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レヴェント編・真紅の血鬼《クリムゾン・ブラッド》
5.俺は悪くねぇ――っ!
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兄貴に愛人……この場には頭のおかしい奴しかいないのだろうか?
眩暈のする頭を押さえて、目の前の男女二人を見る。周囲の者達も、彼らの意味不明な言動について来れなくなったのか、ひどく頭痛の痛そうな呆けた顔をしていた。
ま、バカにもなるわな、この頭おかしい奴二人見てたら。
先程フィニスのせいで言語を失った俺はとても納得できた。
「お前らのふざけた発言はもう忘れてやるから、さっさと消えろ。俺にこれ以上頭痛を起こさせるな」
「口調があの時と同じになってるぞ、ケイヤ」
アリシアが少し呆れた表情を見せながらそう言った。
「いいんだよ。もうコイツらに取り繕う気は失せた」
「いつも以上に荒々しいな。そっちが素か?」
「素ってか、本音だ」
「なるほど……」
納得したような表情を浮かべた。
「最初とキャラ変わり過ぎじゃないアンタ?」
宮登の横からそっと現れたピンク髪の女、シナ・オージュニスはそう言った。
「シナ、敬也の場合、キャラが変ったというより……戻ったって言った方がいいよ。学校内では真面目ぶってるだけで、素の方は中々不良気味の人間性なんだ」
「へぇ~」
「宮登、お前は俺の何を知ってんだよ」
「ほらね?」
「ホントね。数日前とは大違い」
「テメェら喧嘩売ってんのか?」
シナと宮登に眼を飛ばす。馬鹿二人によって外れたタガにより、口調と態度が荒々しく、つい喧嘩腰になってしまう。本当にこの場に他の生徒が少なくて良かったと思う。
それは俺の態度を見たエヴァの様子でよく分かる。
彼女はシドとの戦いの時の俺を見ていない。故に、多少口の悪い俺は知っていても、敵意むき出しの今の状態の俺は知らない。故に驚愕した表情で固まっている。
因みにオリビアの従者、ルークとアイネも同様の反応をしている。
「ところでケイヤ様。私という愛人を持ったのです」
「持ってねぇよ」
俺が否定の声を上げるがフィニスは言葉を止めない。
そして彼女は再び爆弾発言を口にする。
「どうですか?……胸を揉んで見るとか、構いませんよ」
頬を赤らめ恥じらうように言った。
「いやッ! 構えよッ!? そんな簡単に身を売るんじゃねぇ! フィニス、お前の家、貴族だよな!? 一体どういう教育受けてんだよ!」
「こういう教育です」
ガシッと右腕を掴むフィニスに冷や汗が漏れる。異様な力で右腕がフィニスの胸に引き込まれる。
「うっ、腕を掴むな! や、やめろ! 胸を、揉まそうとするな! ぎゃぁ――ッ! ヘルプヘルプ、痴女がいる、変態がいるって! 誰か助けてくれぇっ――!」
抗いようのない圧倒的な腕力によって引き込まれる腕、絶望をヒシヒシと感じる。
「大丈夫ですよ、ケイヤ様。恐れることは何もありません、あなたはただ……触覚に伝わる感覚を素直に受け取ればいいんですよ」
「満面の笑みで猥褻行為を助長するな!」
「何を申していますか。これは猥褻行為ではなく、愛を確かめ合ってるだけですよ?」
「俺はお前に愛を求めてない!」
「そうですか。私とは体だけの関係と……」
「言い方を卑猥にするな!」
周囲から不潔!という声が聞こえ眼を飛ばしつつ、必死に抵抗をする。
オリビアやエヴァ、エイミーさんは頬を赤くしてこちらの光景を眺めている。オリビアに関してとてももの申したそうにしているが、行動に移す勇気がないのか、何とも言えない表情でこちらを見てくる。
隣に座っているアリシアは、対して関心もなさそうにこちらを見つめる。
そして、ふと自身の胸を見つめ、こんなの揉んで何が嬉しいんだ?と首を傾げていた。
まあ、彼女の性格からして、そう言った行為への関心は薄いのは何となく察せる。男としては、女性の胸とはそれだけでかなりの意味があるのだが……彼女にそれを理解するのは難しいだろう。
「もー、往生際の悪い人ですね。観念して胸を揉んでください!」
「ぎゃぁ! 助けて、俺の非力じゃこれ以上持たない! ヘルプヘルプ!」
『…………』
何とも言えない視線を向けられる。それは同情か、嫉妬か、妬みか……様々な感情が混ざった視線が様々な方向から向けられる。
「仕方ないですね……ルーカさん?」
「は、はい? なんですか?」
「ケイヤ様の左腕を掴んで私の胸に押しつけてくれませんか?」
「へ、へぇ!?」
流石のルーカも彼女の発言に対して驚愕する。
まあ、普通、自身の胸を揉ませる手伝いをしろって言われたら、その反応になるわな。
「いやいや、無理ですよ!?」
「出来たら、愛人としてケイヤ様の舎弟になる許可を与えます」
「……承知いたしました、フィニス嬢」
「!?」
驚愕――
同時に机から身を乗り出したルーカによって左腕を掴まれ、フィニスの胸に引き寄せられる。
ど、どうしてこうなった?
