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レヴェント編
122.あ、そ、び
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青い鮮血――
オークの首元に深々と突き刺さるロングソード、肉を裂きながら引き抜く。
青い血が噴水のように吹き出し、壊れたラジオのような音を口から発しながら絶命する。
ぐでん、と力を失った体を足場に空を舞う。
「ヴァアァァアッ!」
空に飛ぶ俺に向けてオークが拳を振るう。
巨大な拳は空気を裂き、轟音を鳴らす。巨大な物体の接近、死の予感に背筋に冷たいものが流れる。だが、思考は一切の恐怖を許さず、身体的な恐怖の反応以外は何も感じない。
冷静に空中で体を捻じる。
放たれる巨大な拳を体の捻じりを戻す反動で躱し、伸びた腕を足場にオークの首元に駆け寄り一撃で首を切断する。
ギリ……。
零れる汗、いくら精神的な恐怖を遮断していても、肉体的恐怖による疲労は想像以上に大きい。
この体はまだ修羅場を越えた回数が少ない。そもそも平和な日本では修羅場と呼べる場面に遭遇することなんて稀だ、慣れようと思ってもそう言った場面は早々訪れない。
故に、いくら が大丈夫でも――肉体的には既に限界を超過している。
現在俺が何とか躰を動かせているのは、四度の人生により得た肉体操作の感覚、恐怖状態の肉体を無理やり動かす術を持っているからだ。
地面に滑りながらオークの足元に着く。
オークは拳を振り上げる。
ん? 足、が……止まっ、た。
振り上げられた拳を見て再び体を蔦って首元に向おうとするが、ガクリと足が落ちて力が入らなくなる。
精神的にも、肉体的にも、限界。
知っていたが、さっきから足がプルプルと震えて力が入り難かった。恐怖と疲労、双方により肉体は機能不全を起こした。
常人にしては、頑張った方か……。
振り下ろされる拳がゆっくりと見える。これが走馬灯だろうか? 四回の人生、似た経験はしてきたが、いつも焦ってたから、こんなゆったりとこの感覚に浸る時間はなかった。
走馬灯すらゆっくりと体験できない人生って、どうなんだか。
微笑が零れる。
壊れかけ、停止しかけの体を俯瞰する。
見かけは大して損傷していないが、中身は大分イカれている。まったくアリシアとの戦いで残存魔力の全てを消費してしまったのが痛かった。
武装にしてもロングソード、ショートソード、大剣のみ、後は全部彼女に砕かれた。
「フッ、ほとほと呆れるな……」
諦めの笑みが零れる。
フハ、フハハ…………――あーあ、やっぱり……らしくない。
轟音を鳴り響かせて接近する拳をゆったりと感じながら、強く〝死〟を感じる。
ニタリと嫌な笑みを浮かべる。
右手に持ったロングソードを投げ捨てる。
疲労が頂点に達したカラダを無理やり駆動させる。悲鳴を上げる脚を無理やり動かし、ミシミシと筋繊維を引き千切る。
肉体は限界、精神も限界。形が崩れる寸前――
……まあ――そんなの関係ねぇけどなぁ!
