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【番外編】恋も積もれば愛となる 編
夢から醒めたら【完結】
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目を覚ますと、最近ようやく見慣れてきた漆喰塗りの天井があった。
屋根に沿って少し斜めになってて、梁にはこないだ採取してきた薬草がぶら下がってる。そして窓の外から聞こえてくる、ミルクの配達人が押す手押し車が石畳の上を走る音。
ここ、エリザさんの家の、二階の部屋だ。
手を持ち上げて見てみると、草で切った細かい傷がたくさんあって少しかさついている。
間違いない。俺はいつもの俺、去年西の森を出てきてここダナンに住み始めて、もうすぐ二十一歳になる俺だ。
ぼんやりと天井を見上げながら、十二年後のあの世界は全部夢だったんだろうか、と考える。
恐る恐る身体を起こしてみたけれど、予想した痛みとか怠さは全然ない。俺を最奥まで貫いた熱い楔の感触も、あれだけたくさん腹の奥に注がれた熱の名残も、何一つ。
途端にものすごい喪失感に襲われて腹の底がきゅうっ、と引き攣れた。
十二年後の世界に行ってしまうだなんて、なんともすごい夢を見たものだ。やっぱりアレかな。願望が出てしまったんだろうか。
好きだけど絶対に言えない、実るはずもない俺の初恋。
「……ふふっ、でもいい夢だったな」
ちょっとばかり笑ってから、俺は起きていつも通り身支度をしてから部屋を出た。
「おはよう、アドルティス」
早起きのエリザさんがキリリとエプロンをしてパン種を捏ねている。
「おはよう、エリザさん」
「もう裏にミルクが届いてるはずだわ。とってきてくれる?」
それに頷いて裏口に回る。それからエリザさんと朝食をとり、今日の予定を話し合ってから俺は家を出た。
まだ人がいなくて静かな石畳の通りを歩いてギルドに行く。そして壁新聞の日付を確認した。
その日の朝一番に張り出される新聞には『アルウム歴982年 神聖帝国歴336年 初夏ユウル月三日目』の文字がある。夢の中で見た年号よりもきっかり十二年前だ。
そこで「あれ?」と思った。
あれが全部夢だったのなら今はまだユウル月二日目のはずだ。新聞の通り今日が三日目だとしたら、現実世界でのユウル月二日目の記憶がないことになってしまう。
その時、一緒に壁新聞を見ていた金髪の女が俺を見て言った。
「あなた、ひょっとしてエルフのアドルティス? 支援魔法士の」
「……ああ、そうだが」
「ねぇ、ラカンって知ってるかしら? 鬼人族の。彼、昨日中央都市から戻ってきてあなたを探していたらしいわよ」
え? 俺を探してた? ラカンが? というか、やっぱり昨日こっちに戻って来てたんだ。
なぜかはわからないけど昨日一日分の記憶がない俺は、行き違いになってしまったらしいラカンのことを考えて少し焦る。
どうしよう。これからラカンがいつも泊ってる宿へ行ってみようかな。でも約束したわけでもないのに押しかけたりしたらさすがに嫌がられるかな。
夢の中の俺とラカンはとても親しかったようだけど、現実の俺たちはたまに一緒の依頼を受けることがあるって程度の間柄だもんな。
そんな風に考えて躊躇っていると、その女が長いポニーテールを振って後ろを見た。
「あ、ほら。噂をすれば来たわよ」
「え?」
慌てて振り向くとギルドの入口近くにものすごく大きくて逞しい赤銅色の肌をした鬼人が立っていた。
ラカンだ。
そう思った途端彼と目が合って、心臓が大きく跳ねる。でもすぐにラカンはギルドの人に声を掛けられてそっちを向いた。あの突き刺さるみたいな視線が外れて少しホッとする。すると金髪の女がラカンに向かって突進して行った。
「ねえ、ラカン! 中央都市から運んできた荷に珍しい魔石も入ってたって聞いたんだけど本当!?」
すごいな。ラカンが怖くないのかな。なんか今ものすごいしかめっ面してるけど。
するとラカンがすごく苛々した顔をして二人に言った。
「指名依頼以外はしばらく受けんと言っただろう。運んできた荷物の中身なんか知らん。知りたきゃグラン商会に直接聞け」
そしてずかずかと大股で俺の方に向かって歩いてくる。
な、なんだろう。昨日俺がいなかったから怒ってるのか? 何か急ぎの用でもあったんだろうか?
内心ビクビクしながらもちっとも動いてない自分の顔に少しばかり感謝しつつ、俺の前で立ち止まったラカンの顔を見上げた。
「おはよう、ラカン」
「よお」
よし。普通に挨拶できたぞ。それにラカンの眉間の深い皴がちょっと薄くなった……ような気がする。
「朝飯は食ったか?」
そう聞かれたので頷くと、ラカンは眉をしかめて「まあいい。お前も付き合え」と言ってギルドから出て行った。慌ててその後を追いかける。
表通りの店はようやく開き始めたところで、ギルドの向かいの食堂からもいい匂いが漂い始めていた。
「大将。なんでもいいから肉持ってこい」
「相変わらず朝っぱらから元気だな、鬼の旦那は」
呆れたように返ってきた言葉に鼻を鳴らして、ラカンが腰を下ろした。その向かいに座ってこっそり顔を盗み見る。
昨日の夢の話をしたら、ラカンはなんて言うかな。もちろん風呂場とかベッドでのアレコレは言えるわけないけれど、でも大人になったあんたはすごくかっこ良かったって言ったらどんな顔をするかな。思わず口の端に笑みが浮かぶ。
するといきなりラカンが振り向いて言った。
「アドルティス、手ェ出せ」
「え?」
「いいから、手」
バンシーも思わず黙り込むような鬼顔でそう凄まれて、俺は右手を出す。するとその手に小さくて丸くてころんとした陶器の入れ物が乗せられた。
それは蓋の部分に綺麗な絵が描かれていて、ダナンではついぞ見たことがないほどしゃれた物だった。
え、これって、もしかして中央都市で売っているようなやつじゃないか?
蓋を開けてみると中には何か薄い黄色をしたものが詰まっていて、薬草のいい匂いがする。
「…………これ、軟膏か?」
「そうだな」
「…………これと同じものを作って欲しいとか?」
「違う」
意図が掴めず首を傾げると、ラカンがますます眉間の皺を深くして言った。
「手はお前の大事な商売道具だろ」
その言葉に思わず息が止まる。
「だからそれ塗っとけ」
「え…………でも、なんで?」
「お前、今日誕生日なんだろう」
「は?」
「だからやる」
そう言って、ラカンはさっさとエールと肉の皿を取りに店の大将のところへ行ってしまった。俺は手の中の入れ物をじっと見つめる。
――――俺だって初めて聞いた時に祝ってやろうとしたことあったんだぜ?
あの夢の世界でそう言ったラカンの顔が鮮やかに思い浮かぶ。
けれどあの時ラカンは『でも照れくさくて何も言えなかった』って言ってた。じゃあこれは?
ああ、でもそんなことは別にいい。あれが夢でも現実でも、どっちでも構わない。
ラカン、好き。やっぱり俺はあんたが大好きだ。
いつか勇気を出してあんたに『好きだ』って、本当に言いたい。
――――お前のことは秘密な。楽しみがなくなっちまうだろ。
そう言ったラカンは、きっと俺がこうして元に戻るってわかってたんじゃないかと思う。だから未来の俺の事は教えてくれなかったんだ。
でも、一番知りたかったことはもうわかってる。
俺は大人になってもダナンに住んでいて、そしてラカンと一緒にいる。
それさえわかれば、あとはどうでもいいや。
おわり
---------------------------------
これで鬼さん×エルフ終わりです!
