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レヴェント編
171.紅い月の夜
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「クカ、クカカカカカカ……」
「何がおかしい」
そう声を上げるのはアリシア。
彼女は剣を構えてオリビア達の前に立つ。
緑髪の少女。確かアズと言ったか、彼女は双刀を鞘に納め、シドの隣に立っていた。
どうやら二人はこちらの様子を見て一度戦闘を切り止めたようだ。
「いやはや、あまりの怪物っぷりに呆れただけだ」
「自画自賛か。この狂人が……」
「はて? 何を言っているかよく分からないな」
微笑を浮かべて首を傾げるシド。
「にしても先程の異様な動き。原理は〝加速〟と〝減速〟か」
「何だと?」
「天無の動きの話だ。己も見たのなら分かるだろ? 俺の視界から外れる加速、そして当たる筈の斬撃が外れる異様な減速を」
「…………」
彼女も俺の強化の内訳を知らないためか、少し興味アリそうに耳を傾けていた。
「人の身で可能な動きを越えている。いくら魔法があろうと、あそこまで極端な加減速は不可能だ」
「ん? お前は知らないようだが、ケイヤは魔法を使えないぞ?」
「む、そうなのか?……なるほど。まさか天無も俺と同様に、魔力に嫌われた者なのか」
魔力に、嫌われた者……?
俺は?を浮かべる。
奴の口ぶりだと、自身も魔法を使えない人間という風に聞こえるのだが……って、よく考えれば、アイツが魔法を使ったところを見てないな。強化魔法も使ってないみたいだし。
ハハ、つくづく規格外な奴だ。こちとら、暴威と身体強化の二重でようやく戦える段階だってのに。
呆れるような感想が零れる。
「であればより理解ができんが……まあよいか。あの動きのカラクリは、局所的に強化される加速力と急激な減速力。俺の視界から外れたのは、急激な加速に視界が追いつかなかったからだ。加速と減速による予測不能な動き……さらに驚異的なのは、それを意識的操作している天無自身の予測能力の高さだ」
おー、すごい。俺の暴羅のタネを完璧に理解してる。
シドの言う通り、変則強化・暴羅は加速と減速を自由に操れる戦技混合魔術。
暴威による基本的な肉体性能の調整と身体強化による爆発的な強化率、その双方を同時に回すことで加速と減速を操作する。
最大強化でギリギリ、シドの反応を越えられるかという値だが、加速と減速を織り交ぜることで反応ズラしていた。故にいくら速度で上回られようと、反応するのが難しいかった筈だ。
自由加速ができる新強化法……なんだか、俺は敗北した。
基本性能が段違いだったな。
普通、タネを見破られてもすぐさま認識を合わせることはできないと思うんだが、アイツは即座に対応してみせた。対応能力が異常。
ま、負けは負け。思考が甘かった俺の敗北だ。うん――認めたよ。
俺は大の字で倒れた上半身を起こした。
「ま、そんなことは些細なことだ」
そう言ってシドは刀を振るった。
「もう満足したろ。さっさと消えろ」
「カカ、無理な相談だな」
「チッ。二体一か」
舌打ちをしたアリシアは、刀を構えるシドとアズを見て臨戦態勢を取る。
彼女から強い闘気が飛ばされる。
「? 何を言っているんだ、己は?」
シドは心底不思議そうな表情を浮かべる。
「これ以上、コイツらを傷つけさせない。友人との約束があるからな」
そう言って冰晶剣を両手で握るアリシア。
友人……レナか。
ふと、彼女と約束した人物が誰なのか予想が着く。アイツはあれで結構生徒思いのいい先生、講師だ。アリシアが入学する際にでもレナが、生徒をできるだけ守ってくれ、とでもお願いしたのだろう。