地面を強く蹴り、体を捻じりながら跳ね上げる。
バゴンッと地を砕き、放たれる巨大な拳を体を捻じりながら反転させ、ギリギリで躱して見せる。
頭上に地面がある状態で体のしなりと捻じりを利用して、地面に拳を叩きつけたオークの首目掛けて蹴りを入れる。ボギッという音と共に首の骨がへし折れる。
蹴りの反動を利用して後退、地面を擦りながら低姿勢で着地する。
「まったく危ない奴らだ。死んじゃうだろ? 手加減しろよ」
両腕をブランと垂らしながら不敵に笑みを浮かべる。
もちろん最初から諦めるつもりなんてなかった。さっきはただ、不意に抜けた力のせいで緊張の線が切れただけ……最初から全部、殺すつもりだった。
いけない癖だ。理解して尚、まだ〝諦めていい理由〟を思いついてしまうなんて。
口角が上がる、恐怖を誘う笑みが模られる。
「まあ、諦めていい理由も……全部殺して立ってやるけど」
弱音は殺す。諦めも殺す。
俺が死んでいいのは、〝全てをやり切った時〟と〝全てを出し尽くした時〟だけ、まだ残っているモノはたくさんある、全部消費するまでは死ねないし、死ぬつもりは毛頭ない。
地面を強く踏みしめる。全身の至る所が軋む、壊れかけの人形みたいな体。
笑えるな? ……壊れるなら壊れろよ? この体、グチャグチャにぶっ壊れるまで使い潰してやるよ。
軋む体を無理やり起こし構える。
異空間収納から半壊したショートソードを取り出し、右手に握り振り上げる。
ショートソードを振り上げるその姿はまるでボールを投げる前の投手のように右肩、肘、手首をダランとしならせ、いつでも投擲できるように構える。
次の瞬間、メシメシッという嫌な音を体から鳴らしながら、全力でオーク目掛けて剣を投げつける。
空気を斬る轟音と共にオークに命中するショートソードはぶつかった瞬間、跡形もなく砕け散る。砕け散った剣の破片は周囲のオークたちに突き刺さり、悲鳴のような咆哮が放たれる。
「痛いだろ? 俺もつい数時間前に似た様なの喰らったぜ?」
挑発するような薄ら笑いを浮かべ、異空間収納から大剣の柄を掴む。
剣の投擲によるダメージは直撃したオークが絶命、破片を受けた数体のオークは眼球損傷か、ただ裂傷。狙ったオークが思ったより小さかったせいで剣の破片が頭部より胸元、もう少し上に投げるんだった。
そんな思考を回しながら疾駆する。
確かにダメージは少ないがそれなりの数が隙を晒した。であれば御の字、近づいて殺せる。
視界の潰れてないオークたちは俺の接近に即座に反応し、圧殺するため拳を振るう。何度も躱されて尚、同じことを繰り返すあたり、コボルトや他の魔物方が幾分知能が働くようだ。
はぁ……アレを除いて。
視線を一瞬、一際大きなオーク、変異個体に向ける。
あの一体は他のオークと違い、敵対する俺をよく観察しなにやら策を講じている。
当初、俺に対して大した反応を見せていなかったが、同族が大勢殺されて警戒心を強めたようだ。俺の一挙手一投足を見逃すまいとジッとこちらを見ている。
ま、そんなの関係なしに殺すけど。
攻撃の回避と共に柄を握る手に力を籠め、オークの懐に入った瞬間に大剣を振るう。異空間収納内で加速を済ませた大剣は見事にオーク胸部を一薙ぎする。
撒き散る腸と青い鮮血。
俺は振った大剣をそのまま地面に突き刺し、棒高跳びの要領でそのまま空中に飛び同時に大剣を異空間収納に格納する。
舞い上がる俺は空中で体勢を整え、両手で大剣を掴み異空間収納から取り出し、重力加速を受けた力強い一撃でオークを一刀両断した。