お付き合いありがとうございました!
といいつつラカン視点も書きたかったなぁああぁあと今思ってるので、もしかしたらいつかラカン編書くかもしれません。
もしリアルタイムに進捗が気になる方みえましたら時々Twitter見て貰えるとわかると思います。
よろしくお願いします!
屋根に沿って少し斜めになってて、梁にはこないだ採取してきた薬草がぶら下がってる。そして窓の外から聞こえてくる、ミルクの配達人が押す手押し車が石畳の上を走る音。
ここ、エリザさんの家の、二階の部屋だ。
手を持ち上げて見てみると、草で切った細かい傷がたくさんあって少しかさついている。
間違いない。俺はいつもの俺、去年西の森を出てきてここダナンに住み始めて、もうすぐ二十一歳になる俺だ。
ぼんやりと天井を見上げながら、十二年後のあの世界は全部夢だったんだろうか、と考える。
恐る恐る身体を起こしてみたけれど、予想した痛みとか怠さは全然ない。俺を最奥まで貫いた熱い楔の感触も、あれだけたくさん腹の奥に注がれた熱の名残も、何一つ。
途端にものすごい喪失感に襲われて腹の底がきゅうっ、と引き攣れた。
十二年後の世界に行ってしまうだなんて、なんともすごい夢を見たものだ。やっぱりアレかな。願望が出てしまったんだろうか。
好きだけど絶対に言えない、実るはずもない俺の初恋。
「……ふふっ、でもいい夢だったな」
ちょっとばかり笑ってから、俺は起きていつも通り身支度をしてから部屋を出た。
「おはよう、アドルティス」
早起きのエリザさんがキリリとエプロンをしてパン種を捏ねている。
「おはよう、エリザさん」
「もう裏にミルクが届いてるはずだわ。とってきてくれる?」
それに頷いて裏口に回る。それからエリザさんと朝食をとり、今日の予定を話し合ってから俺は家を出た。
まだ人がいなくて静かな石畳の通りを歩いてギルドに行く。そして壁新聞の日付を確認した。
その日の朝一番に張り出される新聞には『アルウム歴982年 神聖帝国歴336年 初夏ユウル月三日目』の文字がある。夢の中で見た年号よりもきっかり十二年前だ。
そこで「あれ?」と思った。
あれが全部夢だったのなら今はまだユウル月二日目のはずだ。新聞の通り今日が三日目だとしたら、現実世界でのユウル月二日目の記憶がないことになってしまう。
その時、一緒に壁新聞を見ていた金髪の女が俺を見て言った。
「あなた、ひょっとしてエルフのアドルティス? 支援魔法士の」
「……ああ、そうだが」
「ねぇ、ラカンって知ってるかしら? 鬼人族の。彼、昨日中央都市から戻ってきてあなたを探していたらしいわよ」
え? 俺を探してた? ラカンが? というか、やっぱり昨日こっちに戻って来てたんだ。
なぜかはわからないけど昨日一日分の記憶がない俺は、行き違いになってしまったらしいラカンのことを考えて少し焦る。
どうしよう。これからラカンがいつも泊ってる宿へ行ってみようかな。でも約束したわけでもないのに押しかけたりしたらさすがに嫌がられるかな。
夢の中の俺とラカンはとても親しかったようだけど、現実の俺たちはたまに一緒の依頼を受けることがあるって程度の間柄だもんな。
そんな風に考えて躊躇っていると、その女が長いポニーテールを振って後ろを見た。
「あ、ほら。噂をすれば来たわよ」
「え?」
慌てて振り向くとギルドの入口近くにものすごく大きくて逞しい赤銅色の肌をした鬼人が立っていた。
ラカンだ。
そう思った途端彼と目が合って、心臓が大きく跳ねる。でもすぐにラカンはギルドの人に声を掛けられてそっちを向いた。あの突き刺さるみたいな視線が外れて少しホッとする。すると金髪の女がラカンに向かって突進して行った。
「ねえ、ラカン! 中央都市から運んできた荷に珍しい魔石も入ってたって聞いたんだけど本当!?」
すごいな。ラカンが怖くないのかな。なんか今ものすごいしかめっ面してるけど。
するとラカンがすごく苛々した顔をして二人に言った。
「指名依頼以外はしばらく受けんと言っただろう。運んできた荷物の中身なんか知らん。知りたきゃグラン商会に直接聞け」
そしてずかずかと大股で俺の方に向かって歩いてくる。
な、なんだろう。昨日俺がいなかったから怒ってるのか? 何か急ぎの用でもあったんだろうか?