まったく本当にいい先生だ。どこかの誰かとは違ってね。
俺は自身の師を頭に思い浮かべながら立ち上がった。
「わからんな。なぜ、俺が己と戦わねばならない」
「お前には理解できないだろうが、私には――」
アリシアの言葉を遮るようにシドは言った。
「違う。俺の戦う相手は――そこに立っている男だ」
シドはアリシア達の後ろを指さした。
「!」
アリシアや宮登達の視線が崩れた住宅の外壁に向う。
そこには瓦礫で汚れ、所々破れた服の男――俺が立っていた。
片目を閉じ、服に着いた瓦礫を払う。
「カカカカカ。俺が拳をぶつける際、しっかりと後ろに飛んで受け身を取ったな?」
「言ったろ? 真面に食らったら死ぬって」
ゴキと首を鳴らしてそう言った。
「有言実行でしっかり躱すのは、流石としか言いようがないな。天無、己、見た目以上にダメージは入っていないのだろ?」
「うん、全然動けるよ。実は結構前に、似たような事があってな。その時は死にかけたから、次はなるべく無傷でいられるように頑張った」
オーク戦、どてっぱらを殴られ、肋骨と内蔵をやって死にかけた過去が、まさかここで生きるとは……人生何が起きるかわからないものだ。
あの時は本当に死ぬかと思った。
同時に良い教訓を得たし……あれはあれで良かったと思う。
「そうか。それで――続きをする、でいいのか?」
「ああ、構わないよ。でも――ここからは。もう一段階上げさせてもらう」
再び声色が冷たく染まる。
以前得た教訓は何も受け身の取り方だけじゃない。
出し惜しみは程々に、だ。
今ここで、出し惜しみして死ぬようじゃ、何の意味もない。
「?」
もう魔力は切れた。とっくに暴羅は使えない。そもそも回路全体を今の受け身のために魔力を回したせいで、しばらくは魔力を捻出できそうにない。
暴威もこれ以上はない。全力を出しても攻撃は通らない。
天月流も今のままじゃ技に入る前に全部潰される。
それに今は武器がいる――強い武器がいる。
奴の体を斬り裂くことのできる強い剣がほしい。異空間収納内の武装はおそらく全部、アイツの体にダメージを与えることはできない。
なら――今回は奥の手を使う。
決して折れず、あの強固な体を斬り裂くことのできる剣――否、刀を――
「来い――〝紅月〟」
グォンと奇妙な音を立て、赤黒い空間の裂け目が出現する。
「なに、……それ……」
そう口にしたのはアズ。
彼女はこの世のモノとは思えない不思議な現象に驚愕した声を漏らした。他の者達も同様の気持ちだったのか、酷く驚いた表情で空間の裂け目に視線を向けていた。
赤黒い空間の裂け目からズンと柄が現れる。
俺は現れた柄を右手で握り、そのまま引き抜いた。
深い赤色の鞘が露出する。
赤黒い空間の裂け目は、刀を引き抜くと即座に閉じる。
現れた刀は深い赤色の鞘、赤黒の鍔をした全体が赤色に染まった刀。鞘には月の模様が彫り込まれており、どこか魔的でシドやアズの持つ妖刀のような雰囲気を漂わせる。
だがしかし、シドとアズは直感的にその刀が、自分達の持つ妖刀とは別種のモノだと。
妖艶な輝きを放つ紅月に、その場にいる者達は魅入った。
握った柄が異様なほど――手に馴染む。
カチャ、と左手で鞘を握り、居合いの構えを取る。
「ふぅ――――、――――」
呼吸を整える。
月光が崩落した外壁の穴から俺と紅月を照らす。
どんどんと体の調子が良くなる。呼吸のたび、酸素が全身に行き渡る。無茶苦茶な駆動に悲鳴を上げていた体が、より俺の無茶に答えられるモノに変化する。
五感が暴威を使っている時以上に研ぎ澄まされる。遠く離れた場所の音が良く聞こえる。目の前の世界が鮮明に、美しく映る。
ギュッと右手で柄を握る。
両足を深く沈み込ませ、力を蓄積する。
月明かりを反射する紅月は血のような赤色の光を輝かせた。
刹那――
こちらに向けられた視線全てから抜け出し、シドの斜め上に突如として発生した。
「何がおかしい」
そう声を上げるのはアリシア。
彼女は剣を構えてオリビア達の前に立つ。
緑髪の少女。確かアズと言ったか、彼女は双刀を鞘に納め、シドの隣に立っていた。
どうやら二人はこちらの様子を見て一度戦闘を切り止めたようだ。
「いやはや、あまりの怪物っぷりに呆れただけだ」
「自画自賛か。この狂人が……」
「はて? 何を言っているかよく分からないな」
微笑を浮かべて首を傾げるシド。
「にしても先程の異様な動き。原理は〝加速〟と〝減速〟か」
「何だと?」
「天無の動きの話だ。己も見たのなら分かるだろ? 俺の視界から外れる加速、そして当たる筈の斬撃が外れる異様な減速を」
「…………」
彼女も俺の強化の内訳を知らないためか、少し興味アリそうに耳を傾けていた。
「人の身で可能な動きを越えている。いくら魔法があろうと、あそこまで極端な加減速は不可能だ」
「ん? お前は知らないようだが、ケイヤは魔法を使えないぞ?」
「む、そうなのか?……なるほど。まさか天無も俺と同様に、魔力に嫌われた者なのか」
魔力に、嫌われた者……?
俺は?を浮かべる。
奴の口ぶりだと、自身も魔法を使えない人間という風に聞こえるのだが……って、よく考えれば、アイツが魔法を使ったところを見てないな。強化魔法も使ってないみたいだし。
ハハ、つくづく規格外な奴だ。こちとら、暴威と身体強化の二重でようやく戦える段階だってのに。
呆れるような感想が零れる。
「であればより理解ができんが……まあよいか。あの動きのカラクリは、局所的に強化される加速力と急激な減速力。俺の視界から外れたのは、急激な加速に視界が追いつかなかったからだ。加速と減速による予測不能な動き……さらに驚異的なのは、それを意識的操作している天無自身の予測能力の高さだ」
おー、すごい。俺の暴羅のタネを完璧に理解してる。
シドの言う通り、変則強化・暴羅は加速と減速を自由に操れる戦技混合魔術。
暴威による基本的な肉体性能の調整と身体強化による爆発的な強化率、その双方を同時に回すことで加速と減速を操作する。
最大強化でギリギリ、シドの反応を越えられるかという値だが、加速と減速を織り交ぜることで反応ズラしていた。故にいくら速度で上回られようと、反応するのが難しいかった筈だ。
自由加速ができる新強化法……なんだか、俺は敗北した。
基本性能が段違いだったな。
普通、タネを見破られてもすぐさま認識を合わせることはできないと思うんだが、アイツは即座に対応してみせた。対応能力が異常。
ま、負けは負け。思考が甘かった俺の敗北だ。うん――認めたよ。
俺は大の字で倒れた上半身を起こした。
「ま、そんなことは些細なことだ」
そう言ってシドは刀を振るった。
「もう満足したろ。さっさと消えろ」
「カカ、無理な相談だな」
「チッ。二体一か」
舌打ちをしたアリシアは、刀を構えるシドとアズを見て臨戦態勢を取る。
彼女から強い闘気が飛ばされる。
「? 何を言っているんだ、己は?」
シドは心底不思議そうな表情を浮かべる。
「これ以上、コイツらを傷つけさせない。友人との約束があるからな」
そう言って冰晶剣を両手で握るアリシア。
友人……レナか。
ふと、彼女と約束した人物が誰なのか予想が着く。アイツはあれで結構生徒思いのいい先生、講師だ。アリシアが入学する際にでもレナが、生徒をできるだけ守ってくれ、とでもお願いしたのだろう。
まったく本当にいい先生だ。どこかの誰かとは違ってね。
俺は自身の師を頭に思い浮かべながら立ち上がった。
「わからんな。なぜ、俺が己と戦わねばならない」
「お前には理解できないだろうが、私には――」