地面に着地と共に力の限り大剣を横へ薙ぎ、直立するオーク三体の足を切断する。
「ヴァアァ――」
「黙れ」
倒れたオーク三体の頭部を次々と斬り落とす。
青い返り血が全身を濡らす。魔素化する体液がシューっと蒸発し、死骸の肉や骨も跡形もなくなっていく。
俺は地面に転がったロングソードを拾い大剣を異空間収納に格納した。
右手に持つ剣の刀身を肩に乗せる。
「さてさて、まだたくさんといらっしゃることで」
未だぞろぞろと増え続けるオークに苦い表情を浮かべる。
そして次の瞬間、とびっきり嫌な笑みを浮かべる。
「互いに、まだまだ遊べるって解釈で構わないよな? フハッ……ではでは、どっちが先に殲滅されるか――」
剣を変異個体に向ける。
「全力で遊ぼうか――」
人差し指の骨をポキっと鳴らし、挑発するように高揚した声で言った。
オークの首元に深々と突き刺さるロングソード、肉を裂きながら引き抜く。
青い血が噴水のように吹き出し、壊れたラジオのような音を口から発しながら絶命する。
ぐでん、と力を失った体を足場に空を舞う。
「ヴァアァァアッ!」
空に飛ぶ俺に向けてオークが拳を振るう。
巨大な拳は空気を裂き、轟音を鳴らす。巨大な物体の接近、死の予感に背筋に冷たいものが流れる。だが、思考は一切の恐怖を許さず、身体的な恐怖の反応以外は何も感じない。
冷静に空中で体を捻じる。
放たれる巨大な拳を体の捻じりを戻す反動で躱し、伸びた腕を足場にオークの首元に駆け寄り一撃で首を切断する。
ギリ……。
零れる汗、いくら精神的な恐怖を遮断していても、肉体的恐怖による疲労は想像以上に大きい。
この体はまだ修羅場を越えた回数が少ない。そもそも平和な日本では修羅場と呼べる場面に遭遇することなんて稀だ、慣れようと思ってもそう言った場面は早々訪れない。
故に、いくら が大丈夫でも――肉体的には既に限界を超過している。
現在俺が何とか躰を動かせているのは、四度の人生により得た肉体操作の感覚、恐怖状態の肉体を無理やり動かす術を持っているからだ。
地面に滑りながらオークの足元に着く。
オークは拳を振り上げる。
ん? 足、が……止まっ、た。
振り上げられた拳を見て再び体を蔦って首元に向おうとするが、ガクリと足が落ちて力が入らなくなる。
精神的にも、肉体的にも、限界。
知っていたが、さっきから足がプルプルと震えて力が入り難かった。恐怖と疲労、双方により肉体は機能不全を起こした。
常人にしては、頑張った方か……。
振り下ろされる拳がゆっくりと見える。これが走馬灯だろうか? 四回の人生、似た経験はしてきたが、いつも焦ってたから、こんなゆったりとこの感覚に浸る時間はなかった。
走馬灯すらゆっくりと体験できない人生って、どうなんだか。
微笑が零れる。
壊れかけ、停止しかけの体を俯瞰する。
見かけは大して損傷していないが、中身は大分イカれている。まったくアリシアとの戦いで残存魔力の全てを消費してしまったのが痛かった。
武装にしてもロングソード、ショートソード、大剣のみ、後は全部彼女に砕かれた。
「フッ、ほとほと呆れるな……」
諦めの笑みが零れる。
フハ、フハハ…………――あーあ、やっぱり……らしくない。
轟音を鳴り響かせて接近する拳をゆったりと感じながら、強く〝死〟を感じる。
ニタリと嫌な笑みを浮かべる。
右手に持ったロングソードを投げ捨てる。
疲労が頂点に達したカラダを無理やり駆動させる。悲鳴を上げる脚を無理やり動かし、ミシミシと筋繊維を引き千切る。
肉体は限界、精神も限界。形が崩れる寸前――
……まあ――そんなの関係ねぇけどなぁ!