内心ビクビクしながらもちっとも動いてない自分の顔に少しばかり感謝しつつ、俺の前で立ち止まったラカンの顔を見上げた。
「おはよう、ラカン」
「よお」
よし。普通に挨拶できたぞ。それにラカンの眉間の深い皴がちょっと薄くなった……ような気がする。
「朝飯は食ったか?」
そう聞かれたので頷くと、ラカンは眉をしかめて「まあいい。お前も付き合え」と言ってギルドから出て行った。慌ててその後を追いかける。
表通りの店はようやく開き始めたところで、ギルドの向かいの食堂からもいい匂いが漂い始めていた。
「大将。なんでもいいから肉持ってこい」
「相変わらず朝っぱらから元気だな、鬼の旦那は」
呆れたように返ってきた言葉に鼻を鳴らして、ラカンが腰を下ろした。その向かいに座ってこっそり顔を盗み見る。
昨日の夢の話をしたら、ラカンはなんて言うかな。もちろん風呂場とかベッドでのアレコレは言えるわけないけれど、でも大人になったあんたはすごくかっこ良かったって言ったらどんな顔をするかな。思わず口の端に笑みが浮かぶ。
するといきなりラカンが振り向いて言った。
「アドルティス、手ェ出せ」
「え?」
「いいから、手」
バンシーも思わず黙り込むような鬼顔でそう凄まれて、俺は右手を出す。するとその手に小さくて丸くてころんとした陶器の入れ物が乗せられた。
それは蓋の部分に綺麗な絵が描かれていて、ダナンではついぞ見たことがないほどしゃれた物だった。
え、これって、もしかして中央都市で売っているようなやつじゃないか?
蓋を開けてみると中には何か薄い黄色をしたものが詰まっていて、薬草のいい匂いがする。
「…………これ、軟膏か?」
「そうだな」
「…………これと同じものを作って欲しいとか?」
「違う」
意図が掴めず首を傾げると、ラカンがますます眉間の皺を深くして言った。
「手はお前の大事な商売道具だろ」
その言葉に思わず息が止まる。
「だからそれ塗っとけ」
「え…………でも、なんで?」
「お前、今日誕生日なんだろう」
「は?」
「だからやる」
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――――俺だって初めて聞いた時に祝ってやろうとしたことあったんだぜ?
あの夢の世界でそう言ったラカンの顔が鮮やかに思い浮かぶ。
けれどあの時ラカンは『でも照れくさくて何も言えなかった』って言ってた。じゃあこれは?
ああ、でもそんなことは別にいい。あれが夢でも現実でも、どっちでも構わない。
ラカン、好き。やっぱり俺はあんたが大好きだ。
いつか勇気を出してあんたに『好きだ』って、本当に言いたい。
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そう言ったラカンは、きっと俺がこうして元に戻るってわかってたんじゃないかと思う。だから未来の俺の事は教えてくれなかったんだ。
でも、一番知りたかったことはもうわかってる。
俺は大人になってもダナンに住んでいて、そしてラカンと一緒にいる。
それさえわかれば、あとはどうでもいいや。
おわり
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といいつつラカン視点も書きたかったなぁああぁあと今思ってるので、もしかしたらいつかラカン編書くかもしれません。
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