな日々を過ごす中、姉が書いた攻略本を見つけてしまった。モブは最強の魔術師だったらしい。え、裏ルートなんてあったの?あと、なぜか王子達が押し寄せてくるんですけど!?
【完結】番が見ているのでさようなら
堀 和三盆
恋愛
その視線に気が付いたのはいつ頃のことだっただろう。
焦がれるような。縋るような。睨みつけるような。
どこかから注がれる――番からのその視線。
俺は猫の獣人だ。
そして、その見た目の良さから獣人だけでなく人間からだってしょっちゅう告白をされる。いわゆるモテモテってやつだ。
だから女に困ったことはないし、生涯をたった一人に縛られるなんてバカみてえ。そんな風に思っていた。
なのに。
ある日、彼女の一人とのデート中にどこからかその視線を向けられた。正直、信じられなかった。急に体中が熱くなり、自分が興奮しているのが分かった。
しかし、感じるのは常に視線のみ。
コチラを見るだけで一向に姿を見せない番を無視し、俺は彼女達との逢瀬を楽しんだ――というよりは見せつけた。
……そうすることで番からの視線に変化が起きるから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる