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★虎の店長さん、怒る。
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再び口内に呉凱のずっしりとした男根を感じて南は思わず胸を高鳴らせた。
(やっぱホンモノって、ちがう)
堅さ、太さ、舌触り、そして何よりもこの熱さ。南が使っていたオモチャのバイブやローターとは天と地ほどの差だ。南は夢中で呉凱のそそり勃つ肉棒を舐めて擦って、テラテラと濡れ光る亀頭にむしゃぶりついた。先走りの滲む先端を頬の裏側に擦りつけ、今度は喉の奥まで招き入れて締め付ける。
(てんちょうさん、すごい、フル勃起、してる……)
それだけ南の口淫に感じている証拠だ。南は嬉しさに笑みを浮かべる。
昨日は最初から最後まで呉凱の慣れた手でいいように翻弄され、ただひたすら感じまくっていただけだったのが恥ずかしく情けなかったが、もしかしたら今日はこの虎の店長さんに褒めて貰えるかもしれない。そう思うと俄然ヤル気が出る。
それにしても、と南は呉凱のモノを口で愛撫しながら考える。まさか初めて味わうホンモノのペニスが獣人の、しかもこの街でもなかなかお目に掛かれない白黒の虎縞に金色の目をした威風堂々たる虎のモノだとは夢にも思わなかったことだ。南は頬の裏にその先端を擦り付けて目を閉じた。
南は己のセクシャリティがいわゆる『普通』とはかけ離れていることに気づいて以来、恋愛事やセックスに関することを極力避けて生きてきた。
万が一にでも自分の『大きくて逞しい男に組み敷かれてめちゃくちゃに抱かれたい』という妄想を悟られてはいけない、うっかり言動の端々に『女相手ではまったくその気になれない』ことが漏れてはいけない、とそればかりを気にして恐れていた。
それなのに突然異世界に飛ばされて、一年かけてなんとか生活を整えられたことに気をよくして思い切って飛び込んだ風俗店で、今自分は裸で男の股間に顔を埋め、自らが育てた極太の肉棒にむしゃぶりついている。一体なんという急転直下の出来事だろうか。
南がきゅっと口を窄めて呉凱のモノを上下に扱くたびに湯船が波打ってぱちゃぱちゃと音を立てる。一度口から出して根元を手で扱きながら南はその幹に這う太い血管と膨れ上がった亀頭にうっとりと見とれた。
(すごい。おれ、いまほんもののちんこ、なめてるんだ。しかも、こんな、みたことないほど、おおきいの)
虎の獣人である呉凱の身体は虎縞の毛皮で覆われている。股間は人間の陰毛のように一部分だけ特に多く毛が生えている感じではなく、ただ他より少しふっさりとしている程度だ。だから余計にそそり立つ赤黒い、極太の男根がよく見えた。
それを舐めてしゃぶって、こうして眺めているだけでも南の腹の奥底が沸々と熱く滾ってくる。
(ホンモノだ)
どろどろと理性が溶けていく南には、もう目の前のソレのことしか考えられない。
(あつくて、かたくて、ぴくぴくしてる)
(そしてそのさきっぽからたらたらとたれている、オスのたいえき)
南の尖らせた舌先で先端の孔をちろちろと舐められてこっぷりと溢れた先走りを見た瞬間、南の中で自分でも知らなかったスイッチが入った。
「な……っ、ミナミ!?」
呉凱が驚いたような声を上げたが、南の耳にはこれっぽっちも入らなかった。南はただもう夢中で口いっぱいに呉凱の男根を咥え込み、じゅぷじゅぷといやらしい音を立てて激しく上下にピストンする。そして唇で挟んでエラの下から扱きあげ、先端にぢゅうっと吸いついきながら指で裏筋を擦った。
「おい! ここでは手加減しろっつっただろ!」
薄膜を通したようにぼんやりと聞こえてくる呉凱の声には心なしか焦りの色が滲んでいる。
「てんちょぉ、さん、きもひい?」
もごもごと咥えたまま目だけを上げて尋ねる。すると歯がわずかに当たって呉凱が息を呑んだのがわかった。
(てんちょうさん、おれにしゃぶられて、かんじてるんだ)
(この道のプロなのに。男で、ニンゲンで、ド素人でテクもなんにもない俺なんかのフェラでこんなにちんこガチガチにしてるんだ)
そう考えただけで興奮のあまり南の身体にゾクゾクと震えが走る。
「おい! いい加減にしろミナミ!」
呉凱が南の濡れた髪を掴んで引っ張る。だが南は無我夢中でそれを振り払うと、呉凱のがっしりとした太い腰に全力でしがみついてますます深く呉凱のモノを呑みこんだ。
「う…………ぐ……っ」
舌を絡めてくびれをぐりぐりと擦り、喉の奥できゅうきゅうと締め付けると呉凱がぐるるる、と低く唸る声が聞こえてくる。呉凱の感じている快感の強さと余裕のなさを物語るかのように強く髪を引っ張られても、長い尻尾でぱしぱし尻を叩かれても、南の興奮はまったく冷めなかった。湯船の中では南のモノもこれ以上ないほどいきり勃っていて、南は自分も触って扱きたいのを必死に堪える。
「おい! くそ……ッ!!」
呉凱が息を止め、ぎゅうっと腹筋に力を込めて背中を丸めた。南は振りほどかれまいとさらに力を込めてその太い腰にしがみつく。すると喉奥にハマった亀頭にぐっと圧迫されて、次の瞬間もの凄い勢いで熱い何かが叩きつけられた。
「んぐ…………ぅ……ッ!?」
南はむせ返りそうになるのを必死に堪えて、口内で射精しながらびくびくと跳ねる男根を反射的に締め付ける。すると掴まれた髪がますます強く引っ張られた。
南は肩で荒く息をしながら、未だ震えているその先端から一滴残らず残滓を吸い上げる。
てんちょうさんの、せいえき。
すぐにそうわかった。
つまりは、これが南が初めて味わった、ナマの精液。
(おれ、はじめてのふぇらで、くちんなか、だされちゃったんだ)
喉にはりつくような粘っこさと独特の匂い。
(すごい、せーえきって、こんなんなんだ)
南はなんどかえずきそうになりながらも、口内のソレをなんとかすべて飲み込んだ。そして今まさに口から喉、そして腹の中まで犯していく呉凱の逐情の証に思わずうっとりと酔いしれていると、ふいに頭の上から低い声が聞こえてきた。
「…………おい、ミナミ」
その、明らかに怒気を含んだ声に南はハッと我に返る。そしてぐいっと乱暴に髪を引っ張られて顔を上げさせられた。そこには眦を吊り上げた、ヤクザ顔負けの激怒したオスの虎の顔があった。
「てめぇ、俺が言ったこと聞いてたか……?」
「…………ええと、風呂では手加減して、客の要望がなければイかせる……な」
「ちゃんと覚えてんじゃねぇかよ」
そう言うと呉凱は浴槽の縁に乗せていた足を湯船に勢いよく下ろして膝立ちになる。その拍子にまた髪を引っ張られて南は思わず声を漏らした。
「てめぇ、わかってて俺に逆らったのか。いい度胸してんじゃねぇか、ミナミィ」
「ご、ごめんな……さい……っ、で、でも、店長」
南は痛みで涙を滲ませながら、呉凱を見上げて懸命に言う。
「俺の口ん中……気持ちよかった……ですか……?」
その言葉に呉凱が大きく目を見開く。だが次の瞬間、その大きな口の端がゆっくりと持ち上がるのを見た。
「……ミナミ。俺、言ったよなァ。ここじゃ俺がボスだ。俺の命令に従えねぇようなら」
「…………ようなら……?」
その眼光の鋭さに、知らず声が震える。すると呉凱が怯えるエサを前にした捕食者のような笑みを浮かべて言った。