事態が悪化に悪化するこの状況に疑問を浮かべた。果たして俺は何の選択肢を間違えてしまったのだろうか? というかもう諦めて、フィニスの胸を揉むのもアリなんじゃないか、そう思い始めた。
いや、諦めるな、俺! 意味のある醜態ならいいが、意味のない醜態は嫌だッ!
ググッと両腕に力を込める。
「な、なんて力だ」
「そこまで胸を揉みたくないんですか!?」
火事場の馬鹿力を発揮する俺に驚愕する二人。
だが――俺は忘れていた。
神塚敬也にしろ、天無にしろ……――特上の女難を持つ人間である事を。
ツルッと足元が滑る。前のめりに倒れた俺は――ムニュと両手でフィニスの豊満な胸を揉んだ。
「やっん……」
熱の籠った声がフィニスから漏れる。同時に俺の頭が真っ白になる。
あ、柔らかい……………………――じゃっ、な―――いッ!!
胸のムニュリと揉む感覚に一瞬思考が飛んだ俺を罵倒しつつ、周囲の……主にオリビアの悲痛な叫びと共に、俺の残酷な朝は終わりを告げた。
眩暈のする頭を押さえて、目の前の男女二人を見る。周囲の者達も、彼らの意味不明な言動について来れなくなったのか、ひどく頭痛の痛そうな呆けた顔をしていた。
ま、バカにもなるわな、この頭おかしい奴二人見てたら。
先程フィニスのせいで言語を失った俺はとても納得できた。
「お前らのふざけた発言はもう忘れてやるから、さっさと消えろ。俺にこれ以上頭痛を起こさせるな」
「口調があの時と同じになってるぞ、ケイヤ」
アリシアが少し呆れた表情を見せながらそう言った。
「いいんだよ。もうコイツらに取り繕う気は失せた」
「いつも以上に荒々しいな。そっちが素か?」
「素ってか、本音だ」
「なるほど……」
納得したような表情を浮かべた。
「最初とキャラ変わり過ぎじゃないアンタ?」
宮登の横からそっと現れたピンク髪の女、シナ・オージュニスはそう言った。
「シナ、敬也の場合、キャラが変ったというより……戻ったって言った方がいいよ。学校内では真面目ぶってるだけで、素の方は中々不良気味の人間性なんだ」
「へぇ~」
「宮登、お前は俺の何を知ってんだよ」
「ほらね?」
「ホントね。数日前とは大違い」
「テメェら喧嘩売ってんのか?」
シナと宮登に眼を飛ばす。馬鹿二人によって外れたタガにより、口調と態度が荒々しく、つい喧嘩腰になってしまう。本当にこの場に他の生徒が少なくて良かったと思う。
それは俺の態度を見たエヴァの様子でよく分かる。
彼女はシドとの戦いの時の俺を見ていない。故に、多少口の悪い俺は知っていても、敵意むき出しの今の状態の俺は知らない。故に驚愕した表情で固まっている。
因みにオリビアの従者、ルークとアイネも同様の反応をしている。
「ところでケイヤ様。私という愛人を持ったのです」
「持ってねぇよ」
俺が否定の声を上げるがフィニスは言葉を止めない。
そして彼女は再び爆弾発言を口にする。
「どうですか?……胸を揉んで見るとか、構いませんよ」
頬を赤らめ恥じらうように言った。
「いやッ! 構えよッ!? そんな簡単に身を売るんじゃねぇ! フィニス、お前の家、貴族だよな!? 一体どういう教育受けてんだよ!」
「こういう教育です」
ガシッと右腕を掴むフィニスに冷や汗が漏れる。異様な力で右腕がフィニスの胸に引き込まれる。