地面を強く蹴り、体を捻じりながら跳ね上げる。
バゴンッと地を砕き、放たれる巨大な拳を体を捻じりながら反転させ、ギリギリで躱して見せる。
頭上に地面がある状態で体のしなりと捻じりを利用して、地面に拳を叩きつけたオークの首目掛けて蹴りを入れる。ボギッという音と共に首の骨がへし折れる。
蹴りの反動を利用して後退、地面を擦りながら低姿勢で着地する。
「まったく危ない奴らだ。死んじゃうだろ? 手加減しろよ」
両腕をブランと垂らしながら不敵に笑みを浮かべる。
もちろん最初から諦めるつもりなんてなかった。さっきはただ、不意に抜けた力のせいで緊張の線が切れただけ……最初から全部、殺すつもりだった。
いけない癖だ。理解して尚、まだ〝諦めていい理由〟を思いついてしまうなんて。
口角が上がる、恐怖を誘う笑みが模られる。
「まあ、諦めていい理由も……全部殺して立ってやるけど」
弱音は殺す。諦めも殺す。
俺が死んでいいのは、〝全てをやり切った時〟と〝全てを出し尽くした時〟だけ、まだ残っているモノはたくさんある、全部消費するまでは死ねないし、死ぬつもりは毛頭ない。
地面を強く踏みしめる。全身の至る所が軋む、壊れかけの人形みたいな体。
笑えるな? ……壊れるなら壊れろよ? この体、グチャグチャにぶっ壊れるまで使い潰してやるよ。
軋む体を無理やり起こし構える。
異空間収納から半壊したショートソードを取り出し、右手に握り振り上げる。
ショートソードを振り上げるその姿はまるでボールを投げる前の投手のように右肩、肘、手首をダランとしならせ、いつでも投擲できるように構える。
次の瞬間、メシメシッという嫌な音を体から鳴らしながら、全力でオーク目掛けて剣を投げつける。
空気を斬る轟音と共にオークに命中するショートソードはぶつかった瞬間、跡形もなく砕け散る。砕け散った剣の破片は周囲のオークたちに突き刺さり、悲鳴のような咆哮が放たれる。
「痛いだろ? 俺もつい数時間前に似た様なの喰らったぜ?」
挑発するような薄ら笑いを浮かべ、異空間収納から大剣の柄を掴む。
剣の投擲によるダメージは直撃したオークが絶命、破片を受けた数体のオークは眼球損傷か、ただ裂傷。狙ったオークが思ったより小さかったせいで剣の破片が頭部より胸元、もう少し上に投げるんだった。
そんな思考を回しながら疾駆する。
確かにダメージは少ないがそれなりの数が隙を晒した。であれば御の字、近づいて殺せる。
視界の潰れてないオークたちは俺の接近に即座に反応し、圧殺するため拳を振るう。何度も躱されて尚、同じことを繰り返すあたり、コボルトや他の魔物方が幾分知能が働くようだ。
はぁ……アレを除いて。
視線を一瞬、一際大きなオーク、変異個体に向ける。
あの一体は他のオークと違い、敵対する俺をよく観察しなにやら策を講じている。
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ま、そんなの関係なしに殺すけど。
攻撃の回避と共に柄を握る手に力を籠め、オークの懐に入った瞬間に大剣を振るう。異空間収納内で加速を済ませた大剣は見事にオーク胸部を一薙ぎする。
撒き散る腸と青い鮮血。
俺は振った大剣をそのまま地面に突き刺し、棒高跳びの要領でそのまま空中に飛び同時に大剣を異空間収納に格納する。
舞い上がる俺は空中で体勢を整え、両手で大剣を掴み異空間収納から取り出し、重力加速を受けた力強い一撃でオークを一刀両断した。
地面に着地と共に力の限り大剣を横へ薙ぎ、直立するオーク三体の足を切断する。
「ヴァアァ――」
「黙れ」
倒れたオーク三体の頭部を次々と斬り落とす。
青い返り血が全身を濡らす。魔素化する体液がシューっと蒸発し、死骸の肉や骨も跡形もなくなっていく。
俺は地面に転がったロングソードを拾い大剣を異空間収納に格納した。
右手に持つ剣の刀身を肩に乗せる。
「さてさて、まだたくさんといらっしゃることで」
未だぞろぞろと増え続けるオークに苦い表情を浮かべる。
そして次の瞬間、とびっきり嫌な笑みを浮かべる。
「互いに、まだまだ遊べるって解釈で構わないよな? フハッ……ではでは、どっちが先に殲滅されるか――」
剣を変異個体に向ける。
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作者の別作品『人たらしヒロインは無自覚で魔法学園を改革しています』の隣の国の昔のお話です。
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