「お仕置きに決まってんだろ」
突然、呉凱が南の髪を掴んだまま立ち上がり、湯船を出た。南は慌ててその手を握って後を追う。
「いた……っ! て、店長さん! ご、ごめんなさ……っ!」
「うるせぇ。俺に逆らうんならそれくらいの覚悟はできてんだろ」
呉凱はそのままバスルームの壁に立てかけてあった大きなエアマットを掴むとタイル貼りの床に引き倒す。そしてその上に南を突き飛ばした。
「うひゃっ!!」
いきなり口を開けたボトルから冷たいままのローションを身体中にぶちまけられて南は声を上げる。だがそんな南を一瞥もせず呉凱は残り半分ほどになったボトルを浴室の隅に放り投げると、エアマットに倒れ込んだ南を跨ぐように膝で立った。慌てて見上げると、太くて逞しい腿の向こうで長く優雅にさえ見える虎の尻尾が、たしっ、と床を打つのが見えた。
「いいか、うちはこれでもギョーカイじゃ一、二を争う優良店なんだ。こんな躾のなってねぇメス猫を店に出せるか」
「う……そ、それじゃ、やっぱり、不採用……?」
「は? バカ言ってんじゃねぇ」
そう言って呉凱がニヤリと笑う。
「前言撤回してやる。てめぇは調教次第じゃ売れっ子になる金の卵だ。だから店長の俺がじきじきに仕込んでやってんじゃねぇか」
「えっ!? ほ、ほんとですか!?」
あまりにも思いがけない呉凱の言葉に、思わず喜びの声を上げる。
「おう。ツラ良し、ガタイ良し、そんでテクもある。エロくてビッチなのもプラスになりこそすれマイナスにはならねぇ」
そう言う呉凱の目に南が見たことのない何か暗い熾き火のようなものを見て、ふいに南の息が詰まった。
「てめぇにねぇのは堪え性と服従心だ」
笑みに歪んだ呉凱の口元に鋭い牙が見えた気がして南は目を見張る。
「口で言ってもわかんねぇお前に、俺が今からそれをとことん教えこんでやるよ」
思わず、くらりと眩暈がした。
「てめぇのそのだらしのねぇ、ド淫乱な身体にな」
(やっぱホンモノって、ちがう)
堅さ、太さ、舌触り、そして何よりもこの熱さ。南が使っていたオモチャのバイブやローターとは天と地ほどの差だ。南は夢中で呉凱のそそり勃つ肉棒を舐めて擦って、テラテラと濡れ光る亀頭にむしゃぶりついた。先走りの滲む先端を頬の裏側に擦りつけ、今度は喉の奥まで招き入れて締め付ける。
(てんちょうさん、すごい、フル勃起、してる……)
それだけ南の口淫に感じている証拠だ。南は嬉しさに笑みを浮かべる。
昨日は最初から最後まで呉凱の慣れた手でいいように翻弄され、ただひたすら感じまくっていただけだったのが恥ずかしく情けなかったが、もしかしたら今日はこの虎の店長さんに褒めて貰えるかもしれない。そう思うと俄然ヤル気が出る。
それにしても、と南は呉凱のモノを口で愛撫しながら考える。まさか初めて味わうホンモノのペニスが獣人の、しかもこの街でもなかなかお目に掛かれない白黒の虎縞に金色の目をした威風堂々たる虎のモノだとは夢にも思わなかったことだ。南は頬の裏にその先端を擦り付けて目を閉じた。
南は己のセクシャリティがいわゆる『普通』とはかけ離れていることに気づいて以来、恋愛事やセックスに関することを極力避けて生きてきた。
万が一にでも自分の『大きくて逞しい男に組み敷かれてめちゃくちゃに抱かれたい』という妄想を悟られてはいけない、うっかり言動の端々に『女相手ではまったくその気になれない』ことが漏れてはいけない、とそればかりを気にして恐れていた。
それなのに突然異世界に飛ばされて、一年かけてなんとか生活を整えられたことに気をよくして思い切って飛び込んだ風俗店で、今自分は裸で男の股間に顔を埋め、自らが育てた極太の肉棒にむしゃぶりついている。一体なんという急転直下の出来事だろうか。