アリシアの言葉を遮るようにシドは言った。
「違う。俺の戦う相手は――そこに立っている男だ」
シドはアリシア達の後ろを指さした。
「!」
アリシアや宮登達の視線が崩れた住宅の外壁に向う。
そこには瓦礫で汚れ、所々破れた服の男――俺が立っていた。
片目を閉じ、服に着いた瓦礫を払う。
「カカカカカ。俺が拳をぶつける際、しっかりと後ろに飛んで受け身を取ったな?」
「言ったろ? 真面に食らったら死ぬって」
ゴキと首を鳴らしてそう言った。
「有言実行でしっかり躱すのは、流石としか言いようがないな。天無、己、見た目以上にダメージは入っていないのだろ?」
「うん、全然動けるよ。実は結構前に、似たような事があってな。その時は死にかけたから、次はなるべく無傷でいられるように頑張った」
オーク戦、どてっぱらを殴られ、肋骨と内蔵をやって死にかけた過去が、まさかここで生きるとは……人生何が起きるかわからないものだ。
あの時は本当に死ぬかと思った。
同時に良い教訓を得たし……あれはあれで良かったと思う。
「そうか。それで――続きをする、でいいのか?」
「ああ、構わないよ。でも――ここからは。もう一段階上げさせてもらう」
再び声色が冷たく染まる。
以前得た教訓は何も受け身の取り方だけじゃない。
出し惜しみは程々に、だ。
今ここで、出し惜しみして死ぬようじゃ、何の意味もない。
「?」
もう魔力は切れた。とっくに暴羅は使えない。そもそも回路全体を今の受け身のために魔力を回したせいで、しばらくは魔力を捻出できそうにない。
暴威もこれ以上はない。全力を出しても攻撃は通らない。
天月流も今のままじゃ技に入る前に全部潰される。
それに今は武器がいる――強い武器がいる。
奴の体を斬り裂くことのできる強い剣がほしい。異空間収納内の武装はおそらく全部、アイツの体にダメージを与えることはできない。
なら――今回は奥の手を使う。
決して折れず、あの強固な体を斬り裂くことのできる剣――否、刀を――
「来い――〝紅月〟」
グォンと奇妙な音を立て、赤黒い空間の裂け目が出現する。
「なに、……それ……」
そう口にしたのはアズ。
彼女はこの世のモノとは思えない不思議な現象に驚愕した声を漏らした。他の者達も同様の気持ちだったのか、酷く驚いた表情で空間の裂け目に視線を向けていた。
赤黒い空間の裂け目からズンと柄が現れる。
俺は現れた柄を右手で握り、そのまま引き抜いた。
深い赤色の鞘が露出する。
赤黒い空間の裂け目は、刀を引き抜くと即座に閉じる。
現れた刀は深い赤色の鞘、赤黒の鍔をした全体が赤色に染まった刀。鞘には月の模様が彫り込まれており、どこか魔的でシドやアズの持つ妖刀のような雰囲気を漂わせる。
だがしかし、シドとアズは直感的にその刀が、自分達の持つ妖刀とは別種のモノだと。
妖艶な輝きを放つ紅月に、その場にいる者達は魅入った。
握った柄が異様なほど――手に馴染む。
カチャ、と左手で鞘を握り、居合いの構えを取る。
「ふぅ――――、――――」
呼吸を整える。
月光が崩落した外壁の穴から俺と紅月を照らす。
どんどんと体の調子が良くなる。呼吸のたび、酸素が全身に行き渡る。無茶苦茶な駆動に悲鳴を上げていた体が、より俺の無茶に答えられるモノに変化する。
五感が暴威を使っている時以上に研ぎ澄まされる。遠く離れた場所の音が良く聞こえる。目の前の世界が鮮明に、美しく映る。
ギュッと右手で柄を握る。
両足を深く沈み込ませ、力を蓄積する。
月明かりを反射する紅月は血のような赤色の光を輝かせた。
刹那――
こちらに向けられた視線全てから抜け出し、シドの斜め上に突如として発生した。
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