「うっ、腕を掴むな! や、やめろ! 胸を、揉まそうとするな! ぎゃぁ――ッ! ヘルプヘルプ、痴女がいる、変態がいるって! 誰か助けてくれぇっ――!」
抗いようのない圧倒的な腕力によって引き込まれる腕、絶望をヒシヒシと感じる。
「大丈夫ですよ、ケイヤ様。恐れることは何もありません、あなたはただ……触覚に伝わる感覚を素直に受け取ればいいんですよ」
「満面の笑みで猥褻行為を助長するな!」
「何を申していますか。これは猥褻行為ではなく、愛を確かめ合ってるだけですよ?」
「俺はお前に愛を求めてない!」
「そうですか。私とは体だけの関係と……」
「言い方を卑猥にするな!」
周囲から不潔!という声が聞こえ眼を飛ばしつつ、必死に抵抗をする。
オリビアやエヴァ、エイミーさんは頬を赤くしてこちらの光景を眺めている。オリビアに関してとてももの申したそうにしているが、行動に移す勇気がないのか、何とも言えない表情でこちらを見てくる。
隣に座っているアリシアは、対して関心もなさそうにこちらを見つめる。
そして、ふと自身の胸を見つめ、こんなの揉んで何が嬉しいんだ?と首を傾げていた。
まあ、彼女の性格からして、そう言った行為への関心は薄いのは何となく察せる。男としては、女性の胸とはそれだけでかなりの意味があるのだが……彼女にそれを理解するのは難しいだろう。
「もー、往生際の悪い人ですね。観念して胸を揉んでください!」
「ぎゃぁ! 助けて、俺の非力じゃこれ以上持たない! ヘルプヘルプ!」
『…………』
何とも言えない視線を向けられる。それは同情か、嫉妬か、妬みか……様々な感情が混ざった視線が様々な方向から向けられる。
「仕方ないですね……ルーカさん?」
「は、はい? なんですか?」
「ケイヤ様の左腕を掴んで私の胸に押しつけてくれませんか?」
「へ、へぇ!?」
流石のルーカも彼女の発言に対して驚愕する。
まあ、普通、自身の胸を揉ませる手伝いをしろって言われたら、その反応になるわな。
「いやいや、無理ですよ!?」
「出来たら、愛人としてケイヤ様の舎弟になる許可を与えます」
「……承知いたしました、フィニス嬢」
「!?」
驚愕――
同時に机から身を乗り出したルーカによって左腕を掴まれ、フィニスの胸に引き寄せられる。
ど、どうしてこうなった?
事態が悪化に悪化するこの状況に疑問を浮かべた。果たして俺は何の選択肢を間違えてしまったのだろうか? というかもう諦めて、フィニスの胸を揉むのもアリなんじゃないか、そう思い始めた。
いや、諦めるな、俺! 意味のある醜態ならいいが、意味のない醜態は嫌だッ!
ググッと両腕に力を込める。
「な、なんて力だ」
「そこまで胸を揉みたくないんですか!?」
火事場の馬鹿力を発揮する俺に驚愕する二人。
だが――俺は忘れていた。
神塚敬也にしろ、天無にしろ……――特上の女難を持つ人間である事を。
ツルッと足元が滑る。前のめりに倒れた俺は――ムニュと両手でフィニスの豊満な胸を揉んだ。
「やっん……」
熱の籠った声がフィニスから漏れる。同時に俺の頭が真っ白になる。
あ、柔らかい……………………――じゃっ、な―――いッ!!
胸のムニュリと揉む感覚に一瞬思考が飛んだ俺を罵倒しつつ、周囲の……主にオリビアの悲痛な叫びと共に、俺の残酷な朝は終わりを告げた。
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