南がきゅっと口を窄めて呉凱のモノを上下に扱くたびに湯船が波打ってぱちゃぱちゃと音を立てる。一度口から出して根元を手で扱きながら南はその幹に這う太い血管と膨れ上がった亀頭にうっとりと見とれた。
(すごい。おれ、いまほんもののちんこ、なめてるんだ。しかも、こんな、みたことないほど、おおきいの)
虎の獣人である呉凱の身体は虎縞の毛皮で覆われている。股間は人間の陰毛のように一部分だけ特に多く毛が生えている感じではなく、ただ他より少しふっさりとしている程度だ。だから余計にそそり立つ赤黒い、極太の男根がよく見えた。
それを舐めてしゃぶって、こうして眺めているだけでも南の腹の奥底が沸々と熱く滾ってくる。
(ホンモノだ)
どろどろと理性が溶けていく南には、もう目の前のソレのことしか考えられない。
(あつくて、かたくて、ぴくぴくしてる)
(そしてそのさきっぽからたらたらとたれている、オスのたいえき)
南の尖らせた舌先で先端の孔をちろちろと舐められてこっぷりと溢れた先走りを見た瞬間、南の中で自分でも知らなかったスイッチが入った。
「な……っ、ミナミ!?」
呉凱が驚いたような声を上げたが、南の耳にはこれっぽっちも入らなかった。南はただもう夢中で口いっぱいに呉凱の男根を咥え込み、じゅぷじゅぷといやらしい音を立てて激しく上下にピストンする。そして唇で挟んでエラの下から扱きあげ、先端にぢゅうっと吸いついきながら指で裏筋を擦った。
「おい! ここでは手加減しろっつっただろ!」
薄膜を通したようにぼんやりと聞こえてくる呉凱の声には心なしか焦りの色が滲んでいる。
「てんちょぉ、さん、きもひい?」
もごもごと咥えたまま目だけを上げて尋ねる。すると歯がわずかに当たって呉凱が息を呑んだのがわかった。
(てんちょうさん、おれにしゃぶられて、かんじてるんだ)
(この道のプロなのに。男で、ニンゲンで、ド素人でテクもなんにもない俺なんかのフェラでこんなにちんこガチガチにしてるんだ)
そう考えただけで興奮のあまり南の身体にゾクゾクと震えが走る。
「おい! いい加減にしろミナミ!」
呉凱が南の濡れた髪を掴んで引っ張る。だが南は無我夢中でそれを振り払うと、呉凱のがっしりとした太い腰に全力でしがみついてますます深く呉凱のモノを呑みこんだ。
「う…………ぐ……っ」
舌を絡めてくびれをぐりぐりと擦り、喉の奥できゅうきゅうと締め付けると呉凱がぐるるる、と低く唸る声が聞こえてくる。呉凱の感じている快感の強さと余裕のなさを物語るかのように強く髪を引っ張られても、長い尻尾でぱしぱし尻を叩かれても、南の興奮はまったく冷めなかった。湯船の中では南のモノもこれ以上ないほどいきり勃っていて、南は自分も触って扱きたいのを必死に堪える。
「おい! くそ……ッ!!」
呉凱が息を止め、ぎゅうっと腹筋に力を込めて背中を丸めた。南は振りほどかれまいとさらに力を込めてその太い腰にしがみつく。すると喉奥にハマった亀頭にぐっと圧迫されて、次の瞬間もの凄い勢いで熱い何かが叩きつけられた。
「んぐ…………ぅ……ッ!?」
南はむせ返りそうになるのを必死に堪えて、口内で射精しながらびくびくと跳ねる男根を反射的に締め付ける。すると掴まれた髪がますます強く引っ張られた。
南は肩で荒く息をしながら、未だ震えているその先端から一滴残らず残滓を吸い上げる。
てんちょうさんの、せいえき。
すぐにそうわかった。
つまりは、これが南が初めて味わった、ナマの精液。
(おれ、はじめてのふぇらで、くちんなか、だされちゃったんだ)
喉にはりつくような粘っこさと独特の匂い。
(すごい、せーえきって、こんなんなんだ)
南はなんどかえずきそうになりながらも、口内のソレをなんとかすべて飲み込んだ。そして今まさに口から喉、そして腹の中まで犯していく呉凱の逐情の証に思わずうっとりと酔いしれていると、ふいに頭の上から低い声が聞こえてきた。
「…………おい、ミナミ」
その、明らかに怒気を含んだ声に南はハッと我に返る。そしてぐいっと乱暴に髪を引っ張られて顔を上げさせられた。そこには眦を吊り上げた、ヤクザ顔負けの激怒したオスの虎の顔があった。
「てめぇ、俺が言ったこと聞いてたか……?」
「…………ええと、風呂では手加減して、客の要望がなければイかせる……な」
「ちゃんと覚えてんじゃねぇかよ」
そう言うと呉凱は浴槽の縁に乗せていた足を湯船に勢いよく下ろして膝立ちになる。その拍子にまた髪を引っ張られて南は思わず声を漏らした。
「てめぇ、わかってて俺に逆らったのか。いい度胸してんじゃねぇか、ミナミィ」
「ご、ごめんな……さい……っ、で、でも、店長」
南は痛みで涙を滲ませながら、呉凱を見上げて懸命に言う。
「俺の口ん中……気持ちよかった……ですか……?」
その言葉に呉凱が大きく目を見開く。だが次の瞬間、その大きな口の端がゆっくりと持ち上がるのを見た。
「……ミナミ。俺、言ったよなァ。ここじゃ俺がボスだ。俺の命令に従えねぇようなら」
「…………ようなら……?」
その眼光の鋭さに、知らず声が震える。すると呉凱が怯えるエサを前にした捕食者のような笑みを浮かべて言った。
「お仕置きに決まってんだろ」
突然、呉凱が南の髪を掴んだまま立ち上がり、湯船を出た。南は慌ててその手を握って後を追う。
「いた……っ! て、店長さん! ご、ごめんなさ……っ!」
「うるせぇ。俺に逆らうんならそれくらいの覚悟はできてんだろ」
呉凱はそのままバスルームの壁に立てかけてあった大きなエアマットを掴むとタイル貼りの床に引き倒す。そしてその上に南を突き飛ばした。
「うひゃっ!!」
いきなり口を開けたボトルから冷たいままのローションを身体中にぶちまけられて南は声を上げる。だがそんな南を一瞥もせず呉凱は残り半分ほどになったボトルを浴室の隅に放り投げると、エアマットに倒れ込んだ南を跨ぐように膝で立った。慌てて見上げると、太くて逞しい腿の向こうで長く優雅にさえ見える虎の尻尾が、たしっ、と床を打つのが見えた。
「いいか、うちはこれでもギョーカイじゃ一、二を争う優良店なんだ。こんな躾のなってねぇメス猫を店に出せるか」
「う……そ、それじゃ、やっぱり、不採用……?」
「は? バカ言ってんじゃねぇ」
そう言って呉凱がニヤリと笑う。
「前言撤回してやる。てめぇは調教次第じゃ売れっ子になる金の卵だ。だから店長の俺がじきじきに仕込んでやってんじゃねぇか」
「えっ!? ほ、ほんとですか!?」
あまりにも思いがけない呉凱の言葉に、思わず喜びの声を上げる。
「おう。ツラ良し、ガタイ良し、そんでテクもある。エロくてビッチなのもプラスになりこそすれマイナスにはならねぇ」
そう言う呉凱の目に南が見たことのない何か暗い熾き火のようなものを見て、ふいに南の息が詰まった。
「てめぇにねぇのは堪え性と服従心だ」
笑みに歪んだ呉凱の口元に鋭い牙が見えた気がして南は目を見張る。
「口で言ってもわかんねぇお前に、俺が今からそれをとことん教えこんでやるよ」
思わず、くらりと眩暈がした。
「てめぇのそのだらしのねぇ、ド淫乱な身体にな」
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